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肥ノ国立志伝~戦国制度革命史  作者: 日野龍哉


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第41章 日野家動乱①

この文章は生成AIの力を借りながら、細々と進めています。ご了承ください。

挿絵(By みてみん)

 戦は終わった。勝った。誰も否定しない。

 だが余裕はない。

 長崎。帳面が積まれている。

 明日香。筆を止めない。

「戦は終わったのに、遅い。」

 高次。

「かろうじて回っている。」

 信安。

「かろうじて、な。」

 間。

「五十一対四十九。」

 誰かが言う。誰も笑わない。


 港。荷は流れている。船も動いている。

 だが詰まる。ほんの少し。それがまずい。

 現場。

「通せ。」

 武官が言う。

 文官。

「規則にない。」

 間。

「今は必要だ。」

「前例になります。」

 視線がぶつかる。どちらも正しい。だから決まらない。


 別の場所。

「後回しにしろ。」

「順序があります。」

「現場が止まる。」

「崩れます。」

 同じ。繰り返し。

 上には届かない。届かせない。処理される。だが残る。


 兵站。一つ遅れる。補う。また遅れる。さらに補う。

 重なる。

「回っている。」

 誰かが言う。

 違う、回している。


 民。声はある。小さい。届く。だが遅い。

「前よりは良い。」

 そう言う者もいる。

「だが遅い。」

 別の声。

 龍重。

 それを聞く。

「届いているか。」

 誰も即答しない。

 空海。

「無理して届かせております。」

 間。

「ですが。」

 少しだけ。

「無理が積まれています。」

 龍重。

 頷く。

「崩れるなぁ、そろそろ。」


 一門からの評価はそれなり。結果もある。誰も逆らわない。

 表では。

 裏。

「またか。」

「無理だ。」

「やりきれん。」


 中堅は顔に出さない。だが動きが変わる。

 命令は守る。だが遅れる。

 報告は上げる。だが削る。

 制度はある。だが形だけになる。


 文官。

「崩れます。」

 武官。

「回っている。」

 どちらも間違っていない。だから厄介。


 明日香。

 帳面を閉じる。

「限界です。」

 高次。

「まだ持つ。」

 信安。

「無理して持たせている、ですな。」

 沈黙。


 港。一瞬止まる。すぐ動く。それで済んでいる。今は。


 龍重。

 外を見る。

 人が多い。

「増えたな。」

 空海。

「増やしました。」

 龍重。

「届いていない。」

 空海は答えない。

 風が入る。

 紙が揺れる。

 小さな綻び。

 誰も大きくしない。

 だが増える。

「問題はない。」

 誰かが言う。誰も信じていない。

 それでも回す。止まれば終わる。

 だから止めない。

 龍重。静かに言う。

「このままじゃと、あれじゃ、島津と大友の戦いのように戦う前に崩れるんじゃないかね。」

 空海、苦虫を嚙み潰したように頷く。

 義弘の戦術と義久の戦略で大友家に起きた報告。

 このままでは持たない。誰も言わない。だが全員知っている。


 戦は終わった。次は内だ。

 外からの手でなく静かに崩れ始めていた。


 不満は消えていない。沈んでいるだけだ。

 武官たち。口には出さない。だが集まる。

 一人ではない。二人でもない。いくつも。

「このままでは回らん。」

「回っていない。」

「上は見ておらん。」

 声は低い。だが揃う。

 決めていない。だが決まりつつある。

 同時に動く。


 地空。

「流れを止める。」

 回状が出る。寺から各地へ。

「治水を行え。」

 逆らえない。信がある。顔がある。動くはずの者が動けない。

「終われば動く。」

「半年はかかる。」

 それで足りる。

 外は止まる。


 桜岡。

「回す。」

 銭が動く。

 本河内。

「繋ぐ。」

 港が動く。

 外の手は入らない。内を削る。


 明日香。筆が止まらない。

 横に高次。名誉、銭、繋がり。

「ここ。」

 一つ消える。

 不正を出す。隠せない。逃げられない。

「この印は何だ。」

 沈黙。

 城下に、村に、外に広げる。

 信が落ちる。血も地も切れる。

「裏切ったのは誰だ。」

 答えはある。だが言えない。疑う。互いに。固まらない。

 星奈。

「足元を。」

 龍徳と梨香が動く。

 一つずつ押さえる。広がらせない。

 瞳。図を見る。

「繋ぐ。」

 都市。港。道。

 別の流れを作る。

 日見五家筆頭、津田五郎太重成。横に立つ。

「ここを通す。」

 日見、大浦で積み上げたものを使う。

 奈良橋家継。

「穏やかに。」

 だが切る。

「規は守られるべきものです。」

 柔らかい。だが逃げ場はない。

 外の風を入れる。閉じさせない。

 明日香。さらに書付。

「ここも。」

 高次。

「線です。」

 繋がる。蜂起の前に止まる。動く前に消える。

 一つ。また一つ。

 表には出ない。

 だが減っている。

 武官たち。気づく。

「……消えた。」

 集まれず、繋がられず。

 疑い、動けず。

 崩す前に崩される。


 龍重。報を受ける。

「抑えたか。」

 空海。

「抑えております。」

 間。

「だが。」

 龍重。

「根深そうじゃな。」

 空海。

「根切りは中々。」

 静か。

 根治でなく対症のみ。

 外は静か。内も静か。

 だが違う。静かに燃え盛っている。

 誰も見ていない。だが消えていない。

 日野は回っているように見える。

 それが限界だった。


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