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推し活OLと天然副社長の溺愛勘違いLOVE  作者: 玲宏 優裕
第4章:告白と溺愛のハッピーエンド
50/52

最終回(第50話):推し(似)の旦那様は、銀河で一番「重い」愛を誓われました

 披露宴最終日。会場は、神宮寺財閥がこの日のために買い取り、全面クリスタル仕様に改装した東京ドーム。

 五万人の観衆と、全世界数億人の生中継視聴者が見守る中、ついに「その時」が訪れた。


(……ああ。……私、今、世界で一番幸せで、世界で一番重い愛の中にいる……っ!)


 私が纏うのは、みなとさんが家宝の真珠を織り込み、KYLOカイロ様がダイヤモンドを散りばめた、数千億の価値を持つ特注の「聖衣ウェディングドレス」。

 光のバージンロードを、湊さんと腕を組んで歩き出す。……供給。……全世界に「俺の唯一の王妃」を見せびらかす、神々しいまでの「最愛の推し顔」の供給。

 ステージの中央、KYLOカイロ様が世界初公開の祝福歌『Gods and Bride』を歌い終えた瞬間。

 彼はマイクを捨て、跪いて私の手をとった。


「……花音。……義弟としてじゃなく、一人のファンとして言わせて。……君は今日、世界で一番美しい『光』だ」


(……推し(本物)からの、公開称賛……っ! 心臓がもたない……っ!)


 だが、その指先が触れるより早く、湊さんが私の腰を強引に引き寄せ、背後から包み込むように抱きしめた。

 ……天然。彼は「弟への牽制」を、五万人の前で、世界同時配信の中で、微塵の躊躇もなく実行した。


「……KYLOカイロ。……賞賛は十分だ。……これ以上彼女に触れるなら、たとえライブ中だろうが、俺が君をこの場から排除する」


「……ふふ、相変わらずだね。……じゃあ、最後は兄さんに譲るよ」


 KYLOカイロ様がステージから飛び降りると、五万人の観衆から割れんばかりの歓声が上がった。

 湊さんは、静まり返る会場の熱をすべて吸い込むような冷徹かつ圧倒的なオーラで、私の顎をクイと持ち上げた。


「……いいか、花音。……そして、世界中の者たちよ。……よく聞け」


 湊さんの低い、けれど地を這うような深い声が、ドームのスピーカーを通じて全世界に響き渡る。


「……俺はこの女(神宮寺花音)を愛している。……彼女の推しが誰であろうと、彼女の過去がどうであろうと、俺がそのすべてを上書きし、支配し、慈しみ抜く。……神宮寺の全資産、全権力、そして俺のこの命すべてを賭けて、彼女の微笑みを守り抜くことを、ここに誓う」


 湊さんの瞳に、一筋の熱い雫が光った。

 ……奇跡。……冷徹な魔王が、愛ゆえに流す、純粋すぎる執着の涙。


「……花音。……俺を選んでくれて、ありがとう。……一生、俺のあいの中で、俺だけを『推し』続けてくれ」


(……湊、さん……っ、……ずるいです、そんな顔……っ!)


 私は、自分から彼の首に腕を回し、全力でその唇に飛び込んだ。

 五万人の絶叫。世界中から届く祝福のSNS弾幕。そして、夜空に打ち上がる一万発の「神宮寺ブルー」の花火。

 重なる、深く、熱い、魂の契約。

 ……天然。彼は「誓いのキス」をしているつもりだろうが、その力強さは、死が二人を分かつ時まで、一秒たりとも自由を与えないという「究極の溺愛」に満ちていた。


「……愛してる、花音。……もう、誰にも君を渡さない」


(……ひ、ひいいいっ! 最終回なのに、溺愛の包囲網が『永遠の迷宮』にランクアップしちゃってるぅぅぅ!!)


 神宮寺湊の「天然な傲慢さ」は、ついに「世界平和」さえも自分の愛のBGMに変えてしまった。

 私の『推し活OLライフ』は、ついに『推し(似)の夫に、全宇宙の富と情熱を捧げられ、24時間365日の猛攻を受け続ける』という、全人類が前世で銀河を万回救済し、かつ創造主として転生したとしても体験できない、最高に贅沢で甘い「ハッピーエンド」に到達したのだった。

「推し活OLと天然副社長の溺愛勘違いLOVE」を最後までご愛読いただきましてありがとうございました!

本編はこれで完結です!


・・・ですが、あと2つエピローグを用意しています。

もう少し、この物語にお付き合い頂けると幸いです。


明日、掲載いたしますのでお楽しみに!!

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