#26 優しさ故に
~~次の日~~
シルバーは、鍛錬のために、高校の体育館に来ていた。そしたら、体育館の開いた扉の傍に、空を見上げている近藤校長が居た。
「あ!校長先生?!おはようございます!」
そう言うと駆け足で近づいて行った。
「おお亀瀧君、来たか、隣にどうだい?」
そう言われたシルバーは近藤の横に立った。
「あの、どうしてこちらに?」
「ここの校長だからねぇ~にしても、いい天気だろう、快晴だ、気持ちがいいね~」
「そうですよね、ところで優作はまだ来ていない感じですか?」
「まだ来てないな、それでーどうだい?松永君は手強いだろ?」
校長が問いかけてきた。
その問いにシルバーは素直に答えた
「手強いとかの次元じゃないですよ、冗談じゃなく、神と戦ってる感じって、言えばいいんでしょうかね…それにまだ本気を出してくれないんですよ」と返した
校長は笑いながら話す
「ハハハ、神か!面白い事を言うね!本気を出さないか、松永君らしいねぇ」
「でも悔しいんですよ、本気を出さないってことは要するに、俺が相手として力不足ってことですからね…」
シルバーのテンションが下がったのを察した近藤は、顔から笑顔が消えて真剣な表情を浮かべた
「どうだろうな、案外過去のしがらみに囚われているだけだったりしてな」
そう言った近藤にシルバーは思わず問いかけた
「校長先生は優作の過去をご存知何ですか?」
「知ってるとも、彼のお母様が事故に遭った事や、事件の事も、なんせ私だからね、この学校に彼を招待したのは」
近藤が放った驚きの真実にシルバーは驚きを隠せなかった
「え!!え??校長が、直々にですか!?初耳なんですけど!」
「彼から聞いていなかったのか」
「ええ…恥ずかしながら…実は優作が不登校になった、中学2年の夏から今年の春までどうしていたのか、あいつは話したがらなかったんでね…」
「ん?そうなると、彼が【RB】を壊滅させたことも知らないのか?」
シルバーが知らなかったことに驚いた近藤は口を滑らせてしまった
「え?今の話は本当なんですか!?あの詳しくおしえ…」
「近藤さん、それはタブーじゃねぇか」
シルバーは今の発言の真意を確認しようとしたが、そこを聞き馴染みのある声が後ろから遮った。その声に反応して2人が振り返ると、入口に優作がいた。
「おお、来たか、松永君」
「おお、優作か、いつから居たんだよ…いたなら声を掛けてくれよ…」
優作は険しい顔つきで、2人の方へゆっくり歩いてきた
「優作、今の話は本当なのか?その…【RB】を…」
「本気で戦ってやるよ」
「え?」
シルバーは優作に聞こうとしたが、優作はそれをまた遮って話し出した。
「本気の俺と戦いたいんだろ、戦ってやるから、お前はこれ以上詮索すんなや」
棘のある言い方をした優作に、カチンときたシルバーは強めに言い返す
「なんだよ、その言い方、戦ってやるから詮索すんなだぁ、俺を、餌を与えれば満足する動物か何かと勘違いしてんじゃねぇか?ふざけたこと抜かしてんじゃねぇぞ!流石の俺でもキレるぞ」
「確かにな、なら俺に勝てたら教えてやるよ、んでぇ俺が勝ったらお前はこれ以上詮索しない」
そういいながら歩いてきた優作はシルバーの前で止まった
「で、どうだ?これなら文句ねぇだろ?」
「それなら文句はねぇな、だから、早くやろうぜ」
次回
遂に優作が本気を出すとのことで、相棒を解禁する
「これが俺の相棒〇〇だ」
【RB】とは
数年前に流行ったウイルスへの、政府が行った初期対応が間違っていたと認めさせるためにデモ活動などをしていた組織
主に参加していたのは、失業した者・就職に失敗した者など、ウイルスに振り回された人達
しかし、半グレが関わっていたとの噂あり 真偽は不明
至らぬ点も多々あると思いますが、「初心者が頑張ってるな」みたいな感じで今後も読んでいただければ幸いです。




