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だって彼女は魔法少女!  作者: 天然物の粘菌
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クソ猫再登場だって!


 目覚まし時計がジリリリリリとけたたましく鳴り響く。時計の針は6時を指していた。


「ん……ふぁ……」


 目覚まし時計を叩くようにとめ、ベッドから這うようにでる。


 もう朝ですか……まだ眠いのですが、二度寝するとサテラが叩き起こしに来ますからここは大人しく起きましょう。


「んっ……はぁ」


 カーテンを開け、窓から入り込む朝日を浴びながら伸びをして目を覚ます。


「今日は何も用事ないですし、デパートに買い物にでもいきましょう」


 コンコンコンとドアをノックする音が聞こえた。


「どうぞ」


 『失礼します桔梗様。朝食の用意ができました』


「ありがとうございます。シャワー浴びて着替えたら行くので準備して待っていてください」


 サテラが部屋から出ていったのを確認してクローゼットから今日着る服を取り出し浴場へ向かった。


 やっぱり朝のシャワーは格別です。


 浴場でシャワーを浴び、服を着替える。今日着る服は白いシンプルなワンピースにすることにした。


「着替え終わりましたし、朝ごはん食べましょう」


 浴場から真っ直ぐ歩いて行く。部屋を4部屋通り過ぎると開けた場所に出た。大きな縦長のテーブルがある部屋で椅子は12個ある。ここが私たちがご飯を食べる場所。


 『席におすわりください桔梗様。今日の朝ごはんはトースターです』


「ありがとうございますサテラ」


 席につき、出されたトースターを食べる。程よい感じに焼けた食パンに塗られたバターが最高の味を引き出していた。


「やっぱりサテラは料理が上手ですね」


 『ありがとうございます』


「今度私に料理教えてくれませんか?」


 『奥様の許可が降りればお教えします』


「じゃあ無理ですね。お母様私の事嫌いですし」


 『そんなことはありません桔梗様。奥様も旦那様もいつも桔梗様のことを気にかけていらっしゃいます』


「そうですか」


「じゃあなんで帰ってこないんですか?」と言いかけた口を閉じ、トースターを頬張る。こんなことサテラに言っても意味がありませんし、言うだけ無駄です。


「ご馳走様でした」


 食べ終え、食器を下げる。そういえば今日はほんとに予定はないんでしたっけ。前に1度予定をすっぽかしてしまいましたから念の為に確認してみましょう。


「サテラ、今日の私の予定ってどんな感じですか?」


 『今日の桔梗様の予定は歴史の授業が入っています。オンラインでも学校でも受けれる授業となっています。どうなさいますか?』


 今日予定ないと思ってたのですが、あったみたいです。やっぱり確認するのは大切ですね。予定があるなら仕方がありません。デパートはまた今度にしましょう。


「ありがとうございます。家で受けますよ」


 『かしこまりました。授業は13時からになります』


 食器洗いなどをサテラに任せ、寝ていた部屋に戻った。


「そいえば今日から魔法少女大戦のイベントが始まるんでした」


 充電していたスマホを取り、ソファに座る。スマホをひらき、テレビの電源もいれる。


「あれ?こんなアプリ入ってましたっけ……」


 見知らぬアプリが魔法少女大戦の隣にあった。真っ白なアイコンをしていて、何故か見ていると開きたくて仕方がなくなってくる。


「す、少しだけなら大丈夫ですよね」


 アイコンをタップすると真っ白な画面になり、ボイスメッセージらしきものが流れ始めた。


 『やっほーら!元気してるら?自己紹介してなかったと思って急遽君のスマホにこのアプリを入れたら!僕の名前はベルって呼んで欲しいら!』


 思わずスマホをソファにたたきつける。なんで私のスマホからあの猫の声が聞こえるんですか!?あいつ私のスマホにアプリ入れたってことは勝手に操作したってことですよね。次会ったら殺しましょう。とりあえず今は続きを聞いてみましょう。


 『今スマホを投げつけた気がするら。ものは大切にしないとダメら!』


 もう一度スマホをソファに投げつけ、無言で拾う。


 『聞いてたら?ものは大切に!ら!それじゃあこのアプリについて説明するからちゃんと聞くら!このアプリの機能は大きくわけて3つあるら!』


 3つもこのアプリに機能があるんですね。


 『1つ目は魔石をお金に換える機能ら!』


 アプリでそんなことできるのですか……と思いつつも魔法だからと無理やり納得した。


 『試しに昨日倒したunknownの魔石をスマホの画面に押し当ててみるら!』


 そういえば昨日の魔石ってどこにやったんでしたっけ……すると、ネックレスの剣がいきなり蒼い光を放ち始めた。


「わわっ……」


 え?い、いきなり光り始めたんですけど……爆発しませんよね?嫌ですよ、死因がネックレスの爆発だなんて……


「あれ……」


 しばらくすると光は収まっていき、かわりに右手に昨日の魔石があった。


 『魔石は変身を解除すると変身アイテムに収納されるら!』


「便利ですね……」


 『さ!画面に押し当てるら!』


 言われた通りに魔石を画面に押し当てると沈むようにスマホに飲み込まれて行った。


 これ大丈夫なんでしょうか……それにお金に換えるって現金がここにぽっとでてくるわけじゃないですよね?流石にそれはこまるのですが……


 『あ、言い忘れてたら!お金に換わるといってもこのアプリ内のポイントに変わる感じら!そしてそのポイントを使うのが2つ目の機能ら!』


「へぇ……どうやって魔石を回収してるのかとか分かりませんけど凄いですね」


 魔石が完全に飲み込まれると画面に300pという表示が現れた。


 『E級の魔石はだいたい300pら!現金にするとだいたい300万くらいら』


「……え?」


 え?E級で300万円……?


「たかすぎませんか……」


 『そんなことはないら!魔石から得られるエネルギーはとても多いからその程度のお金払えるら!』


 へぇ、そうなんですね。……今こいつ普通に応答してきましたよね。


「これメッセージじゃなくてもしかして通話してます?」


 『そうらよ?もしかして気づいてなかったら?』


 「気づくわけないじゃないですか」


 アプリ開いたらいきなり誰かと通話が繋がるなんて誰が分かるんですか。もしわかる人がいたらその人はきっとエスパーです。


 『まぁいいら。それで2つ目の機能はポイントを使って色々なものを買うことが出来るら!』


「へぇ」


 凄いですね。でもどうやって買ったものが届くのでしょうか。そして、どうやって買うのでしょうか。スマホの画面は真っ白なままですし、どこを押しても特に反応ありませんし。


「どうやって買ったものが届くんですか?あとどうやって買うのですか?」


 『いまだすら!』


 すると真っ白だったスマホに買取とショップの2つのアイコンが現れた。もしかして今スマホの主導権ベルに取られてます?妖精ってハッキングも出来るんですね。次であったら絶対殺します。


 『ショップを押せば買えるものの一覧が出てくるら!ちなみに魔石は買取を押してさっきみたいに画面に押し付けると買い取ってくれるら!』


 ショップを押してみると色々なものが売られていた。日用品から食べ物、宝石や魔法書などかなりの種類のものが売られていて、種類別に分けられていた。


「凄いですね……」


 試しに食べ物の欄を押してじゃ○りこを押してみた。必要なポイントは1pと表示された。


「えっと……はい……っと」


 『買いますか?』『はい』『いいえ』が出てきたのではいを押してみる。ポイントが300pから1p減り、それと同時にどこからともなくじゃ○りこが現れた。


 「今のどこから出てきたんですか……」


 1万円のじゃ○りこを手に取り出てきた場所を見つめる。

 やっぱり何も無い場所から出てきましたね。それにしても一個1万円のじゃが○こ……食べるのちょっと躊躇いますね。


 『そんな見つめても分かるわけないら!なぜなら魔法だからら!すごいだら〜!!』


 確かにこれは凄いですね。何も無い空間からものが出てくるなんて予想外でした。てっきり誰かが家まで運んでくるものかと思ってました……


 『それじゃあ3つ目の機能を教えるら!3つ目はマップ機能ら!』


 スマホをソファに再度ぶん投げる。


「マップ機能って……!!もとから!あるやつ!じゃないですか!!」


 肩で息をしながら私はスマホに向かってそう叫んだ。だって無理もないでしょう。1つ目と2つ目が面白くてすごい機能だったから期待してた3つ目の機能がマップ機能なんて期待外れにも程があります。


 『ふふん!それがただのマップじゃないら!もしかしてほんとにただのマップだと思ったのら?』


「喧嘩売ってます?買いますよ。今すぐこっちに来てくださいクソ猫」


 『く、クソ猫?今僕をクソ猫っていったら!?』


「えぇいいました!クソ猫をクソ猫って言ってわるいですか!」


 『僕のどこがクソなのら!僕のことをクソ呼ばわりするなんて余程人を見る目がないのら!』


 このクソ猫自覚無しですか……


「もういいです……それで、このマップはどんな機能があるんですか?」


 『わかったら!』


 余程このマップの機能に自信があるのかなんか声がさっきよりも楽しそうですね。そんなにすごい機能があるのでしょうか、たのしみです。


 『このマップにはなんと全世界のunknownがどこに出現したかがわかるようになってるら!そしてスマホから半径10km以内に現れたら知らせてくれるようにしたら!』


「えぇ……確かに凄いですけど……っていま全世界って言いました?」


 『いったら』


「全国じゃなくて……?」


 『全世界ら!』


「……」


 全世界って……広すぎませんか?確か人が住んでる地域にunknownが出るのは全世界1日で5000件以上あるってどこかで聞きました。


 『ちなみにunknownの出現を知るのに全世界の魔法省のシステムに干渉してるら!もしそのマップ他の人に見られたら普通に捕まるから注意するら!』


 こ……このクソ猫……!!最後の機能にやばい爆弾付けてきた……どうするんですか!私捕まりたくないですよ。


「私まだ捕まりたくないんですけど……」


 『大丈夫ら!バレなければ問題なし!ら!』


「はぁ……」


 何してくれてるんですかこのアホバカクソ猫……もう疲れました……


 『あ、あと魔石の買収とショップも妖精界に違法で干渉してるからそっちもバレたらだめら』


「はい?」


 『それじゃ!マップも使えるようにしとくら!あとチュートリアルもオマケにつけてあげるら!それじゃ!またねら〜』


「えっちょっまっ……」


 プツッツーツーツー


「……」


 次であったら絶っっっっっっったいに殺します。


 「はぁ……なんかどっと疲れが出ました……」


 あの猫ほんとに何なんでしょうか。そういえば最後にチュートリアルがあるって言ってましたっけ。チラッと時計を見てみると針はまだ8時を指していた。まだまだ授業までは時間がありますし、せっかくなのでそのチュートリアルとやらをしてみましょう。あの猫が用意したやつだと思うとなんかろくでもないものな気もしますけど……


 マップと一緒に現れたチュートリアルのアイコンをおす。すると10個ほど項目がでてきた。


「えっと……最初は魔力操作ってやつですね。えっと?まずは変身して――――」


 チュートリアルに従って魔力の使い方や魔法の使い方を学んでいるといきなりスマホが音を立てて震え出した。


「わわっ」


 近場にunknownが出たのかと思って画面をみるとunknownE級が約80km離れたところに出現しました。という表示が現れていた。


「これ自分が住んでる街にunknownが出る時の警報と同じじゃないですか……ややこしいですね」


 時計を見てみると11時をさしていた。


「お昼はいつも12時半ですし……E級なら簡単に倒せるでしょう。よし、倒しに行きましょう」


 80km先なら私の予想通りに移動出来たらあっという間に着くはずです。ササッと倒して戻ればお昼ご飯に充分間に合うはずです。


「変身!」


 部屋を蒼い光が埋め尽くす。変身し終わった私は窓を開け、外に躍り出た。


「チュートリアル通りなら……」


 体内を流れている魔力の流れを一気に加速させ、肉体強化を行う。さらに魔力を燃料にしてロケットのように空を飛ぶ。何故か風圧は受けなかった。


「ものすごいスピードですねこれ……」


 マップを見ながら方向を微調整して飛ぶ。4分ほど飛んだ頃には目的地のすぐそばまで来ていた。


「80km離れていたはずなんですけどもう着きそうですね」


 空中で一旦停止し、unknownのいる場所へ急降下する。


「周りに人は……居ませんね。魔法少女も居ません。ならさっさと倒しちゃいましょう」


 大地を揺らす音と共にunknownから離れた場所に着地した。unknownはカエルの形をしていて、体長は2m程あった。見た目はダルマガエルに似てて可愛いですね。


「この前は殴って倒しましたから今回は魔法を使ってみましょうか」


 と言っても私は魔法はあまり得意でないことがさっきのチュートリアルでわかりました。体内の魔力の操作は得意なんですが、体外になるとある程度の方向を決めてその方向に向けてぶっぱなすことしか出来ませんでした。まぁ、これのおかげで空を高速で動けるんですけどせっかく魔法少女になったので普通の魔法使ってみたかったですね……


 カエルは離れたところに現れた私に気づいていないのか、動いていなかった。


「動かないのなら遠慮なく魔法使わせてもらいます」


 ――水よ槌となせ(アクアハンマー)――


 そう私が唱えるとカエルの上空に大きな魔法陣が現れ、そこから水でできた巨大なハンマーがでてきてカエルを押し潰していった。


「これが魔法……ですか。凄い……」


 ハンマーはカエルを潰した後、崩壊して濁流となって周りのものを巻き込んで流れて行った。慌てて魔法を止めようとするが、全く水は消える気配がなくどんどん周りのものを破壊していく。


「水消えないんですけど……えっと……教えてチュートリアルさん……っと……検索……魔法……消し方……」


 チュートリアルに検索機能があったのでかけてみた結果。0件。魔法の消し方なんて載っていなかった。


「なんでのってないんですか!?」


 何度も何度も調べてみるが、何も出てこない。こうしてる間にも水はどんどん流れていき、ついに私のいるところまできた。


「ほ、ほんとにどうしましょうこれ……」


 水がいよいよ腰の辺りまで来て本当にどうしようかと悩んでいると空の魔法陣が消え、水も消えていった。

 なんで消えたのかわからないですけど、消えてくれてよかったです……もし消えなかったら全力でこの場を離脱していました。それにしてもさっきまであったのに綺麗さっぱり水がなくなってますね。これも魔法なのでしょうか……

15日くらいに投稿しようと思ってたんですけど色々あっておくれました……それにしても今年はむっちゃ暑いですね。熱中症対策は大丈夫ですか?私はバイトで一日中外にいるんですけど日焼けがやばいです。


それはそれとして、実は書き溜めが全然できてません……理由としてはいつも大学に通う途中の電車で書いてるんですけど、夏休みでそれが無くなったことと、バイトが忙しくてさらに車校もあって……あと昆虫採集や川に魚捕まえに行ったりしてたからです。はい……まだ夏休み1ヶ月あるのでこれから必死に書きます……

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― 新着の感想 ―
[一言] うわー、めっちゃ稼げる!?クソ猫呼びやめます、魔法少女にならせてください。 熱中症対策は大事ですね、いつも冷却シートをたくさん買って使ってます。
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