おばさんとの朝食
朝、僕が目を覚ますとそこにはおばさんの姿はなかった。
僕は「まさか・・・!!!」と思って、慌てて飛び起きた。時刻はまだ朝の6時であった。
慌てて、僕がおばさんを探すと、おばさんは昨夜の色っぽいネグリジェを着替え、Tシャツとジーパンをはいて、台所で朝ご飯の準備をしていた。
僕は、全身の力が一気に抜けるほど『ホッ』とした。
おばさんは、そんな僕に気付くと、「あら・・・ケンちゃん・・・もう起きたん・・・?」と、僕の心配などよそに、ニッコリほほ笑んでくれた。
そうして「もう少しで朝ご飯できるけん、もうちょっと待ってね」と言った。
僕は「まだ、起きたばっかりやから、そんな急がんでええよ」と言って、おばさんのそばに行った。
そんな僕に、おばさんは小さの声で「夕べは、一緒にいてくれて本当にありがとう・・・・・・」と言ってくれた。
僕は照れくさくなって「別にええよ」と言って下を向いた。とてもうれしかった。
僕とおばさんは昨夜晩ご飯を食べた台所の小さなテーブルで朝食をとった。
いろんなことをしゃべったが、お互いに、決して昨日のことは話題にしなかった。
よく見ると、おばさんは自分のお腹を時折さすりながら、ご飯にはまったく手を付けていなかった。
僕は、それに気づき「どしたん?食べんの・・・?お腹痛いん・・・?」と聞いた。
おばさんは「ううん」と言って顔を横に振り、「おばさん、あんまりお腹すいてないけん・・・後で食べる」と言った。
『昨日の晩も食べていないのに』と思ったが、おばさんが、また昨日のことを思い出し、悲しんでいるのを感じ、それ以上は声をかけなかった。
その後は、お互いに沈黙したままであった。
早く家に帰らないと姉が帰ってくるかもしれないと思い、僕は「そろそろ帰るけど、おばさん大丈夫・・・?」と聞いた。
おばさんは「もう大丈夫よ・・・本当にケンちゃんありがとう・・・・・・」と言った。
僕は、そんなおばさんの様子に不安を残しつつも自分の家に朝帰りをした。




