回転ベッドの上で
バスルームの七色の光が消え、ドアを開けておばさんが、出てきた。
ミラーボールの光が薄暗く室内を照らす中に、おばさんがバスタオルで身体を拭く様子が、時々七色に薄っすらと浮き上がっては消えた。
おばさんも、自分の下着は着けず、備え付けのバスローブを羽織っただけで、回転ベットに寝そべる僕の方に向かってきた。
「まだ、エッチなビデオ見てるの・・・?」おばさんは、いたずらっぽく笑った。
「別に見てないから、消そうか・・・?」と僕は、少し恥ずかしくなって答えた。
「部屋が暗くなるから、消さなくてもいいよ・・・見たいんでしょ」おばさんは、そう笑いながら言って、僕の寝そべるベッドの横に腰かけた。
僕がそんなおばさんを抱き寄せ、ベッドに押し倒してキスをしようとした時だった。
「イヤ・・・イヤ・・・・・・」という女性の嫌がる声がテレビの中から聞こえてきた。
画面を見ると、どうも複数の男たちが一人の若い女性をレイプするというところだったようであった。
僕は「まずい・・・」と思い、すぐにテレビの電源を切ろうとした。
そんな、僕の手をおばさんは抑え、「待って・・・・・・」と言って、じっとテレビの画面を眺めていた。
しばらく、無言の部屋の中に、「イヤ・・・イヤ・・・・・・」という、ビデオの中の女性の声だけが響いた。
おばさんは、じっと画面を眺めていた顔をこちらに向けると、いきなり僕に抱きつき、そして、僕の胸に顔をうずめてきた。
僕は、どうしてよいのか分からなくなり、自分の本能の赴くまま強くおばさんを抱き寄せた。
おばさんは、僕の胸にうずめていた顔を僕の顔の方に向けた。おばさんの目から涙がこぼれた。
そして、僕にキスを求めてきた。
僕は、黙っておばさんの唇に僕の唇を重ねた。
長い、長い抱擁を僕たちは続けた。
そうして、そのまま、おばさんをベッドの上に寝かせた。
おばさんのバスローブの胸元がはだけ、豊満な乳房があらわになった。
僕は、おばさんの唇に重ねていた唇を徐々に移動し、耳たぶ・・首筋・・・うなじ・・・乳房・・・乳首・・・くびれた腰・・・・・・という風に・・・最終的に、ほのかにメスの香りが漂う場所に到達した。
おばさんは、「・・・あぁ・・・」という声を上げながら、その部分に唇をつけ一心不乱に奉仕する僕の頭を抱え、悶えた。
僕も、メスのフェロモンを鼻と口で感じながら、次第に興奮が高まって行った。
僕たちは、先ほどのバスルームの中と同様に、人間から獣に戻っていった。
熱い抱擁を何度も何度も繰り返し、その抱擁は、やがてお互いの性器に到り、貪欲にその部分を舐めつくしながら、そうして、僕は、最後には、やはり、その部分を征服すべく、自分の固くなった分身を挿入した。
それは、とても自然な流れでありながら、異常なプロセスを踏んだ結果であるような気がした。
僕たちは、その時、確かに狂っていた。
明らかに、狂った獣であった。
しかし、それは、すべての束縛から解放され、自由になった獣であった。
七色の怪しげな光の下で、狭い崖の上を自由に飛び回り、そして、お互いがお互いの肉体をむさぼり喰らう、いかにも危うい狂った二頭の獣であった。




