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突発!料理対決!!

テントへ戻ると意外にも静かで焚火がパチパチと弾ける音だけが響いていた。


イスにはリリィ姿だけしかなく他のみんなの姿はない様だ。


「リリィみんなはどうしたの?」


「みんな疲れたのかもう寝ちゃってますよ、私もシルヴァ様が帰ってきたら寝ようかと思ってました。」


「そうなんだ、だと今片付けするね。」


そう言って焚火などを片付けたら寝る準備を始める。

テントへ入るとラーミ、ドッペル、カトレアが気持ちよさそうに寝ていた。

みんなを起こさない様に端に行きノービィを抱き寄せて眠りにつく。


「おやすみ。」


そう小声で言うとリリィとノービィから小さな返事が返ってきた。



チュンチュンと小鳥の囀りが聞こえてきそうなほど気持ちのいい朝、目を覚ますとどこからかいい香りが漂ってきた。

テントを開けるとリリィたちが朝食の準備をしていた。


「おはようございますシルヴァ様!よく眠れましたか?」


「おはようリリィ、気持ちよく寝れたよ。みんなもおはよう。」


「おはよう!」


「おはようございます〜。」


「おはよう、シルヴァ。」


見てみるとほとんど朝食の準備はできていた様で手伝える事はなく座っていてと言われてしまった。

座ると直ぐにでできて、みんなの分も揃ったら一緒に食べ始める。


「いただきます。」


今日の朝食は野菜たっぷりのお味噌汁にご飯、目玉焼き、サラダとみかんの様なフルーツだ。


うん、どれも美味しい!

一通り食べたところでカトレアがチラチラとこちらを見てくる。


「ね、ねぇ、シルヴァ、どれが1番美味しい?」


その瞬間、完璧に全てを理解した。

これは正解がある問題だと。

いや、まて、そんなこと聞くと言う事は他のみんなも作っている筈だ。どれかをたてると何処かはたたない。

しかも全部美味しいだけあってどれが1番とか決められない。


「うーん、どれも凄く美味しいからな。全部1番かな?」


「そう言うのはいいから1番はどれ?」


おっと、一瞬空気が冷たくなった。

一か八かの賭けは失敗した、これはしっかりと応えない限り解放してもらえない。


味噌汁は白味噌ぽいものを使っており出汁もしっかり感じられ野菜もたくさん入って食べ応えがあり美味しい。

ご飯もふっくら炊き上がっており噛んだ時にお米の甘さを感じられて美味しい。

目玉焼きは白身の縁が少し焦げるくらいの完熟で香ばしく卵の美味しさがしっかりと感じられる。

サラダは採れたてなのかシャキシャキとして新鮮さを感じられ、野菜を食べているという事を実感し何故か自己肯定感も上がってくる。

みかんみたいなものも採点に入っているのかわからなかったのでとりあえず食べるが言わずもがな美味しい。

うん、ほんとーに全部美味しい。

この中から1番を決めるのはとても酷な事を要求してくるな。

あまり長考しても心配させるだけなので腹を決めて発表する。


「味噌汁が1番だったかな。」


選ばれたのは味噌汁でした。

そういうとカトレアの顔に影がさした。


「そう………ちなみに目玉焼きはどうだった?」


「凄くおいしかったよ!香ばしくて完熟で何個でも食べれそう!」


「それならよかったわ。」


少し元気を取り戻したのか少し明るくなった気がした。

…正解は目玉焼きだったか。


朝食を食べ終わりみんなで片付けをしているとリリィがパタパタとこちらに向かって飛んできた。


「シルヴァ様ー、先ほどは私を選んでくださりありがとうございます!」


リリィだったのか。


「リリィが作ったやつだったんだね。おいしかったよ!」


「ありがとうございます、ちなみにサラダがラーミでフルーツがドッペルです!」


もう少し頑張れば正解できなくもなかったかな?


「それにしてもシルヴァ様には私が万能サポート型、料理も出来ちゃう系メインヒロインという事をしっかり認識してもらわなくては。」


いつのまにか知らないところで凄いことになっていた。


「シルヴァ様のために料理も頑張って覚えたんですよ!」


そう言われると小さい手で葉物野菜をちぎってサラダにしてくれたことが懐かしく感じるな。成長したね、リリィ。


「ありがとうね、リリィ。さすがメインヒロイン!」


「まぁ、わかれば良いんですよ。」


そう言うとパタパタと何処かに飛んでいってしまった。



片付けを済ませて、出発の準備をする。

みんなも準備ができた様なので言われた方向に向かい出発する。


「カトレア、さっきの目玉焼きすごくおいしかったからまた作ってよ。」


「…もう、そこまで言うならいいわよ。いつでも作ってあげる。さっさといくわよ!」


少し顔を赤らめたカトレアを先頭に歩みを進める。



少し進むと青々とした木々が見えてきた。


「こっちであってるの?」


一応リリィに確認をとる。


「はい!進んじゃってください!!」


笑顔でリリィが答える。


森に入ると日中なのに少し薄暗く怪しい雰囲気を漂わせている。


周りを警戒しながら歩いていると周りの木々や草花が揺れた様に感じられる。

モンスターの気配も感じないし風も吹いていない。

気配を消すのが得意なモンスターなのか?


みんなに改めて警戒をする様に伝えて前進する。


「そこっ!」


そう言ってカトレアが風の刃を放つ。

当たった先にモンスターの姿はなく細切れになった草花が散っていた。


「なんか気配がしたのよ。」


そんなことを言ってると何かドロップアイテムを取得した。


「……薬…草?」


カトレアの攻撃で何か倒したのかな?

そんなことを思っていると何かが飛んできた。


「ん…たね?」


「きますよ!シルヴァ様!」


それが合図にしたかの様に植物の種子が勢いよく飛んできた。


「ブラッドアーツ!」


ラーミがブラッドアーツを檻の様に発動して咄嗟に対応する。


「ありがとうラーミ。」


「まかせろあるじ!」


「それじゃ行くわよ!ウィンドカッター!」


カトレアが全方位に向かってウィンドカッターを放つ。

先ほどのものよりも威力が上がっており今度のものは木をも切り倒すほどの威力だ。


敵の攻撃が止むまでウィンドカッターを放ち続ける。

攻撃が止んだところでこちらも攻撃をやめ周りを見てみると見事に周りがスッキリとなっていた。

先ほどまでの暗さが嘘の様に太陽の光が届き気持ちがいいまである。


周りに敵の姿は見えなくとりあえず何かないかと取得したアイテムを見てみる。

先ほどと同じ様にほとんどが薬草だ。

他にはマシンガンウィードシードとマシンガンウィードのコアも何個かあった。


「マシンガンウィードっていうモンスターらしいよ、草系のモンスターなのかな?」


「そんなのがいるのね。」


意外とさっぱりしているカトレア


「森の中だし気をつけなきゃね。」


「さぁ!どんどん行きますよー!」


リリィが何故が張り切っている。


今まで以上にしっかりと警戒しながら歩みを進める。

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