勉強するんだって!
同じ方法で空を飛び、部屋に戻った頃には12時になっていた。
「もうそろそろご飯ですね。何とか間に合って良かったです」
もし間に合ってなかったらサテラに怒られていました。サテラは怒るととても怖いんです……ちなみに魔石は水に流されて見失ってしまいました。貴重な私の収入源ですが、見つからなかったので諦めるしかありません。
ソファにもたれ掛かり、さっき開こうと思っていた魔法少女大戦をひらいた。魔法少女大戦はターン制のゲームで出てくる敵は全て今まで確認できたunknownであり、魔法少女も現役の魔法少女達が出てくる今1番流行っているゲームです。魔法少女の技も実際に使う技ですし、声も本人がやってくれていますし。これがもう……楽しくて楽しくて……
「あっヨゾラのピックアップ来てたんですね。これは引くしかありません!」
こんなことならちゃんと公式のお知らせ見とくんでした!まさかヨゾラのピックアップが来ていたなんて……今石無いですしお金もあんまり持ってません……そういえば魔石のポイントって課金に使えるんでしょうか。試してみましょう。
ちなみにヨゾラは日本魔法少女ランキング12位のトップランカーの1人で、腰まで伸ばした黒髪に、空の星をまぶしたかのような綺麗な目をしている魔法少女。私の最推し。
魔法少女大戦のショップを開き、魔法石を購入する。すると、支払い方法の欄に魔石ポイントが追加されていた。
「いちいちポイントをお金に替える必要が無いのは便利ですね。えっと……1ポイント20連ですか……」
20連1万円って高いですね……ポイントをお金に替えてから課金する方がお得ですけどめんどくさいのでこのままいきましょう。今回のヨゾラは通常ヨゾラじゃなくて期間限定の制服です。これは完凸するしかないですね。
「とりあえず底引きです」
ただただひたすらにガチャを回していく。ポイントはどんどん減っていき、完凸する頃には残り260ポイントになっていた。
「40ポイント……40万円は引きすぎましたね……」
あれ……底で一旦引くのやめようと思っていたはずなんですけど何故か底どころか完凸までいっちゃいました……不思議です。それにしても相変わらず魔法少女大戦はガチャ率低いですね……
当てた魔法少女を早速育成しているとコンコンとドアがノックさた。どうぞと言うとサテラが部屋に入ってきた。
『お昼の用意が出来ました』
「ありがとうございますサテラ。すぐ行きます」
スマホの電源を切り、サテラにつづて部屋を出る。
「今日のお昼はなんですか?」
『本日は魚介類をふんだんに使ったパスタでございます』
「魚介類ですか。これはまた珍しいですね」
『はい、昨日旦那様が送ってきてくださいました』
魚介類は今の時代本当に珍しいです。なぜなら海はunknownが大量に住んでいて近づくだけでも危険だからです。魚介類を採るならB級以上の魔法少女の同行が必要ですし、それもタダでは無いです。なので今は大陸間の移動に海路は使用されず、空路を使用しています。まぁ、空路もunknownがいて危険ですけれど、海路よりはマシって感じです。
『それでは席についてお待ちください』
席についてしばらく待っているとアサリやエビ、魚が入った美味しそうなパスタが運ばれてきた。
「いただきます」
『13時から授業ですのでそれに間に合うようにしてくださいね』
「わかってますよ」
15分程で食べ終え、部屋に戻り授業の準備をする。
「えっと……パソコンの準備をして……確かzoom inで授業に参加するんでしたね」
久しぶりに授業に参加するのでちょっと仕方をわすれかけてました。
机にノートパソコンを置き、zoom inを開いてメールで送られていた授業に参加するためのパスワードを打ち込む。
「今日の授業はunknownについてでしたね」
ノートを開き、筆記用具の用意もする。時計を見てみると授業まであと10分程になっていた。
「まだちょっと時間ありますし……飲み物でもとってきましょう」
飲み物を取りに一階へ行き、オレンジュースをもって部屋に戻って来たタイミングでzoom inに先生が入ってきた。先生は眼鏡をかけた男の人で言葉はちょっと悪いが、優しい先生だ。
『時間まであと5分ほどあるが、先に出席確認だけするぞ〜』
『『『はーい』』』
『有栖川 優太君』
『はい!』
『井口 義人君』
『はい!』
~~~~~~~~~~~~~~~
『蘇芳 花さん』
「はい」
『お、今日は参加するのか。出来れば毎日参加してくれ〜』
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『緋山 奏さん』
『はーい!』
『伏山 望さん』
『はい』
…………………………………………………………………………
『よし、ちゃんと26人全員いるな』
どうやらzoom inの参加者見た感じ、学校行ってないの私だけみたいですね。
『それじゃあ授業はじめるぞ。今日習う内容はunknownが現れてからの現代だ。それじゃあ教科書を開け〜』
先生に言われたとおりに教科書を開き、黒板に書かれていく文字をノートに写していく。
しばらくの間部屋には先生の声とノートに字を書く音だけが響いていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『っと……もう時間か。よし、今日の授業はここまでだ』
時計を見てみると始めた時間からちょうど90分たっていた。昔は60分だったらしいけど今の時代は90分が普通になっている。なんでもunknownが出たりすると授業が無くなるからできる時に沢山するためらしいです。
『授業はこれまで。各自しっかり復習するように。あ、あと学校に来てる子はこの後体育あるから忘れないように』
先生がそう言うとzoom inの接続が切れた。
「軽く復習だけしましょうか」
えっと……unknownが出現し始めたのは20年ほど前で、妖精がこちらの世界に干渉して魔法少女が出始めたのは15年前、その5年の間に色々な国が滅びてunknownが蔓延るようになったんですよね。最初の魔法少女は10人いて、ファースト世代って呼ばれています。そのうち2人はまだ現役らしいですけど……ファースト世代の人たちがS級のunknownを何体か退けることに成功から今の人達は生きています。もし退けれなかったら世界は滅びたかもしれません。S級を退けたあとにファースト世代以外にも魔法少女があらわれ出して何とか人類の滅亡を防げているって感じですね。
「えっと……滅びた国は……アフリカ大陸はリヴァイアサンに沈められてもう存在してませんし、アメリカも半分unknownに今も占領されている状況なんですよね」
滅亡を防げた国も領土の大半をunknownに奪われ、残った土地で何とか暮らしている。日本も北海道と滋賀県、九州をunknownに奪われている。
「ファースト世代の人たちが倒すことに成功したS級は確認できてる10体のうち1体で……名前はキャスパリーグだけですね」
確認できてる10体のS級はたしかリヴァイアサン、ベヒーモス、ファフニール、ユグドラシル、キャスパリーグ、ヤマタノオロチ、ヒュドラ、ドッペルゲンガー、スルト、ルシファーのはずです。そのうちキャスパリーグは倒されたので今いるのは9体ですね。
キャスパリーグは他のS級とは違って人を優先して殺しまくったから最初に退治されたんです。4人の犠牲を出してキャスパリーグを退けたファースト世代はその後も他のS級を倒そうとしたんですけど倒すことは出来なかったんだそうです。ファースト世代とリヴァイアサンの戦闘でアフリカ大陸消し飛びましたし、スルトとの戦いでは北欧が火の海になったって書いてます。S級ってとんでもない力を持っているんですね……えっと、今確認できてるS級はどうなってるんでしょうか?
「えーっと……あ、ありました。こんな所に書かれてるなんて気が付きませんよ……」
S級が今どうなっているかは教科書の最後の方に気が付きにくい場所に書かれていた。
えっと……どれどれ……です。キャスパリーグの消滅は確認された。リヴァイアサンはファースト世代との戦闘後姿を見せていないが、恐らく傷を治しているとはんだんされた。スルトはイタリア当たりに現在鎮座している。ユグドラシルはオーストラリアの中央にはえている。ベヒーモスは中国のゴビ砂漠を拠点としている。ヤマタノオロチは日本の滋賀県琵琶湖にいる。ファフニールとルシファー、ヒュドラは活発に動き回っていて特定の場所には居ない。ドッペルゲンガーは6年前に激しい戦闘を日本の東京都で行って以降目撃情報なし。傷を治している可能性あり。他にも確認できていないだけでS級は存在する可能性は十分にあるため、参考程度にすること。
簡単にまとめすぎじゃないですか?どんな姿をしているのかとかも書かれていませんし……それにしても……
「日本にもS級っていたんですね……知らなかったです……」
魔法少女を続けていたらいつかS級とまでは行かなくてもA級と戦うことになるのでしょうか。もし戦うことになったら今のままだと瞬殺されてしまいそうですね……
「なら殺されないように特訓しましょう!!」
もしA級と戦うことになっても勝てるようになりましょう!そうと決まれば善は急げ!です!早速unknownと戦って力をつけましょう!
「変身!!」
部屋に蒼い光が満ち、私は魔法少女へと姿を変える。
「えっと……今は15時すぎですし……18時までに戻れば大丈夫ですね」
お夕飯は19時ですし、18時までに戻ればお風呂入ったりもできるはずです。
「私の魔法少女としての力がどれくらいあるか分かりませんので……1ヶ月くらいはF級を狙いましょう!」
さっそくマップを開き、近場にunknownが居ないか調べてみる。
「近くには……いませんね。ちょっと遠くなりますけど日本全域にしてみましょう」
マップを日本全域に設定し、調べてみる。すると色々なところにunknownの歪みが確認できた。
さすがに日本全域になると数が多いですね……1番unknownの歪みと数が多いのは北海道と九州ですか。北海道と九州、滋賀県は禁域になってますのでさすがにいけませんね……
「えっと……条件でF級のみにしましょう」
さっき気がついたのですが、unknownをランクで検索することができました。おかげでF級がどこにいるのか簡単に分かるようになりました。地味にありがたい機能ですね……あの猫に少しだけ感謝しておきましょう。
調べてみた結果、F級の反応はかなりあった。
「……そういえばF級は日本だけでも1日数千体くらい出るんでしたっけ……」
1番近いところだと……
「だいたい100km先ですね」
私のスピードをもってすれば100kmなんてそんな大した距離じゃないです。いきましょう!!
窓を開け、目的の場所に向け空を飛ぶ。
――side魔法省本部
「大臣、耳に入れておきたい情報が……」
廊下を男性と女性が歩いていた。大臣と呼ばれた人物は背が高く、ガタイのいい40代ほどの男性だった。その大臣に話しかけているのは30代ほどの小柄な女性で秘書らしき人物だった。
「厄介な話か?」
「少し厄介です」
「はぁ、やっと例の件の後始末が終わったってとこなんだが……」
大臣は溜息をつき、こめかみを指で抑える。
「気持ちはわかりますけど……歩きながら聞きますか?」
「いや、部屋に着いてから聞こう」
「わかりました。他にも別件で厄介な件がありますけど……」
「はぁ……重要度の高い方を歩きながら話してくれ」
「中国が我が国に戦力を要請してきてます。」
中国という単語が出た瞬間、大臣の顔が疲れ果てた顔から厳しい顔へと変化した。
「理由は?」
「なんでも黒龍江にヒュドラが現れたそうで」
「ロシアの次は中国か……」
「どうなさいますか?」
「却下だ」
却下に決まっている。いくら我が国が魔法少女の数が多いからと言って他国にまわせるほどいる訳じゃない。しかも相手はヒュドラだぞ?勝てる可能性が低い戦場に大切な子供たちを出せるか!!中国の魔法少女の数が少ないのは貴様らが兵器のように使うからだろう!自業自得だっ!!……おっと……頭に血が上りすぎたな……
「気持ちはわかりますけど落ち着いてください」
「あぁすまん」
「まったく……気持ちはわかりますけど。断る理由はどのようになさいますか?」
「北海道奪還作戦を行うからにしようか」
「わかりました」
部屋に着いたので一旦話を切り上げ、席に着く。
「なにか飲み物はいりますか?」
「お茶を頼む」
「わかりました」
秘書こと永山 叶多にお茶を出して貰い、それを飲みながら明日使う資料を整理する。
「そろそろもうひとつの話をしても大丈夫ですか?」
「あぁ、たのむ」
資料を整理しながら話を聞く。
「ここ1ヶ月日本に出現したF級のunknownの1割ほどが野良の魔法少女に狩られています」
「ほう」
野良の魔法少女がF級を……か。野良だと魔石を換金することも出来んだろうに。なにか理由があるのか?
「どんな魔法少女かわかってるか?」
「はい、こちらがその魔法少女の資料です」
永山が手渡してきた資料には1人の魔法少女が載っていた。
「1人……なのか?」
「はい」
「1人で全国のF級を倒していると?」
「そうなりますね」
ありえない。そう思いながら資料を読んでいく。
「最初の目撃は東京か……」
「初めは東京周辺だけだったんですが、ここ最近は全国で目撃されるようになりました」
「野良なのはたしかか?」
「はい、妖精局にも確認しましたが登録されていなかったので野良なのは確定です」
「なら尚更1人とは信じ難いな……」
「ですよね。妖精のバックアップもないですからワープも使えないはずですし」
本当に野良か?ワープも使わずに全国に出現するなんて……能力にワープがあるのか?それとも協力している者がいるのか……いまのところ魔石の在庫は十分ある。F級程度の魔石なら補給がなくてもあまり痛くは無いが……かと言ってこのまま放置すると他の魔法少女の収入に影響が出る。どうしたものか……
「戦闘スタイルは近接物理型で水魔法もつかう……か」
資料を読み終え、机の端に置く。
「ちなみにこの前の東京の水浸し事件もこの子の仕業ってことが分かってますけど……どうなさいますか?」
「今はまだ放置でいい。もしE級にも手を出し始めたら干渉するとしよう」
「了解しました」
椅子に座り直し、パソコンを開いて会議で使う資料を作成する。
「仕事熱心なのはいいんですが、家に帰らなくていいんですか?優芽ちゃんがここ最近ずっと帰れてないってボヤいてましたけど……」
「あぁ……確かに2ヶ月くらい帰れてないな」
そういえばこの前帰ったのは……夜中だったからあいつにはもう半年近く会えていないことになるのか。なんかおもちゃでも買って帰るとするか。
「確かお子さんいましたよね。大丈夫なんですか?」
「大丈夫だ。サテラがいるからな」
うちには信頼できるロボットがいるからな。心配することはなにもない。
「サテラって家政婦ロボットでしたっけ……そろそろ帰ってお子さんに会わないと忘れられますよ?」
さすがに半年程度じゃ忘れないよな……?やばい……不安になってきた……
「そうだな……今度の会議が無事に終わったら帰るよ」
「そうしてください。そういえばお子さんって何人いるんでしたっけ?」
「うちは一人っ子だな」
「あれ、双子じゃありませんでしたっけ?」
大学が始まりました!なので毎日電車内で執筆作業が出来ることでしょう!いつも音楽聞きながらやっているのですが、イヤホン壊れてしまったのでかいなおさないとなんですよね…実は未だに有線イヤホンを使っているんですけど、ワイヤレス高くないですか?
次の更新は多分10月半ばになります……1番最初の投稿の時に目指せ5000文字とか言ってたと思うんですけど……実は最初以外ほぼ6000字です




