表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕の性日記  作者: 水野 流
再会
56/85

おばさんとの再会


僕は、ホテルに着くとフロントで自分の名前とおばさんの泊っている部屋番号を言い、呼び出してもらった。


ドキドキしながらホールのソファーに座って待っていると、やがて、美しい女性がエレベーターで下りてきて、フロントで何か聞いていた。


僕は絶対にそれがおばさんだと思ったが、なにぶん10年近く会っていないので、もし間違えていたらいけないと思い、そのままソファーに座って新聞を読んでいた。


フロントは、僕の方を指さしながらその女性に何か話していた。


「やはりあの、美しい女性がおばさんだ・・・・・・」僕は確信した。


その、美しい女性は、ゆっくりと僕の方へやって来た。


そして、僕の目の前に来ると「ケンちゃん・・・?」と声をかけてきた。


僕は、久しぶりの恥ずかしさから、気付いていなかったふりをして、ゆっくりと新聞を下げて「そうです」と言った。


おばさんは、びっくりしたように喜び「まあ!ケンちゃん・・・立派になって・・・」と言った。

そして「小川和子です・・・リョウタの母親の・・・」と言って頭を下げた。


僕は、新聞を持ったままソファーから立ち上がり、「お久しぶりです」と言った。


おばさんは、昔アップにするために長くストレートだった髪を少し短くして、裾の方にパーマをかけていた。

当時よりも、ますます美しく、若返ったよう見えた。


おばさんは、僕の前のソファーに腰かけ、「突然ゴメンね」と言った。

「ゴメンね」というセリフは、子供の頃、おばさんから一番聞いたセリフだったかもしれない。


僕は「謝ることなんかないですよ・・・おばさんに再会できるなんて、本当にうれしいです」と答えた。


おばさんは、そんな僕の言葉を聞いて「ありがとう」と言ってほほ笑んだ。


「この後、何か用事ある?」と聞いてきたので、「何も予定はないです」と答えた。


その僕の返答を聞いて、おばさんは「それなら、一緒に晩御飯でもどう?」と言ってきた。


もちろん、僕もそのつもりだった。


「特に予定もないし・・・別にイイですよ」僕はもったいつけた返答をした。


「わぁ~うれしい・・・どこ行こうか?」と聞いてきたので、僕はそのホテルから歩いて行ける、港のそばにある、それまでにも何度か行ったことのあるパブに行こうと言った。


「おばさん、ここら辺のこと、よう分からんから、ケンちゃんにまかせるわ」と言って、おばさんは僕の意見に同意した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ