果てた後
僕たちは、何度も何度もお互いを強く抱きしめ合いながら、そして、お互いの舌を絡め合った。
ビデオから聞こえる女性のあえぎ声なのか、おばさんの発するあえぎ声なのか分からなくなるほどに、おばさんは僕の手の中であえぎ続けた。
そうして、僕は、やはりおばさんの中で果てた。
果てるとき、何度も何度もおばさんの身体に自分の身体を押し付けた。
先ほどにも増して、僕の分身は、おばさんの中に僕の白い体液を放出した。
僕は、全身の力がなくなるほどに疲れ果て、おばさんを抱いたまま、回転ベッドの上に倒れ込んだ。
こんなセックスは、初めてだった。
僕たちは、あまりに疲れ果てて、しばらく、繋がったままの状態で、ベッドの上に横になっていた。
やがて、僕は、しおれてしまった僕の分身を、おばさんの身体から抜き取った。
一気に、僕の白い体液が外に流れ出た。
おばさんは、そんな状況になっても、じっと天井の七色の淡い光を眺めていた。
遠い遠い昔を眺めているようであった。
僕は、僕の体液でおばさんの大事な部分を汚してしまった申し訳なさから、枕元にあったティッシュペーパーを手に取ると、おばさんの大事な部分から流れ出る僕のザーメンをふき取ろうとした。
その僕の行為に、我に返ったおばさんは「ダメ・・・そんなこと、男の人がしたらいけん・・・・・・」そう言って、僕の手からティッシュを奪い取った。
そうして「も一度、シャワー浴びてくる・・・」と言って、バスルームに消えた。
僕は、その間にテレビの電源をオフにした。
暗くなった部屋におばさんが戻って来た。
「もう、遅いから眠ろうか・・・?」僕がおばさんに訊ねた。
「そうだね・・・・・・もう、遅い時間だね・・・」おばさんが少し残念そうに答えた。
「何か、お話して・・・・・・」そう言って、おばさんが僕の横に身を寄せてきた。
僕は、おばさんの少し濡れた髪をなでながら、おじさんが亡くなったことを聞いてからずっと聞きたかったことを思い切って訊ねた。
「・・・和子さんは、この先、ずっと一人でいるつもり・・・?」
おばさんは、僕の胸にうずめていた顔を少し驚いたようにこちらに向け、「えっ・・・?」と言った。
僕は、この間、ずっと一つの思いで、ずっと迷っていた。
そして、その迷っていることを僕が言葉にしようとした瞬間、おばさんが口を開いた。
「だって、お父さんに申し訳ないもの・・・・・・」
昭和の女性が持つ、一度結ばれた男性に対する貞操感だった。
僕は、そんな(自分にとっては邪魔になる)古めかしい貞操感を即座に否定した。
「そんなこと考える必要ないんじゃない・・・?自分の残された人生、大事にせんと・・・」
「亡くなった人にいつまでも縛られて、義理立てする必要はないんじゃないかな・・・?」
僕は、おばさんに、(僕との)再婚を考える余地を与えるため、もっともらしい講釈を言った。
そう言いながら、頭の中は目まぐるしく、いろいろなことが駆け巡っていた。
「ウチの母は、間違いなく反対するだろう・・・?」
「リョウちゃんが、自分の子供になるなんて、リョウちゃんは何て言うだろう・・・?」
「それよりも、何よりも、おばさんは、僕のプロポーズを受け入れてくれるのか・・・?」
いろいろなことを考えながら、僕は、横にいる愛おしい女性にまた口づけをした。
僕の頭の中で駆け巡った思いは、その時は、とうとう口に出すことができず、やがて、おばさんは僕の腕枕の中で眠りについた。僕も、その可愛らしい寝顔を見ながら知らぬ間に眠っていた。




