#12 接戦
シルバーは優作へ一気に近づき、刀を振り下ろすが、優作は身体を反らして躱し、胴体への右ストレートを繰り出そうと攻撃に転ずる。
シルバーも即座に、左から右への薙ぎ払おうとしたが、それを見越していたように、優作は左手で刀身を掴み攻撃を止めた。
(まじかよ!!刀身を掴むとか有りか!?)動揺するシルバーに、優作は助言する
「常識に囚われてると痛い目をみるぞ」
「へへ…痛感…ぐっぅ」
そして、シルバーの腹部に優作の拳がめり込んだ。
それでもシルバーは衝撃に耐えながら、優作を突き放すために右足で蹴りを入れる。狙い通り、優作は攻撃を躱す為に後ろへ跳んだ。
「蹴りを使い、間合いを確保しにきたか」
「なんだ?俺は蹴りを使っちゃいけないのか?」
「いや、戦いに良いも悪いものねえよ」
話し終わると、勢いそのままに、優作が姿勢を低くして向かって来る。
(あいつの間合い入っちゃ不味い、常に俺が有利な間合いで戦わなければ)
その考えを実行する為に、シルバーは優作に背を向けて走り出す。
追いかけっこの様な構図を数秒間続けた後、シルバーは優作の姿勢が戻ったタイミングで、急停止しながら後ろに振り向き、横払いで攻撃を仕掛けた。
(車が急に止まれない様に、お前も急には止まれんだろ、優作!!)
だが、優作は止まるどころか、その勢いを左脚に乗せてジャンプし、右足でシルバーの左こめかみを狙い、攻撃してきた。
(まじか!どこまでも、俺の想定を超えてきあがる!!)
その攻撃をシルバーは左上腕で受け止めて対処する。
2人の戦いは更に、激化していった。
そしてまたまた戦いを見守っている2人の会話
「互角ですね…」
「いや、互角じゃない」
「え?」
「彼はああ見えて、まだ本気を出していない」
「え?本当ですか…」
上山の驚きの発言に一ノ瀬は驚きを隠せないのだった。
至らぬ点も多々あると思いますが、「初心者が頑張ってるな」みたいな感じで今後も読んでいただければ幸いです。




