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僕の性日記  作者: 水野 流
驚愕
52/85

嘘の上塗り


部活を終えて家に帰ると、姉はすでに帰って来ていた。

ほどなくして、父と母も地区の旅行から、いっぱいのお土産袋を持って戻って来た。


「あ~疲れた・・・」母が飯台のところに腰を下ろしながら言った。


「あんたら、昨夜ゆうべはちゃんとしとったん・・・?」と続けて母が言った。


姉は、少しばつが悪そうに僕の方をチラッと見た。

僕は、その母の問いに平然と「うん、しとったよ・・・」と答えた。


「昨夜は何作ったん・・・?」と母が姉に尋ねた。

姉は答えに困り、口をモゴモゴさせていた。

そんな姉に代わり僕が「ハンバーグ」と答えてやった。


「ハンバーグ・・・?あんた、そんなん作れるようになったん・・・?お肉はどこでうたん?」と母が驚いて姉に聞いた。


姉はキッとした目で僕をにらむと「・・・うん・・・まあ・・・お肉は井上のお肉屋さんまで行って買った・・・」としどろもどろで嘘を答えていた。


「すごくおいしかったで・・・」と僕はリョウちゃんのお母さんに作ってもらったハンバーグの感想を言って、嘘の上塗りをした。


それを聞いた母は「そうかい・・・みっちゃん、お疲れやったね・・・」と嬉しそうに姉をほめた。


姉はその言葉で『うまくごまかせた』とホッとしたのか、ニコニコしながら「ケンジも言うことよう聞いて、お利口にしとったよ」と、さらなる嘘の上塗りをした。


姉は、その後で「ありがとね・・・」と僕に言ってきた。



その夜、僕は部屋に入ると勉強そっちのけで、どうすれば、あの三人組をうまくこの世から葬り去れるかを考え始めた。早くしないと、またリョウちゃんのお母さんを辱めに行くと気が気ではなかった。


『毒殺・・・?どうやって毒を手に入れる?どうやって毒をあの三人に飲ませる?』


『刺殺・・・?どうやってあの屈強な三人を刺し殺す?眠らせて・・・?イヤイヤどうやって眠り薬を手に入れる?どうやって眠り薬をあの三人に飲ませる?・・・・・・・』


堂々巡りの非現実的な案しか浮かんでこなかった。

何とかしてあいつらを闇に葬らなければ、リョウちゃんのお母さんが守れない・・・・・・


僕は真剣に焦っていた。


しかし、翌日には、そんな焦りも不要となる事件が起こった。


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