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僕の性日記  作者: 水野 流
驚愕
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おばさんとの別れ


僕は、あの日以来、おばさんにセックスをねだるのが心苦しくなり、また、部活の練習で空いた時間もめっきり減ったので、リョウちゃんの家へ行くことはなくなった。


なので、時折、通学途中などに道でおばさんに偶然出会うと、とてもうれしくなり、はた目を気にせず、しばらく話し込んだりもした。


そんな感じで、3月の末を迎える時だった。


リョウちゃんのお母さんがリョウちゃんを連れてウチに引っ越しの挨拶に来た。


初め、母が対応していたが、僕が出ていくと「ケンジ、リョウちゃんとこ、お父さんが転勤になって引っ越すんやって」と母が教えてくれた。


僕は、その母の言葉に素直に驚いたが、おばさんとの関係が母にバレないよう冷静さを装い「どこに越されるんですか・・・?」と丁寧に質問した。


おばさんは「岡山に行くようになったんよ」と言った。

「今まで、リョウタと仲ようしてくれてありがとう・・・・・・」少し、おばさんの目が潤んでいた。


それを聞いて「へぇ~、海を越されるん・・・?それは引っ越しも大変やね・・・困ったことがあったら、遠慮せずに言うてよ」と母が言った。


「ありがとうございます・・・」おばさんはそう言って頭を下げた。



「あら・・・小川さん・・・あなた妊娠されとるん・・・?」目ざとい母が、おばさんの少し大きくなったお腹を見つけそう訊ねた。


その時僕は、「まさか・・・!!!」と思った。


「はい、来年の秋ごろ産まれる予定です」そうおばさんが答えると、手を繋いで横にいたリョウちゃんが不思議そうな顔で、おばさんの顔を見上げた。


「この子産んでからしばらく次ができんかったんで、もうできんもんやと諦めとったんですけど・・・・・・」リョウちゃんの様子は気にせず、そうおばさんは話を続けた。


「それは、引っ越しもますます大変やわ・・・ほんと、困ったことがあったら言うてよ・・・こんなんは、お互い様やけん・・・」と母が言った。


「でも、秋に産まれるんやったら少しお腹が大きいね」と続けて母が言った。


おばさんは少し慌てた様子で「秋言うても、お盆頃です」と言った。


「ああ、そうなん・・・それでも、やっぱ少し大きいね・・・きっと元気な子が産まれるんやわ・・・引っ越しも無理せんと、ほんと、困ったことがあったら遠慮せずに言うてよ・・・お腹の子にさわらんように・・・・・・」と、母は気遣いの言葉を再度おばさんにかけた。


おばさんはその言葉にも「ありがとうございます」と言って頭を下げた。



そして「皆様も、どうかお元気で・・・」と言うと、おばさんの目から涙がこぼれた。


それにつられてウチの母も涙目になり「ほんと、寂しゅうなるね・・・・・・」と言った。



「リョウタもケンちゃんにお礼を言い」そう言っておばさんはリョウちゃんの背中を押した。


リョウちゃんは言われたとおり「ケンちゃん、遊んでくれてありがとう」と言った。


僕も「こちらこそありがとう・・・元気でね」と言って答えた。僕も自然と涙がこぼれた。


おばさんは、再度深々と頭を下げると「本当にありがとうございました」と言って背中を見せた。


帰り際、僕の方に振り向き、そして涙を流しながら、僕の目を見つめた。

リョウちゃんも振り向いて僕に手を振ってくれた。



僕は、おばさんが僕の近くからいなくなるという悲しみに、涙があふれ、母にバレないようそのまま自分の部屋に入り、声を殺して大泣きをした。


悲しすぎて、その時はおばさんの妊娠については、あまり考えられなかった。


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