ホテルにて
僕たちは何軒か並ぶラブホテルの中から、先ほどまで僕たちが座っていたところの正面に見えていたホテルに入った。
部屋に入るまで、おばさんはずっと僕の左腕にすがり下を向いて顔を伏せていた。
やはり、こういうところに入るには、少し恥ずかしさと抵抗があったのだと思う。
でも、中に入るとそれまでの緊張していた様子が一変し、急に明るく饒舌になった。
「へぇ~・・・こういうところの中って、こんな風になってるんだ・・・・・・」
そのホテルの室内は、真ん中に大きな丸いベットがあり、その天井には銀色のミラーボールが吊り下がっていた。
その横にガラス張りのバスルームがあるだけの、こういったホテルにしては意外とおとなしめのシンプルな部屋だった。
僕は、その部屋の様子に少し安心をした。おばさんが、昔三人組に乱暴されたことを思い出すような、例えばSMチィックな用具や造りのある部屋だと『イヤだな・・・』と心配していたのだ。
「ねぇ ねぇ ケンジさん、よく、こんなところに来てるの・・・?」
「天井にミラーボールがある・・・」
「うわぁ・・・大きなベッド・・・」
おばさんは、とにかく、初めて見るこうしたホテルの部屋の様子に興奮し、もしかすると、ちょっとした緊張もあったのか、明るく振舞い、先ほどの公園とは一転して、よくしゃべった。
そんな、おばさんの様子とは裏腹に、僕もこれから始まるであろう久しぶりのおばさんとの行為を想像して緊張し、無言でその真ん中の大きな回転ベットに腰掛けた。
「どうしたの・・・?もしかして、緊張してる・・・?」おばさんは、僕の横に腰掛け、笑いながら僕を冷やかした。
おばさんは、ベットのヘッドボードの棚に付いているスイッチを見つけ、「なに・・・?このスイッチ?」と言いながらスイッチを押した。
ベットがゆっくりと回転を始めた。
「うわぁ・・・このベットって回るんだ・・・・・・」おばさんは、子供のように喜んだ。
僕は、そんなおばさんの顔を引き寄せ、黙って唇を合わせると、そのままベットに押し倒した。
回るベットの上で、僕たちはまた唇を通して一つになった。
そして、すかさず服の上からおばさんの胸をまさぐった。
さっきまでおどけていたおばさんが急に静かになった。
そして「ケンジさん・・・待って・・・先にシャワー浴びさせて・・・」と言った。
僕は、おばさんの唇から自分の唇を離すと、僕は「昔のように、一緒に入る・・・?」と聞いた。
おばさんは、すかさず「それは、無理・・・とても、他人様に見せられるような身体でなくなったもの」と言って笑った。




