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パンクジャズ  作者: 林広正
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 俺はあまりオナラをしない。口からも出すことは少ないな。っていうわけにはいかないんだよな。自然の摂理には敵わない。そういったパンツを履くと、色を誤魔化すことができるんだ。俺は常にそれを履いている。有名人っていうのは、その行動が筒抜けだと困ることが多いんだよ。まぁ、俺は有名になる前からそのパンツを履いているんだがな。

 形のある本は、この世界では失われた財産の一つになっていた。俺はそれを、裏世界で手に入れたんだ。どんな世界にだって裏はある。全てを封じ込めて表だけを見せるなんて、不可能ってことだ。確かに世界から音楽を消すことには成功していたが、その痕跡は一部、残されていたんだ。その一つが、俺が手に入れた形のある本だった。

 俺はそこで得た知識をスティーブに尋ねたが、スティーブは迷うことなくはっきりと、知らないとの答えを出した。それはとても怪しい答えだ。スティーブには学習能力がある。どんなに難しくても、答えのない問題でも、必死に考えるのがスティーブの個性だったんだ。それをあんなにもあからさまに知らないとの答えを出すっていうことは、なにかを隠しているっていう証拠に他ならないんだよ。俺は直ぐに、別の方法での調査を始めたんだ。スティーブに深入りをするのはよくないからな。

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