表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パンクジャズ  作者: 林広正
24/102

7


 そこでの音の楽しみ方は、少し今とは違う。音楽とは違い、踊りとも違い、なんて表現すればいいんだ? 喋ったり動いたり、口を使って普段とは違う音を出してリズムをとる。身体を叩いて音を出したりもする。そんな感じだ。そいつはそれを、ヒップホップと表現していたが、俺には意味がわからなかった。今でもそうだ。それはとても特別な楽しみ方であり、一般的には広まっていない。言ってみるのなら、日本という国の、伝統音楽なのかも知れない。

 そいつはそんな音に触れながら、音楽を創造した。飾られていた楽器を勝手に手に取ると、様々な音が鳴ることに気がつく。これって楽しい! そう思ったらしいよ。そこでそいつは、勝手に演奏を始めた。けれどまぁ、耳を傾ける者は一人もいなかったらしいけれどな。

 それからそいつは、色々と闇の世界を調べたそうだ。楽器について、音楽について、なにかのヒントを探った。そしてようやく、一冊の形のある本に出会ったというわけだ。そいつはまだ、形のある本が存在することを知らなかった。日常的に闇が溢れている日本でも、形のある本を探すのは難しかったようだ。今のそいつや俺はその存在を知っているから、探すことができるが、その存在を知らない当時のそいつには、とても難しいことだったんだ。今でもそうだ。その存在を知らない者にとって、それを探し出すのは至難の技なんだよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ