#57 影山VSじんろう ~強者と勝者~
影山VSじんろう、ここに決着!!
前回のあらすじ
謎多き人物【じんろう】彼が求めていたのは亀瀧の小僧こと【シルバー】だった。
それを知った影山は仲間のためにも、じんろうを【今ここで仕留める相手】と認識を改め、力を解放して攻撃を仕掛けたのだった。
影山は攻撃を左肩に命中させつつ、勢いそのままに、じんろうの数メートル後ろに着地した。
攻撃を食らったじんろうは左肩を抑えながら体勢を崩した。
<じ>「隠し刀か…」
じんろうが呟く通り、今の影山の右手には、先程まで何も握っていなかったにも関わらず、刀が握られていたのだった。よって、左手に小太刀、右手に刀の二刀流になっている。
<じ>(右手の位置が、背中から抜刀するかのような姿勢だったから…まさかと思ったが、本当に刀が出てくるとは…こちらが突きでもしようもんなら、小太刀で防がれてそのまま流れるように、脳天目掛けて刀を振り下ろしてたって訳か)
<影>「よく気づいたな…今の一撃で終わっていればいいものを」
そう言うと影山はゆっくり振り向く、そしてじんろうも
<じ>「調子に乗るなよ、小僧」
と言いながら振り向く
<じ>(だが、防具の上からでもこの威力…体をずらしたおかげで何とか左肩で済んだが、もし今の一撃が脳に当たってたら…考えたくないな…)
2人は間合いの読み合いをしながら話していた。
<じ>「普通、仲間のためにここまでするか?」
<影>「は?仲間の為に全力になれない奴の方がバカだろ」
それを聞いたじんろうは「ならこちらも全力でいかねば、無作法というもの」と言い構えた。それは俗に言う霞の構えだった。
それに対して影山は突然その場で一回転をした。すると、右手に持っていた刀が小太刀に変わっていた。そして武器を持ち替えた影山もまた構え直す。
<影>「貴様は複数の刃を受け止められるか」
<じ>「上等だ、今出せる全力を!!ゆくぞ!!こぞ…いや、影山!!」
次の瞬間、2人は残像が残る程のスピードで、無数の斬撃音が響き渡る程の、異次元バトルが始まった。
この時の戦いを観ていた、レインコートのような物を羽織った人物はこう言った
「あいつは紫黒色、じんろうは薄墨色のオーラを放っとった」と
そして2人の戦いはどんどん苛烈を極めていったが、勝負は予想外の結末を辿った。
それは、影山の二刀の小太刀による同時攻撃により、じんろうの刀が限界を迎え、刀身が折れるという決着だった。
<じ>「!!」
飛んでいた刀身の片割れ地面に落ちる音と共に、2人の戦いは終わりを迎えたのだった。
<影>「いい戦いだった」
そう言うと影山は、戦い終止符を打つため、小太刀を思いっきり振り下ろした。
<影>「!!まさか!!」
影山が驚くのも無理はない、振り下ろし右手は自分の意思に反して止まったから、いや、止められたからだった。
しかしその場には、影山とじんろうの姿しか見えていない。だが、そこには確実に、何者かが居た。
<じ>「何者だ…」
だが影山はこの一瞬で何が起こったのかを理解し、次に己に何が起こるかを予見した。
<影>「なるほど…端から、俺の負けは確定してたって訳か…なら言っておいてくれよ」
<?>「すまんな、稔ちゃん」
<影>「いいけどよ…1つ貸しだぜ」
そう言った影山は意識を失ったのだった。
こうして、じんろうの勝利によって、予選第一試合は終わった。
至らぬ点も多々あると思いますが、「初心者が頑張ってるな」みたいな感じで今後も読んでいただければ幸いです。
作者の一言
シナリオ上、影山には負けてもらわないといけないんです。ここまで延ばしておいてこんな決着ですみません…




