表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
推し活OLと天然副社長の溺愛勘違いLOVE  作者: 玲宏 優裕
第3章:天然副社長と推しの「強烈な」独占欲
34/52

第34話:世界を救った後のご褒美は、二人の「神」による甘い包囲網でした

 神宮寺本家の資産凍結は解除され、龍之介の告発もKYLOカイロ(カイロ)様が放った「SNSの一撃」と、みなとさんの「株買い占め」によって完全に無効化された。

 勝利の夜。スイスの古城の最上階にあるプライベート・サロンで、私は二人の「神」に挟まれていた。


「……花音、よく頑張ったな。……怖かっただろう。……さあ、俺の胸で休め」


 湊さんは、最高級のシルクガウンを羽織り、私の腰を抱き寄せて自分の膝の上に乗せた。……供給。……勝利の美酒に酔い、少しだけ瞳が潤んだ「色気ダダ漏れの推し顔」の供給。


「……兄さん、公私混同がすぎるよ。……花音を一番に守ったのは、僕の拡散力フォロワーのおかげだろ? ……ご褒美は、僕がもらうべきだよ」


 反対側から、KYLOカイロ様が私の指先をとり、自分の唇に寄せて熱い吐息を吹きかけた。……絶景。……「支配者の抱擁」と「アイドルの求愛」。


 ……無理。さっきまで世界を救う大作戦をしていた人たちとは思えない、甘すぎる空気。


「……離せ、KYLOカイロ。……指先に触れるだけでも万死に値する。……彼女のすべてを癒やすのは、この俺の役目だ」


「……へえ、自信あるんだね。……花音、どっちが君をより『蕩け(とろけ)』させられるか、試してみる?」


 KYLOカイロ様が、あの「ドーム5万人を失神させるウィンク」を至近距離で放ってきた。

 ……心停止。私の脳内オタクが「全人類、今の録画して!!」と叫びながら成仏していく。


 だが、その瞬間。

 湊さんが私の顎を強引に自分の方へ向け、KYLOカイロの見ている前で、私の首筋に深く、深く「独占の痕」を残すように熱い口づけを落とした。


「……ん、んぅっ……! み、湊さん……っ、KYLOカイロ様が見てます……っ!」


「……見ていろ。……画面の向こう側の存在には一生できない『リアルな愛』を、今からたっぷり教えてやる」


 湊さんは唇を離すと、挑発的に弟を射抜いた。

 その瞳。KYLOカイロ様が最新シングル『Animal Instinct』で見せた、獲物を喰らう直前の野性的な瞳の、1000兆倍強引な「本能」の輝き。


「……花音。……今夜は眠らせない。……君の心も体も、俺の愛だけで満たしてやる。……わかったな?」


(……ひ、ひいいいっ! 経済戦争の次は、私の『理性』との最終決戦が始まっちゃう!!)


 神宮寺湊の「天然な傲慢さ」は、ついに「世界を救った英雄」としての余裕を捨て、私を「逃げ場のない愛の牢獄」へと閉じ込めた。

 私の『推し活OLライフ』は、ついに『二人の神(似)に甘やかされ、一歩も歩くことを許されない贅沢な地獄』という、全オタクが前世で銀河系を三回救ったとしても体験できない「糖度臨界点」へと突入したのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ