優しいおばさん
「泣かんでもええから」やっと、その部分を洗い終わったのか、おばさんが声をかけてきた。
「おばさんが悪かったんよ。ケンちゃん、まだ子供やのに、大人の男性に言うようなこと言うてしもて」
「初めてやのに、外に出すなんかできへんよね」
優しくそう言って僕の頭を撫でてきた。
僕は、ますます悲しくなり、今度は大声で「ごめんなさい」と言って泣きじゃくった。おばさんは、そんな僕を優しく抱きしめてくれた。
「身体が冷えてしもうたから、おばさんもう一回お湯に浸かるけど、ケンちゃんはどうする?」と尋ねてきた。
僕は流れ出る涙を腕で拭うと「僕も入る」と言ってしおれたおちんちんに付いたネバネバ液をお湯で流して、おばさんと一緒にお湯に入った。
おばさんは、そんな僕を再びお湯の中で抱きしめてくれた。
僕は、夢見心地でおばさんの柔らかい胸に頭を寄せた。
おばさんも、そっと僕の頭に自分の頬をのせて目をつむった。
そんな、静寂の時間が何分か続いた。僕は、ずっとこの時間が続いてほしいと思った。
それは、先ほどの放出の気持ちよさとはまた違った、ゆったりとした、小さいころに母に抱かれて眠った時のような心地よさであった。
「そろそろ、出ようか?」おばさんが言った。
僕は、少し眠り込みそうになっていた目を開け、もっとずっとこうしていたいと思う気持ちを抑えて、「うん」と答えた。
お風呂から出るとおばさんは僕の身体を丁寧にバスタオルで拭いてくれた。
それは、僕が小さかった時、うちの母がしてくれたのと同じであった。




