↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
21/76

右翼化に反対し、保守に反対することについての講話 (一九五五年一二月六日)

極左化は右翼化よりはよいというのも正しくないし、右翼化は極左化よりはよいというのも正しくない。一部の人びとは、思想が実際の状況より立ち遅れており、頭に角がなく、闘争性がなくなっている。二つの道が闘っているのに、批判を行わず、批判しても鋭さがない。批判を恐れ、選挙の票を失うのを恐れるのは、いずれも右翼化のあらわれであり、党内では、これとたたかう必要がある。農村[工作]部における経験主義の右翼化については六中全会で批判が加えられたが、指導部の思想が、実際の情況より立ち遅れているのは、重大な問題である。


資本主義の改造、 反革命鎮圧、合作化では、何れもこうした問題が起った。自己の力についての評価が不十分であり、これまで、農業は工業より立ち遅れていたが、一七ヵ条が出て、それに追いつくと、工業の進歩を圧迫することになった。たとえば初級合作社にしても、三、四年しても高級合作社にまで高まらないようだと〔全体の発展に〕不利なことになる。一九五九年には、社会主義になることができるかも知れない。一七ヵ条の思想は反保守主義である。全面的な計画化、 指導強化、基本措置、先進的諸経験は半年前には考えていなかったが、現在は事情が変化した。巨大な変化が、巨大な生産力が現れた。それは新大陸の発見のようなものである。大陸はもともと存在していたのだが、目にはいらなかったのである。


工商業の社会主義的改造は、一九五七年には、九○%にする。手工業〔の社会主義的改造〕も急がねばならず、計画はあまりに小さすぎる。一九五七年に七○ないし八○%にする。工商業の国有化は、もとは一九六二年〔に完成する」と言っていたのだが、くりあげられるかもしれない。共同経営〔公私合営]にすれば、国有に変えるのは、むつかしくはない。合作化に一八年かける予定が一〇年にあらためられたことは、〔以前の計画が〕実際の情況に立ち遅れていたことの証明である。大衆の潜在力は極めて大きく、ずっと、多くの仕事ができるのであり、右翼化に反対し、保守化に反対し、改造をくりあげ達成すべきである。一五年たたないうちに、超過達成するよう提案する。


「大体において」、「基本的に」、「一五年前後で」などの不確定的な語気を他の言葉にとりかえることである。かちとれるものはかちとるべきである。たとえば注文したものは、時間を早めるよう要求することである。休戦期間を利用して、速度を速め、全般的任務を完成することである。これこそが、「八全大会」の思想である。もし、時間を早めて、過渡期の全般的任務の完成をやりとげれば、戦場での仕事がしやすい。


急いでやれば極めて有利であり、早いうちにやることだ。しかし建設の任務を完成しないと、困難が生ずる。急いでやるには、それぞれの仕事をみな速く、多くしかも立派にやって、比較的短期間に、割合立派な成績をあげることである。仕事をするには条件があり、大衆が要求することであり、多くしかも立派にやることであり、つまり、着実に前進することである。これまでの盲目的な冒進に反対する運動には欠点があり、幹部と大衆の積極性に水をさしたのは正しくなかった。


盲目的な冒進に反対し、運動に水をさしたことによって、本当の気運が高まらず、妙な気運がみなぎり、幹部も大衆もみな力を抜いてしまった。このような問題を、中央が逸早くとりあげることができなかったのは、中央がその職責を果さなかったことになる。大衆は「共産党についていけば間違いはない」と言っている。大方向について言えば、間違いはないが、 具体的なことでは、われわれは間違いをやらかし、それに従った大衆も一緒に間違いをやらかした。前へ進むにも何本かの道があり、上・中・下の三つの方策がある。


比較的正しく、合理的な路線とは先頭に立って、大衆が前進するよう鼓舞することであり、大衆の後にたって、大衆に水をかけることではない。比較的短期間に、比較的大きな成績をあげるには、次のようなやり方、すなわち、着実に前進することである。


普通の規則通りに仕事をやり、長い時間をかけながら、仕事がはかどらないのが、保守路線である。これを克服するには、二種類のやり方がある。すなわち、全面的に計画をたて、大衆に近づくことであり、事務所に坐っていて仕事をするやり方でなく、大衆に近づき、新しい事物、新しい経験、先進的な経験をさがし出して、これをおし広めることである。必ずしもスズメを沢山つかまえて解剖しなければ、肝臓や胆のうがわからないというわけではない。浙江や安徽で合作化の過程をはやめることができれば、全国でもやれることがわかる。


保守主義とは、どの人物が保守主義なのかという問題ではない。進んだものをしっかりつかみ、遅れたものを批判し、新しい生産力、大衆の潜在的な力を発見すること、これが一つの指導の法則であり、指導方法であり、こうしてはじめて、人を説得できるのである。事務所に坐っていて、大衆に近づかず、進んだものをつかまえなければ事ははかどらない。事務はやらねばならないが、事務をやるだけでは十分ではなく、外に出かけて行ってかけずりまわるのも先進的なものをしっかりつかむためであり、時代遅れなことをやるだけで帰ってくるようなことをしてはならない。


一人の責任者が、七回から一〇回まわって、大衆に近づけ。事務所に坐っているだけのやり方では、普通の規則通りのやり方でしかあり得ない。進んだ経験をつかむには、どうしても、普通の規則どおりのやり方を突破しなければならない。客観的事物は、毎日毎日突破されており、アンバランスが当り前のことであり、バランスは一時的なものである。これが、前進の法則である。バランスがとれたらそれをくずしてはならないという観点は誤りであり、アンバランスのなかで先進的なものをしっかりつかみ、それ以外のものを率先嚮導してこそはじめて、進歩しうるのである。突破を恐れることなく矛盾を出せ。


永遠に太平無事であろうとすれば、必ず誤ちをおかす。突破した上で、また新たなバランスを求めることこそが、弁証法である。こうしてこそ、大衆の積極性を鼓舞し、社会主義建設を早めることができるのである。速く、多く、立派にやり、一五年たたないうちに超過達成するために、着実に、前進しよう。




我が国とソ連を比較すると、①我が方は、二十余年の根拠地の経験があり、三回にわたる革命戦争の場数をふんでおり、経験は極めて豊富である。〔革命が〕勝利する以前に、各方面でそれぞれ経験を積んでおり、右と左の偏向も何度もおかしており、極めて急速に、国家をつくり上げ、革命の任務を完成した。(ソ連ははじめて新たな国づくりをしたのであり、十月革命の際には、軍隊もなく、政府もなく、党員も少なかった)。②我が方には、ソ連およびその他の民主主義諸国の援助があった。③人口が非常に多く、大変すばらしい地位にある。苦労に耐えてよく働くが、 合作化しなければ、農民には活路はない。中国の農民は英米の労働者よりもずっとめぐまれており、したがって、より多く、より立派に、より急速に、社会主義に進むことができ、いつまでも、ソ連と肩を並べている必要はない。


我が方は、三つの五ヵ年計画で、二千四百万トンの粗鋼をつくることができる。こうなれば、ソ連より速くなる。現在は、両翼が張り切っているが、胴体は立ち遅れているかもしれない。両翼はおごりやすいが、最もおごりやすいのは、 工業、とりわけ重工業である。鞍山鉄鋼所にはおごりがある。国家は本当に社会主義化したのかも知れないが、まだ工業化してはいない(その割合は六○%にすぎず、まだ体系は確立していない)。農民にちょっと待ってもらうべきだろうか? それはならぬ。農民の社会主義化は決して工業化を妨げはしないから、農民に待ってもらうべきではない。両翼の活動については厳しく点検した。


なお工業の問題についてはもう一度、厳しく点検すべきであり、期日を定めて大運動をおこすべきだ。財政経済、貿易、文化教育についてもいずれも点検する必要がある。八全大会では、 総括的な検査を行うが、これこそが中心問題である。保守化、右翼化、消極化および傲慢に反対し、先進的な経験をみつけだし、指導方法を改め、速く、しかも立派に任務をやりとげよう。大衆を動員して、批判と自己批判を行い、保守主義を克服して、一層多くの成績をおさめよう。全党が準備せよ、全人民が準備せよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。