#29 神VS獣 ~多義語~
電撃を食らったシルバーだったが、執念の果てに再度立ち上がった。
それを見た優作は【雷霆】を片手で回しながら、詳細を話しだした。
「電撃の威力は調整できるんだよ、もうちょっと強い方が良かったか?まぁー俺も食らう自傷攻撃なんで、そんなに使いたくないんだけどな」
シルバーは呼吸を整えてから話してだす
「確かに、丁度いい電撃だった、お陰で体が軽い、軽い。敵に塩、送っちまったな」
「そうか?俺からは余裕なさそうに見えるがな」
「バカいえ…余裕だよ…」
「…なら、第二ラウンドと行こうじゃねぇか」
そう言うと優作は【雷霆】を二刀の型に変形させた。
「そうだな」
そう言ったシルバーは静かに構えた。しかしいつもの構えではなく、刀を相手に向ける、俗に言う【正眼の構え】であった。
優作は常に強者側だった。幼い頃から色々な習い事をしては、直ぐに極めていたため、周りから【あの子はできる子だから】【できる奴はいいよな】などと、疎まれていた。そんな孤立していた優作に声を掛けたきたのが、シルバーだった。
それからシルバーはとにかく【どうすれば】【コツとかあるん】など、色々なことを聞いて来るようになった。
シルバーが聞いて来るようになってから、優作は説明しようとするが、できなかった。それもその筈で、優作は今まで感覚で体を動かしていたために、言葉で説明しようとすると、どういえば良いのか分からなかったのだ。
それにより、極めることが終わりではなく、極めることが始まりなのだと、優作は思い知らされたのだった。
シルバーが、優作の戦っている姿を初めて見た時、幼いながらも、軽々と相手を倒していく姿を見て、本能が察した。この男の子は【最強だ】と、それからシルバーは優作を超えるために、修業したり、座学の勉強など、色々な修業を始めた。
優作と絡むようになってから、優作が軽々としていたことが、どんなに凄いことだったのかをシルバーは思い知らされたのだった。
そして今この時
再び立ち上がるシルバーを、圧倒的な強さを誇る優作を、
目の前にして2人は、こう思ったのだった。
(本当によ【トップになるのはラクじゃない】なぁ!)
今年最後の投稿です
至らぬ点も多々あると思いますが、「初心者が頑張ってるな」みたいな感じで来年も読んでいただければ幸いです。




