#38 ハイテク機械を使おう
優作達が向かっていた部屋は、VRチェアが複数台置いてある場所と、モニターとパソコンが複数設置されている、言わばどこかの司令室の様な場所だった。
そこでは1人のサングラスをかけた男がこちらを背にパソコンを触っていた。そしてこちらの気配に気付き、椅子を回してこちらに声を掛けてきた。
<?>「お、きましたかゆうちゃん、元気そうでなにより」
<優>「元気ですよ、安堂さん、そちらも変わらずですか?」
<安>「勿論!んで、あんたが選ばれた人かい?」
安堂はサングラスをずらして、シルバーを品定めするかのような視線で見てきた。
<安>「まぁーなるほどねぇ…まあいいや、とりあえず座ってちょうだい、持ってきた刀は預かるよ」
そう言うと安堂はVRチェアを指差した。
<シ>「あの…俺まだ話の全貌が見えてないんですが…」
<安>「口で説明するのめんどくさいから、とりあえず座ってくれ」
<シ>「あ…はい…」(話が二転三転して、何が何だかわかんねぇな…)
シルバーは諦めてVRチェアに座ったのだった。
椅子に座り、VRヘッドギアを装着すると、VRチェアに内蔵されている装置が動き出して椅子を囲い、キューブのようになった。
<AI>「システム機動…能力の測定を始めます…」
<AI>「測定完了…フィールドに転送します」
アナウンスと共にシルバーは闘技場らしき場所に転移した。
シルバー以外の会話
<安>「お、数値出たよ~ゆうちゃん」
数値がモニターに映し出されると安堂が優作に声をかけた。その数値を確認した優作は顔を引き攣った。
<優>「まじか…想定より低いな…」
<神>「これで低いとは、評価厳しいめだねぇ」
<安>「そうだよ〜高校生にしては高い方じゃない?お、シルバーが転移されたよ~」
シルバー視点へ
シルバーの目の前にはウィンドウが表示されていた。
<シ>「何するんだここで?」
<安>「んじゃ~説明するね~」
すると闘技場全体に安堂の声が響き渡った。
<安>「まず、君が持ってきてくれた刀をインベントリに入れておいたから確認してね、マドリの要領で装備できるよ~」
<シ>「本当ですか!分かりました」
シルバーはインベントリから刀を取り出して装備した。
<安>「お、装備できたね、じゃー今から何をするのか説明するね~まずウィンドウに書いてある通りシルバー君はLv【0】ね、これは現実と同じ状態を表しているって訳ね、そんな君に今からやってもらうのは、【現実と同じ実力でのモンスター3連戦】って話、どう?分かった?」
<シ>「なるほど、要するに戦えって話ですね、実に分かりやすい、確かにこれは説明するよりこっちの方が手っ取り早いですね、さぁ最初の相手はどいつですか?」
<安>「OK~準備するからちょっと待ってね~その間インベントリとか確認して時間潰しておいてくれ~」
システム室側の会話(シルバーには聞こえない)
<安>「さて、とりあえず能力値を確認できたから後は適当で大丈夫そ?」
<優>「あぁ後は3戦終わった後にどうせ、シルバーがまだ戦えるみたいな話をしてくると思うから、そしたら【豪剣】を出して終わりだ」
淡々と話す優作に神田は疑問をぶつける
<神>「そう簡単に事が進むのか?それに今の彼が【豪剣】に勝てるとは思えんが」
<優>「あいつは今、強さに飢えているからな、必ず求めてきますよ、それに勝てなくていいんですよ、【豪剣】はスキルなどに左右されない、己の実力が物を言う闘神の1体でしょ?あいつが目標にするには丁度いいんじゃないですか」
<神>「時間も無い中で鍛えるのなら、分かりやすい目標があった方がいいってか、一理あるな」
<安>「んじゃとりあえず始めますよ」
そう言うと安堂はシルバーに話しかけた。
<安>「お待たせ~それじゃ始めるけど準備は良いかい?」
<シ>「勿論!いつでもいけますよ!」
<安>「じゃーいこう!ゲームスタートだ!!」
※闘神
マドリに登場する隠しボス13体の呼び名
至らぬ点も多々あると思いますが、「初心者が頑張ってるな」みたいな感じで今後も読んでいただければ幸いです。




