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40:帰還

 俺の勝手な行動から勝手に行動方針を決め、勝手に帰還時期を決めて帰還した面々であった。そして説明をした後に報告を聞きながらワングル乳を取り出して大きな鍋に半量ほど入れてかき混ぜていた。


「魔物ハンターギルドに隔離されていた方々ですが、一般の中でも特にレベルが高い方の様です。戦力差で分けられているのかもしれません。同じく商業ギルドでも隔離されておりました」


 ヤヨイが入り込んで確かめて来てくれたか。ハンターだけじゃなかったんだな。規模の大きい建物に詰め込んで管理をしやすくしてるのだろう。

 帝国にとって有益な方法ではあるか、特に押され気味な場所へ投入すれば押し返せるかもしれない。戦力別に分けるのは、例の捨て駒と別に運用予定なのだろう。

 南側のみしか門の近くに行っていないので不明だが。南側の門近くの各建築物にはかなりの密度で人を入れており、入り口には兵が配置されていた。戦闘へ移行した場合に、速やかに戦力として投入可能にしているのだろう。他の各門はどうなのだろうか、きっと同様に運用してるはずだ。


「可能性が高いな。押されている場所へ投入する気だろ。南門しか確認して無いが、明らかにレベルに差があったからな」


 魔力の大小で確認は可能だ。誰しもレベルが上がれば種族に見合った幅で上がる様だしな。そんな意味では相手のレベルが大体で分かる。比較対象が居ればだがね。

 当然、俺も嫁さんたちも比較の対象とはならない。差があり過ぎて少々の差など誤差に等しいからだ。そんな意味では、敵全員一括りにしても良い気がする。ま、俺たちが相手にするならばとの前提条件付きではあるが。


「それなら作戦の1つに加えるべきね」

「だな。領主館の制圧を任せようと思っていたが、これらの戦力を利用させないように敵を殲滅すれば良い。反撃開始した場合には此方の良い戦力になる。民衆解放の視点から考えても、彼ら自身で少しは活躍した方が良い」


 今後、帝国の残党が暴れる可能性が無きにしも非ず。そんな場合には、抵抗できるのだと身をもって体験してる方が望ましい。理不尽には対抗できるのだと立ち上がってほしい。


「守られているばかりでは自立心は芽生えません。自立を即すのですね?」

「そうだ。馬鹿な為政者が上に着いたら、それにあがなう方法がある事を実体験してほしいと考えているからな。勿論人死にが少なくなるように俺たちのフォローが必要だがね」

「エレクティアが龍化して参戦する時点で敵兵は総崩れでしょ。きっと逃げ出すから追撃し放題よ」

「まぁ、確かにそうかもな」


 そっちを見るとグリちゃんの顔を撫でまわしていて、とても強そうには見えないが……。


「帰ったとたんに何か作り始めてるし。前に話してたバター?」

「そうそう。ぐるぐるかき混ぜると回転するだけで時間が掛かるからね。横なり縦なり往復させて混ぜるのがポイントね」


 銀で泡だて器を作っている。その上で力が有り余っているので鍋に当てたら大惨事だ。そこだけに注意してかき混ぜている。今回は過熱しない事から追い出されずに済んでいるのだ。


『暇ですね。テリスト、旗を寄越しなさい。町を一つ落として来るわ』


 それならばと旗を手渡しながらお願いする。ついでに魔物ハンターギルドへ寄って巡回業務を発注しといてね、と。


『抜かりはないですよ。勿論セットで頼んできます。グリちゃん行きますよ』

『いやいや。エレクティア殿だけで行くでござるよ。お留守番してるでござる』

『お仕事しない。何もしないのであればご飯抜きです』

『それは無いでござるよ!』

「ほどほどにねー」


 相変わらず食事が天秤に乗せられるとあっさりと傾くのね。どれだけ肉が重いんだろ。しかし、グリちゃんの飛ぶ速度で向かうと相当に遅い気がするが、きっとMP補給は俺から受け取れと言って限界まで速度をだせと言う気がするな。お気の毒に、頑張って来てくれ。


 送った後も俺はマイペースにかき混ぜ。完全に分離した所を布で漉した。予定よりだいぶ多い。てっきり多くても5%程度かと思っていたが15%程度はバターになっている気がする。

 日本で飲んでいた牛乳より濃かったのはこれが原因だろう。

 内半分をバタークリームにすべく全体量に対して5%ほど砂糖を混ぜ込んでひたすら混ぜる。白っぽくなったら完成だ。

 残りは適当にそのままパンに塗っても良し。料理の隠し味にするもよしだな。おすすめはバター焼きとか、シチューにも入れたら濃厚になるだろう。

 それからと言うもの。小麦の産地で豊富に購入が可能であった。そこで、メレンゲからのケーキ台を試行錯誤しながらオーブンで焼く事に没頭し、攻略はエレクティアに丸投げするのだった。

 途中でアンナと共にステーツの町を訪れ。急な事で悪いが結婚退社する旨を伝え、円満退社ならぬ、職員からもハンターたちからも黄色い声を聞きながら後にするのだった。

 無事南部地方を全て攻略した(他人任せだが)翌日の朝、帝国軍の残党最大戦力の町へ行くのは早すぎる為、とりあえずは斥候として、連合がどの位置に居るのかを確認に行くのだった。


 



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