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トップになるのはラクじゃない  作者: ぎんろろ
28/65

#27 親友だから

優作とシルバーが、バチバチのやり取りを見ていた近藤は


「おっと、戦うなら私は邪魔になりそうだから、壇上に避難させてもらおうかね」


そう言って壇上に移動した。


シルバーは納刀したまま、優作は素手のまま、無言で距離を取り始めた。

そんな中、シルバーはある違和感を感じていた。

それは長年使ってきたパートナーの【紅玉(こうぎょく)】にだった。なので少し目線を下げて確認した


(なんだこの違和感、昨日は感じなかったもんだ…いや、お前にも俺の怒りが伝わってんのか、初めてだもんな、怒りでお前を握るのは、あいつの目、覚まさせてやろぜ)


2人はある程度の距離を取り終えると、シルバーが優作に話しかけた。


「お前、武器は?」


「こいつだよ」


そう言うと優作は腰の裏に手を回すと何かを取り出した。

それは長さ10cm直径4cmの筒だった。


「これが俺の相棒【雷霆(らいてい)】だ」


「らい…てい?それがか?」


困惑するシルバーに優作はこれが何かを説明しだした。


「話さないと初見殺しになっちまうから、こいつが何なのか教えてやるよ」

そう言うと優作は、【雷霆(らいてい)】を握りながら拳を前に突き出した。


すると、【雷霆(らいてい)】の両端が凄い勢いで伸び始めた。そして最終的に2mまでの長棒へと変形したのだった。


「なんだぁそれ…そんなんありかよ」


「これだけじゃねぇよ」


そう言うと優作は【雷霆(らいてい)】を真っ二つにしたのだった。


「こいつはなぁ真ん中で分けれるんだ、これを使えば二刀流、短くして一刀流、長くして長棒の3パターンで戦えるって訳だ、さぁやろうか近藤さん合図を頼むよ」


そう言いながら【雷霆(らいてい)】を長棒の型に戻した。近藤は審判をする事になり、ルールを確認しようとする


「ルールはどうするだい?」


「いらん、倒れたらで良い」と優作は言い放ったため


「流石にそれはダメだろ」と近藤は慌てたが


「それでいいです」とシルバーも返事したために、渋々このルールを承諾した。


戦いが始まる前にシルバーが優作に問いかけた。


「そうだ、優作、最後に1つだけ、聞きたいことがある」


「なんだ」


「なんで俺がお前にキレてるのか分かるか?」


「さっきの発言じゃねぇのか?」


シルバーはそれをきっぱり否定した

「ちげぇよ」


「は?」


「俺はなぁ、お前が俺に過去を話すつもりがないことに、キレてるんだよ」


これを聞いた優作は少し暗い顔になった。そしてシルバーもまた暗い表情を浮かべた。


「お前昔こんなこと言ってたよな【仲間の為に、全力になれない奴は、バカだ】てよ、ホントにそうだな…俺はバカだった…あの時、あの夏休み明けに、俺はお前に全力で向き合えなかった、一番の親友であるお前にだ…俺は(無理に聞くのは良くないから、いつか話してくれるその時まで待とう)そう考えて待ちを選んだ、でもそれは間違えだったんだな…今思い知ったよ…【RB】を壊滅ってなんだよ…何があったんだよ…なんで話してくれなかったんだよ…」


次第にシルバーの表情は怒りも含みだし、声量も上がり始めた。

「なぁあ優作、俺はそんなに信用できなかったのか?それとも弱いからか?それとも俺が助けないと思ったからか…?なぁあ…なんとか言ったらどうだあぁ!!優作!俺はお前…」


「だからだろうがぁぁ!!」

優作はシルバーが話している最中にもかかわらず、でかい声でそれをぶった切った。


「何があったのか、何に巻き込まれたのか、それを話したらお前らは助けようとするだろう、特に一番のダチであるお前の行動なんざ、手に取るようにわかるんだよ!だからこそ言う訳には、いかなかった…それにあれは、俺がまいた種だ、なら俺がケジメをつけるのが、筋ってもんだろが、俺の戦いに、ダチを巻き込んで、怪我でもしちまった時には、俺は死んでも死にきれねぇからな、それに、世の中には知らない方が幸せなこともあるんだよ、だから自分に非があるなんて考えんじゃねぇよ」


それを聞いたシルバーは落ち着きを取り戻し冷静に話しだした。


「はは…結局俺らぁ似た者同士だな…だからこそ、俺が勝って、腹を割って話そう」


「本当は最後の試練にしたかったが、仕方ねえ次の試練は、俺を倒すだ」


言い終わると優作は【雷霆(らいてい)】を刀のサイズにして構えた。

シルバーも、鞘から【紅玉(こうぎょく)】を抜いて、いつもの構えをとった。

2人は同じ師匠から剣術を教わったため、構えは必然的に左脚を少し前へ、体は少し右へ捻り、刀を持つ両手は胸の少し前に、切っ先を相手の方に向ける構えになり、2人は写し鏡のようになった。


「後悔は無しだぜ、優作」


「忘れちまったな、後悔なんて言葉は」



2人の準備ができたのを確認した近藤は試合の合図を出すために、右手を挙げた。

「いいかい2人共、これは殺し合いではないのだ、無理は禁物で頼むよ、では…試合…始めぇぇ!!」


その言葉と共に右手は振り下ろされ、戦いの火ぶたが切られた。




~~武器の設定~~

優作の相棒【雷霆】(らいてい)

中2の夏以降に作られた優作専用装備

優作は名前を【如意棒】にしたかったが、製作者の安堂が【雷霆】と命名した

※安堂は現状未登場



シルバーのパートナー【紅玉】(こうぎょく)

昔近くにあった製作所が閉業する際に、可愛がっていた皆へのプレゼントとして小3の頃に受け取った。

武器の命名は製作者の千代である ※千代は現状未登場

なんと今まで一回も刃こぼれをしていない逸品



~~以下幼馴染の武器名~~

荒川 【黄玉】(おうぎょく)

影山 【黒玉】(こうぎょく)【軟玉】(なんぎょく):【鋼玉】(こうぎょく)

亀瀧 【紅玉】(こうぎょく)

坂本 【藍玉】(あいぎょく)

松永 【翠玉】(すいぎょく)

三戸 【碧玉】(へきぎょく)

目黒 【蒼玉】(そうぎょく):【翡翠】(ひすい)

全て千代作


影山の【黒玉】【軟玉】は小太刀で【鋼玉】は刀


松永は現状【雷霆】だが、昔は【翠玉】だった

因みに、6話でシルバーの首に当てていたのが【翠玉】である


目黒は刀を使わないが、記念にと【蒼玉】も作ってくださった

【翡翠】はリボルバー



至らぬ点も多々あると思いますが、「初心者が頑張ってるな」みたいな感じで今後も読んでいただければ幸いです。

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