#47 手作りのお弁当
13キロを走破した時点で紅から打診がきた。
<紅>「疲労度が80を超えています…休憩をオススメします」
スーツが身体の状況を分析し、データとしてシルバーに伝えてくれたのだ。それに対してシルバーは…
うおぉぉぉぉ!!休憩できるならしたいわ!ボケぇぇ!!
と、思いながら物凄い形相で優作の後を追っていた。
てかあいつ全然ペースが落ちてないんだけど…バケモンにも程があるだろ!!てか食らいつけてる俺も、まあまあバケモンなのかもしれない…と思ったが、多分違うだろうな、どうせ優作が上手い具合に調整してるんだ…俺は人参を吊るされて走る馬かって!!あ…
心の中で現状にツッコミを入れていた所、シルバーは足がほつれ、体勢が崩れ転倒しかけたのだった。
あ…やべぇ…受け身を取らないと……あーこれ無理だ、体が上手く動かん…これはこのまま顔からダイブするやつだな…
<優>「馬鹿か、なに転ぶこと受け入れてるんだ」
倒れかけたシルバーを優作が後ろから腕を引っ張って阻止した。
<シ>「あ…ありがとう」(え?なんで後ろにいるんだ?まぁいっか優作だもんな)
<優>「仕方ない休憩するか」
<シ>「今度は10分ぐらいは…休憩させてください…」
そんなこんなで2人は近くのお弁当屋さんでお弁当を購入すると、公園のベンチに座って昼食を取っていた。
<シ>「うめぇ…疲れた体に沁みるわ~」
<優>「こういう手作りお弁当って、本当に美味いよな」
2人はほんわかした雰囲気で箸を進めていた。
<シ>「にしても今日は一段と体が重いな…」
そんなシルバーの独り言に優作が答えた
<優>「まぁちょくちょくお前が着てるスーツの重量をあげてるからな」
優作はそれを言った後も黙々とお弁当を食べていた
<シ>「はえ?今なんて?」
優作の爆弾発言にシルバーはお弁当を食べていた手が止まったのだった。
<シ>(え、ん?え?え!?スーツの質量をあげた?どゆこと?…は!)
シルバーは優作がちょくちょくスマホを弄っていたことを思い出し、スーツに聞いた。
<シ>「紅、今のスーツの質量ってどれくらいだ!」
<紅>「今の質量は…8キロです」
<シ>(ま…まじかよ…俺それに気付かなかったのか…てかスーツの質量変えれるの知らなかったし、ましてや第三者が干渉できるなんてやばくね…?あ!だから優作は俺がスーツに名前を付けたこと分かったんだ、だって名前の話は優作にしてなかったし…こっっわ…)
驚愕の事実にシルバーの口は閉まらなくなっていた。
そんな中、優作はお弁当を完食し、手を合わせた。
<優>「ごちそうさまでした、美味かった」
ごちそうさまをした優作はシルバーの方を見ると、シルバーは口をパクパクしながら放心状態になっていた。
<優>「おい、どうした?そんな餌を求める鯉みたいに顔して」
シルバーは優作の声掛けで我に返った
<シ>「は!どうしたじゃねぇーよ!なにその話!知らないんだけど!!」
<優>「話してないからな」
<シ>「話してないからな、じゃねぇーよ!話せよ!なんでそんな大事なこと話さないんだよ!!てかこの際聞くけど、今日何キロ走るんだよ?」
<優>「あぁー今日か…今日は50キロ走る予定だな」
<シ>「…42.195キロのフルマラソンより走る予定だったのかよ!!」
あれよあれよと出てくる驚愕の内容に、シルバーは声を荒らげてツッコミを入れたのだった。
至らぬ点も多々あると思いますが、「初心者が頑張ってるな」みたいな感じで今後も読んでいただければ幸いです。
作者の一言
42.195キロっていい響きじゃないですか?




