番外編2 芽生え始めた変化
皆さん、こんにちは!Time Bombです!
本日は、EP.2完結を記念した番外編をお届けします。
前回の番外編では瑞葵のキャラ設定についてお話ししましたが、今回はEP.2の構成と狙い、そして瑞葵の変化についてお話ししていこうと思います!
Abyss Trigger ーーSecret Xーー はまだまだ終わりません。
ぜひこの番外編を通して、作品の世界観をより深く感じていただけたら嬉しいです。
そして、EP.3は6/21(日)18時頃更新予定です!
ぜひ楽しみにしていてください!
まずEP.1は、始まりの章ということもあり、瑞葵と仲間たちの関係性や過去を知っていただくためのエピソードでした。
いわば、物語の入口にあたる章だったと思っています。
一方で、EP.2の元々の構成では、翼との二人任務の成功後に夏月と悠喜を本格的に絡ませようと考えていました。
ですが、ここで二人とも自然に打ち解け、任務も成功する流れにしてしまうと、「ではなぜ瑞葵は今までダメだったのか」という部分が弱くなってしまう気がしました。
それでは、ただトレーニングや任務に対する姿勢が低いだけの子になってしまう。
同時に、瑞葵が器用な中学生になりすぎてしまうとも感じました。
そのため、もう一度しっかりと瑞葵と翼の二人で任務に向かわせる形にしようと考え、EP.2の構成を組み直しました。
実は元々の構成では、EP.1で瑞葵たちの学校生活や学校内でのルールについて説明し、瑞葵の過去はもっと先まで取っておくつもりでした。
ですが、執筆を進めるうちに、EP.1の段階で過去編を入れた方が、瑞葵が翼たちに心を開けない理由がより分かりやすくなり、読者の皆さんにも「ただの鈍臭い子」として終わらせずに済むのではないかと思いました。
逆に、過去編をEP.1で描いたことで学校パートを入れる機会がなくなってしまったため、その役割をEP.2に持っていくことになりました。
ある意味、EP.2ではEP.1で書き切れなかった世界観を中心に描いています。
EP.2-6で瑞葵が「ここに居たい」と言うシーンは、元々の構成には入っていませんでした。
そもそも、あのタイミングで翼と二人でしっかり対談させるつもりもありませんでした笑
ですが、直前の稔とのトレーニングで“覚悟”について書いたことで、その流れのまま自然と翼と瑞葵が二人で話し合うシーンが生まれました。
あの場面は、後から足したというより、書いていく中で自然に出来上がったシーンだったと思います。
EP.2は、ほぼゼロからのスタートでした。
その状態で、学校生活を入れることと、任務は戦闘前提にすることだけを決めて書き始めたため、エピソードが一区切りするたびに「次はどうしよう」と頭を抱えることが多かったです笑
特に苦労したのは、任務中のエピソードでした。
元々はストーカー撃退のようなイメージを持っていましたが、当初考えていた住宅街という舞台だとどうしても目立ってしまう。
逆に、人影の少ない場所ではどう誘導すれば不自然にならないかもかなり悩みました。
その結果、情報班という立ち位置をより明確にし、任務へうまく橋渡しをしてもらう今の形に落ち着きました。
戦闘中に瑞葵をどう活躍させるかにも悩んだことを覚えています。
逆に翼は、何でもできるオールラウンドキャラにしたい思いがあったため、戦闘でピンチになる場面は極力描きたくありませんでした。
だからこそ、どう翼をピンチにするかもかなり考えました。
結果として、瑞葵の頭突きで隙を作ってターゲットを捕獲する流れにできたのは良かったと思っています。
瑞葵は特別石頭という設定があるわけでもないので、ある意味相打ち覚悟の必殺技です。
でも、それも瑞葵らしさが出ていて個人的に好きな場面になりました。
こうして振り返ると、EP.2は僕にとってもかなり挑戦の多い章でした。
ですがその分、瑞葵たちが少しずつ自分の中で生き始めた感覚が強く、書いていてとても楽しかった章でもあります。
EP.2で描きたかったのは、瑞葵の“完成した成長”ではなく、“芽生え始めた変化”でした。
まだ迷って、まだ怖くて、まだ立ち止まってしまう。
それでも、前より少しだけ自分の意志で踏み出せるようになった。
そんな瑞葵の姿を書けたことに、僕自身とても満足しています。
そして、ふと思い浮かんだEP.2-EXで、夏月と悠喜の心情にも触れることができたのも嬉しかったです。
次回からはいよいよEP.3が始まります。
EP.2で芽生えたものが、この先どんな形になっていくのか。
ぜひ引き続き、瑞葵たちの物語を見守っていただければと思います。
改めまして、EP.2を読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました!
次回予告
「照子、来たか。それでは始めよう」
この季節になると、必ず見る夢がある。
逃げたくても逃げられない。
スクリーンに映し出されるのは、私を絶望の底へ突き落とす光景。
そして最後に響くのは、一人の産まれたての赤ちゃんの泣き声――。
ーーー冬川照子。
それは、もう一つの私の名前だ。




