Ep244. 帰る場所
翌朝。
王都北門。
馬車。
荷物。
土産。
父の記録。
金色の知識石。
全部。
確認。
「紫の欠片」
母。
「ある」
「薬」
「ある」
「書類」
「ある」
「ノア」
「いる」
「また」
「物みたいに」
「確認しないで」
「大事だから」
「なら」
「ルークも」
「いる」
「いる」
オリヴィア。
笑う。
「これで」
「全員いるね」
ゲイル。
御者台。
「出るぞ」
王都。
北門。
少しずつ。
遠ざかる。
前世。
長く。
いた場所。
今世。
たくさん。
秘密。
見つかった場所。
父。
姉。
第三鍵。
転生。
全部。
ここで。
分かった。
「寂しい?」
ノア。
「少し」
「帰りたい?」
「かなり」
「じゃあ」
「良い」
「何が」
「両方」
「ある」
「ネイみたい」
「人間」
「面倒」
「それ」
「最近」
「皆」
「言う」
◇ ◇ ◇
王都を出て。
一刻。
第三の道。
小さな。
信号。
『ルーク』
「ネイ」
『出た』
「分かる?」
『遠くなる』
「王都から?」
『うん』
「でも」
「話せる」
『うん』
「第三の道」
「成功」
『良い』
「村」
「あと四日」
『長い』
「待つ」
『できる』
「えらい」
『えらい』
変わらない。
少し。
安心。
「ネイ」
「アルバート」
「どう?」
『四十八』
「また五」
『うん』
「本人」
「大丈夫?」
『前より』
『話す』
「誰と」
『ナエル』
「意外」
『昔』
『知ってる』
ナエル。
アルバート。
三十二年前。
一度。
起きた。
話した。
今。
また。
外で。
話せる。
「マティアスは?」
『今日』
『話さない』
「本人」
「拘束施設」
『うん』
「ネイは」
「マティアス」
「嫌い?」
『少し』
「でも」
『アルバート』
「分けるの」
「続ける」
『約束』
「うん」
人。
嫌い。
でも。
必要なこと。
別。
できる。
「じゃあ」
「また」
『夜』
「今日は」
「休む」
『分かった』
通信。
終わる。
◇ ◇ ◇
帰路。
行きより。
少し。
気楽。
東門。
避ける必要。
もう。
ない。
でも。
同じ。
北の道。
使う。
「何で」
ノア。
「行きと同じ?」
「安全」
ゲイル。
「それと」
俺。
「宿」
「知ってる」
「鳥肉?」
「それは」
「関係ない」
最初の宿場。
前。
車輪。
壊れていた旅人。
あの三人。
食堂。
いた。
「また会った」
男。
俺たち。
見る。
「先日は」
「ありがとうございました」
「車輪」
「大丈夫?」
「王都で」
「直しました」
「良かった」
「皆さんは」
「帰り?」
「村へ」
「そうですか」
それだけ。
でも。
普通。
旅先。
再会。
少し。
嬉しい。
◇ ◇ ◇
夜。
宿。
母。
今日は。
早め。
休む。
「ルークも」
「寝る?」
「まだ」
「何する」
「診療所」
紙。
取り出す。
「もう?」
ノア。
「考えるだけ」
「建てる場所」
「村の」
「どこ」
「薬師小屋の」
「近く」
「母さん」
バーバラ。
少し。
驚く。
「私の工房の?」
「うん」
「嫌?」
「いいえ」
「でも」
「別の建物?」
「薬師小屋」
「狭い」
「患者」
「寝かせる場所」
「ない」
ダグラス。
地図。
見る。
「井戸の」
「東側」
「空き地」
「あるな」
「そこ」
俺。
「森にも」
「近い」
「薬草」
「運びやすい」
「水」
「取れる」
「ネイ」
ノア。
「地下?」
「たぶん」
「ネイに」
「聞く?」
「村」
「帰ってから」
「土地」
「村長にも」
「聞く」
「勝手に」
「建てない」
ノア。
笑う。
「成長」
「禁止」
◇ ◇ ◇
二日目。
山道。
朝。
雨。
「進める?」
俺。
ゲイル。
「ゆっくり」
「危険なら」
「宿場へ戻る」
「分かった」
前世なら。
時間。
優先。
今。
安全。
普通。
「ルーク」
母。
「寒い?」
「少し」
「毛布」
「いらない」
「使って」
「はい」
ノア。
横。
「素直」
「寒い」
「僕も」
「二人とも」
毛布。
一枚。
広い。
「狭い」
「我慢」
「ノア」
「足」
「そっち」
「ルークが」
「広い」
「俺」
「小さい」
「僕も」
普通。
くだらない。
でも。
こういうの。
好き。
◇ ◇ ◇
昼。
第三の道。
リア。
『今』
『どこ』
「山」
『雨?』
「降ってる」
『こっち』
『晴れ』
「村?」
『うん』
「セラ」
『いる』
声。
変わる。
『ルーク』
「何」
『義足』
「職人」
「作り始めた」
『本当?』
「二週間くらい」
『長い』
「待つ練習」
『切るよ』
「第三の道?」
『うん』
「冗談」
リア。
笑う。
『お姉ちゃん』
『最近』
『立つ練習』
「義足なしで?」
『手すり』
『つかまって』
『片足』
「無理しないで」
『ダグラスが』
『いないから』
『マリアさんが』
『見てる』
村の。
薬師。
ちゃんと。
頼れている。
「俺たち」
「あと二日」
『待ってる』
「うん」
『ネイも』
「知ってる」
少し。
間。
『早く』
『帰って』
「帰る」
『約束』
「約束」
◇ ◇ ◇
三日目。
雨。
止む。
空。
青い。
街道。
土。
湿っている。
馬車。
ゆっくり。
進む。
「王都」
オリヴィア。
「終わって」
「静かになったね」
「うん」
俺。
「静か」
「嫌?」
「少し」
「また?」
ノア。
「問題」
「ないと」
「落ち着かない?」
「そんなこと」
「あるかも」
ずっと。
何か。
起きていた。
前世から。
今世。
泉。
鍵。
研究。
「平和」
「慣れてない」
俺。
母。
少し。
悲しそう。
「これから」
「慣れればいいです」
「うん」
「診療所」
「忙しくなるかも」
「平和でも」
「怪我や病気は」
「あります」
「それで」
「十分?」
「十分です」
誰か。
世界。
救う。
必要。
ない。
目の前。
一人。
治す。
それで。
いい。
◇ ◇ ◇
その夜。
最後の宿場。
村まで。
明日。
「明日」
ノア。
嬉しそう。
「帰る」
「うん」
「何する」
「まず」
「風呂」
「そこ?」
「馬車」
「疲れた」
「僕」
「リアに」
「土産」
「俺」
「トム」
「焼き菓子」
「セラ」
「靴の絵」
「母さん」
「何する」
「薬師小屋の」
「確認」
「帰ってすぐ」
「仕事?」
「患者が」
「待っているかもしれません」
「休んで」
俺。
母。
見る。
「あなたに」
「言われるとは」
「成長」
「それ」
「俺に」
「返す?」
「返します」
笑う。
◇ ◇ ◇
寝る前。
ネイ。
『明日』
「村」
『見せる』
「うん」
『食卓』
「母さん」
「鳥肉?」
バーバラ。
「明日は」
「作ります」
『約束』
「約束」
「ネイ」
「村」
「見たら」
「何したい」
『分からない』
「それでいい」
『でも』
『水』
「井戸?」
『見たい』
「見せる」
『人』
「村の?」
『うん』
「全員には」
「まだ」
「ネイのこと」
「言わない」
『なぜ』
「驚く」
『怖がる』
「人も」
「いるかも」
少し。
間。
『嫌』
「でも」
「いつか」
「話したい?」
ネイ。
長い。
沈黙。
『少し』
「じゃあ」
「急がない」
『待つ』
「うん」
『できる』
慣れた。
本当に。
◇ ◇ ◇
翌朝。
最後の道。
森。
見える。
あの。
森。
村。
近い。
胸。
少し。
早い。
「見えた」
ノア。
窓。
身を乗り出す。
「落ちる」
母。
「座って」
「はい」
煙。
家。
畑。
井戸。
薬師小屋。
いつもの。
景色。
王都より。
小さい。
地味。
でも。
帰りたい。
場所。
「ただいま」
まだ。
門。
前。
「早い」
ノア。
「言いたくなった」
馬車。
村。
入る。
最初。
子ども。
気づく。
「ルーク!」
声。
広がる。
「帰ってきた!」
人。
集まる。
「おかえり!」
「王都どうだった!」
「土産!」
「トム」
「早い」
「ある?」
「ある」
「よし!」
普通。
俺。
少し。
笑う。
「ただいま」
今度。
ちゃんと。
言う。
◇ ◇ ◇
薬師小屋。
前。
リア。
走る。
「ルーク!」
「走れる?」
「もう」
「大丈夫!」
紫。
髪。
少し。
揺れる。
ノア。
馬車。
降りる。
「これ」
髪飾り。
渡す。
「わ」
リア。
目。
輝く。
「紫!」
「見せた」
「選んだ」
「覚えてる」
「ありがとう!」
すぐ。
つける。
「どう?」
「派手」
「似合うって」
「言って」
「似合う」
「最初から」
「言って」
セラ。
薬師小屋。
入口。
椅子。
座っている。
「おかえり」
「ただいま」
俺。
紙。
束。
「靴」
「いっぱい」
「本当?」
セラ。
顔。
明るい。
「見せて」
「後」
「今」
「疲れてる」
「私じゃなく」
「ルークが?」
「馬車」
「四日」
「じゃあ」
「休んでから」
「うん」
「待つ練習」
俺。
セラ。
睨む。
「それ」
「言ったら」
「紙」
「返して」
「ごめん」
ノア。
笑う。
◇ ◇ ◇
マリア。
薬師小屋。
出てくる。
「帰ったかい」
「ただいま」
「バーバラ」
「こっちは」
「大きな問題なし」
「ありがとうございます」
「患者」
「二人」
「明日で」
「いい」
母。
止まる。
「今日では?」
「旅帰りだろ」
「休みな」
母。
少し。
驚く。
俺。
笑う。
「母さん」
「言われてる」
「あなたもです」
マリア。
「ルークも」
「今日は」
「仕事なし」
「はい」
「素直だね」
「最近」
「覚えた」
「良いことだ」
皆。
それ。
言う。
◇ ◇ ◇
荷物。
降ろす。
家。
薬師小屋。
いつもの。
匂い。
乾燥薬草。
木。
土。
王都。
違う。
身体。
緩む。
「帰った」
俺。
小さく。
言う。
母。
隣。
「はい」
「帰ってきました」
◇ ◇ ◇
夕方。
約束。
鳥肉。
煮込み。
本物。
食卓。
母。
俺。
ノア。
オリヴィア。
ゲイル。
ダグラス。
リア。
セラ。
マリアも。
今日は。
一緒。
「多い」
ノア。
「王都より」
「少ない」
「でも」
「狭い」
「それが」
「良い」
俺。
第三の道。
起動。
「ネイ」
『いる』
「食卓」
『見たい』
「同意」
『する』
俺。
景色。
送る。
机。
皿。
鳥肉。
湯気。
母。
ノア。
皆。
薬師小屋。
窓。
外。
夕方。
井戸。
『本物』
「うん」
『鳥肉』
「そこ」
「最初?」
『大事』
皆。
笑う。
「ネイ?」
マリア。
初めて。
聞く。
「誰だい」
俺。
止まる。
まだ。
村。
全部。
話してない。
「中央泉」
マリア。
眉。
上がる。
「泉が」
「しゃべるのかい」
「うん」
『初めまして』
ネイ。
声。
第三の道。
マリアへ。
直接。
ではない。
俺。
通して。
聞こえる。
「今」
「挨拶」
「した」
「何て」
「初めまして」
マリア。
少し。
考える。
「そうかい」
「じゃあ」
「初めまして」
普通。
「怖くない?」
「何を」
「泉」
「お前さん」
「もっと」
「面倒なもの」
「いくらでも」
「持って帰ってきたじゃないか」
「それ」
「何」
「前世だの」
「鍵だの」
「王家だの」
「今さら」
「泉一人」
「増えたくらい」
「驚かないよ」
ノア。
笑う。
「マリア」
「強い」
「年の功さ」
『強い』
ネイ。
「覚えた」
「そこ」
「良い」
マリア。
「泉」
「鳥肉」
「食べるのかい」
「食べられない」
『匂い』
「匂いだけ?」
『うん』
「変わってるね」
ネイ。
少し。
間。
『良い?』
「悪くないよ」
『良い』
また。
皆。
笑う。
◇ ◇ ◇
食後。
外。
井戸。
ネイ。
見たい。
「これ」
「村の井戸」
『水』
「ネイの?」
『違う』
「でも」
「地下」
「近い?」
『少し』
「水質」
「分かる?」
『きれい』
「本当に?」
『うん』
診療所。
水。
大事。
「ネイ」
「もし」
「井戸」
「悪くなったら」
「教えられる?」
『たぶん』
「協定」
「王国」
「全体」
「でも」
「村」
「先に」
「見てもらう?」
『良い』
「仕事」
「一つ」
ネイ。
少し。
間.
『役割?』
違う。
言葉。
敏感。
「お願い」
「嫌なら」
「断れる」
『やる』
「理由」
『村』
「好き?」
『まだ』
「見たばかり」
『でも』
『ルーク』
「俺が?」
『帰る場所』
ネイ。
覚えた。
村。
俺の。
帰る場所。
『大事』
少し。
胸。
温かい。
「ありがとう」
『良い』
◇ ◇ ◇
その夜。
皆。
帰る。
薬師小屋。
静か。
俺。
母。
ノア。
寝る前。
「診療所」
俺。
「明日」
「村長」
「相談する」
母。
「明日?」
「だめ?」
「午前」
「休んでから」
「じゃあ」
「昼」
「いいです」
「交渉」
「上手くなった」
ノア。
「ネイみたい」
「何で」
「皆」
「それ」
「言う」
「似てる」
「前から?」
「今は」
「かなり」
嫌。
でも。
少し。
分かる。
ネイ。
力。
大きい。
一人で。
決める。
他人。
聞かない。
前世の俺。
かなり。
同じ。
「じゃあ」
俺。
「一緒に」
「成長」
「良いんじゃない」
ノア。
笑う。
◇ ◇ ◇
翌日。
昼。
村長。
家。
「診療所?」
老人。
驚く。
「村に?」
「うん」
「王都じゃなく」
「ここで?」
「ここが」
「いい」
「医術師として」
「働くのか」
「まだ」
「正式資格」
「今世では」
「ない」
前世。
資格。
ある。
でも。
今世。
子ども。
そこ。
問題。
「セオドアに」
「確認した」
「特例試験」
「受けられる」
「王立医術院?」
「うん」
「年齢」
「普通は」
「足りない」
「でも」
「前世知識」
「実績」
「王都で」
「見られた」
「試験」
「必要」
村長。
長く。
俺。
見る。
「本当に」
「この村で」
「いいのか」
「王都なら」
「もっと」
「大きな」
「医術院」
「研究所」
「地位」
「金」
前世。
欲しかった。
評価。
天才。
肩書き。
今。
「ここがいい」
「なぜ」
「帰りたいから」
それだけ。
村長。
少し。
笑う。
「なら」
「土地」
「ある」
「井戸の」
「東」
「使える?」
「村共有地だが」
「村会で」
「承認」
「必要」
「いつ」
「三日後」
「待つ」
「できる?」
村長。
変な顔。
「誰に」
「言ってる」
「最近」
「癖」
ノア。
横。
笑う。
◇ ◇ ◇
診療所。
話。
村。
すぐ。
広がる。
「ルークが」
「医者?」
「医魔術師」
「まだ」
「試験」
「受けてない」
「でも」
「王都で」
「人」
「助けたんだろ?」
「色々」
「じゃあ」
「俺の腰」
「見てくれ」
「完成してから」
「今」
「薬師小屋」
「だめ?」
「母さん」
バーバラ。
「軽い相談なら」
「いいでしょう」
「でも」
「ルークは」
「休憩」
「入れます」
村人。
笑う。
「母ちゃん」
「厳しいな」
「母さん」
「その呼び方」
「違う」
普通。
村。
戻った。
◇ ◇ ◇
午後。
セラ。
靴の絵。
全部。
机。
広げる。
「これ」
「かわいい」
「どれ」
「赤」
「義足」
「茶」
「靴」
「赤」
「いい?」
「本人」
「決める」
「じゃあ」
「赤」
リア。
「紫」
「お姉ちゃん」
「赤」
「合わない」
「何で」
「私」
「赤」
「似合う」
「そう?」
「うん」
普通。
姉妹。
喧嘩。
少し。
「ルーク」
セラ。
「義足」
「いつ」
「職人から」
「十日くらい」
「あと」
「待つ練習」
「言わない」
「学んだ」
「良い」
ネイみたい。
言わない。
◇ ◇ ◇
その時。
第三の道。
エリシア。
『ルーク』
「姉さん」
『診療所』
「何で」
「知ってる」
『ノア』
隣。
ノア。
「言った」
「いつ」
「さっき」
「勝手」
「でも」
「秘密?」
「違う」
『設計』
「何」
『建物』
「もう?」
『研究室』
「小さい」
『必要』
「診療所」
「中心」
『分かってる』
「なら」
「図面」
「送って」
『明日』
「早い」
『好き』
「研究?」
『設計も』
「また」
「増えた」
『良い』
「いつ」
「村」
「来る」
『二週間後』
「前」
「一ヶ月」
「言ってた」
『早めた』
「何で」
少し。
間。
『行きたい』
俺。
少し。
笑う。
「分かった」
『泊まる』
「母さんに」
「聞く」
『もう』
『聞いた』
「何」
母。
遠く。
「許可しました」
「早い」
『二週間後』
「待つ」
『できる』
「皆」
「それ」
「覚えすぎ」
姉。
笑う声。
◇ ◇ ◇
夕方。
井戸。
東側。
空き地。
俺。
ノア。
母。
ダグラス。
村長。
見る。
「ここ」
診療所。
まだ。
草。
土。
何も。
ない。
「広さ」
ダグラス。
「十分」
「診察室」
「二つ」
「処置室」
「一つ」
「薬庫」
「母さん」
「工房」
「つなぐ?」
「渡り廊下?」
バーバラ。
「便利ですね」
「でも」
「患者」
「薬師小屋へ」
「入らない」
「それが」
「いい」
「入院」
ノア。
「必要?」
「小さい」
「二床」
「二つだけ?」
「村」
「規模」
「なら」
「十分」
「重症」
「王都」
「でも」
「緊急」
「一晩」
「置ける」
未来。
紙。
まだ。
ない。
でも。
頭。
見える。
「名前」
ノア。
「診療所の」
「まだ」
「ルーク診療所」
「嫌」
「何で」
「俺」
「だけじゃない」
「じゃあ」
「村の」
「診療所」
「そのまま」
「後で」
「皆で」
「決める」
それ。
自然。
◇ ◇ ◇
ネイ。
第三の道。
『見える』
「空き地」
『何もない』
「これから」
『作る』
「うん」
『診療所』
「そう」
『私』
「水」
「手伝う?」
『うん』
「じゃあ」
「井戸」
「変化」
「見て」
『分かった』
「無理なら」
『休む』
「覚えた」
『母』
「母さん?」
『休む』
「教えた」
「強い」
『強い』
母。
少し。
「ネイさん」
「聞こえていますよ」
『怖い』
皆。
笑う。
◇ ◇ ◇
夜。
俺。
家。
寝台。
窓。
村。
虫。
音。
静か。
王都。
違う。
「帰って」
二日。
もう。
ここ。
普通。
胸。
軽い。
でも。
一つ。
残る。
アルバート。
分離。
まだ。
半分。
ネイ。
治療。
続く。
マティアス。
拘束。
ラドウィン。
拘束。
エリシア。
二週間後。
来る。
セラ。
義足。
十日。
診療所。
村会。
三日。
未来。
予定。
たくさん。
前なら。
面倒。
そう。
思ったかもしれない。
今。
少し。
楽しみ。
◇ ◇ ◇
翌朝。
第三の道。
緊急。
ではない。
でも。
エレナ。
『ルーク』
「何」
『アルバート』
「どうした」
『分離率』
『五十三』
「また」
「五」
『違う』
「何」
『本人が』
『止めた』
俺。
起き上がる。
「何で」
『残りを』
『分離したくないと』
『言っている』
「アルバートが?」
『そう』
今まで。
外へ。
出たい。
泉を。
頼む。
そう。
言っていた。
なのに。
半分。
超えたところで。
自分から。
止めた。
「ネイは?」
『困っている』
「本人と」
「話せる?」
『短時間なら』
「今」
母。
後ろ。
「朝食」
「後」
「でも」
「アルバート」
母。
少し。
考える。
「緊急?」
「分からない」
「生命危険」
エレナ。
『なし』
「なら」
母。
「食べてから」
「……はい」
ノア。
横。
「成長」
「言うな」
でも。
朝食。
食べる。
急がない。
その後。
アルバート。
話す。
理由。
聞く。
本人が。
なぜ。
外へ出ることを。
途中で。
やめたのか。
それを。
本人抜きで。
決めない。
もう。
それが。
俺たちの。
普通になっていた。




