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再度枯れた大地へと

次の日、学校へ行くと朝からノービィの事について質問攻めにあったが今日ゲームにログインした際に色々教えると言ったところ珍しく引いてくれた。


家へ帰り諸々準備を済ませるとフェアギフを起動する。

ギルドの自室で目を覚ますと早速リリィたちを呼んでリビングへと降りて行く。するとそこには3人組の姿勢を正して座っているプレイヤーの姿があった。TKG、ユウスケ、ロバストだ、そしてその側には各自のパートナー。


「み、みんなさっきぶり!」


なぜだかわからないが少し恐怖心を覚えた。


「おう、遅かったな。みんなで首をながーくして待ってたぞー。」


他の2人も首を縦に振る。


テーブルへと着いたら恐る恐るノービィを見せるとみんなの目が輝き3人一斉のナデナデ攻撃に曝された。


数分後みんなが満足したところでノービィを回収する。


「それでどうやって進化させたんだ?」


TKGがもっともな疑問を投げかける。


「やったことと言ったらモンスターを狩まくったことかな?」


実際そうなので仕方ないのだが皆どこか納得していない顔だった。

とりあえずどんな行動をしていたかなど知りうる情報を全て話してなんとか納得してもらうことが出来た。


すると各々お互いのパートナーの体長などを測り始めた。


「アリアは可愛いなー、今は成長期だもんな!どんどん大きくなるなー!絶対世界一の美女になるぞー!」


とりあえずTKGのアリアへ対する溺愛具合が引くレベルだったのでみんなでいつも通りスルーして今日はどうしようかと話し合った。

話し合った結果、イベントポイントを稼ぎに行こうという事になったので枯れた大地へと行く事になった。


未だにアリアに構ってるTKGは放っておきその他のみんなで準備を進める。

準備が終わったところでTKGに声をかける。


「TKG行くよー!」


「ちょ、待てよー!」


勿論TKGが準備が出来るのを待つつもりではあったがそのまま着いてきたのでユウスケ、ロバストと顔を見合わせ「まぁ、いいんなら行くか」となったのでそのまま出発する事にした。


移動していると必然的にあの話題が上がってきた。そう、移動の際の足についてだ。

時間もかかるし疲労も溜まるので流石にギルドでも何台かは欲しいなという事になり、ギルドメンバーが集まった時に話し合うこととなった。


そんなこんなで道中もモンスターを狩りながら移動すること数時間、無事枯れた大地へと着いた。


着いたは良いが見回してもモンスター1匹見当たらないのでまずは2チームに分かれ手分けしてモンスターを探す事になった。

シルヴァ、ロバストチーム。TKG、ユウスケチームに分かれ1時間後にこの場所で合流する事にした。


TKG達と分かれて歩く事20分、前回のウルフ系モンスターすら現れず眼前に広がった遮るものがほとんどない大地ををただ歩いているだけだった。


だんだんと時間も迫ってきたので、きた時とは別のルートで集合場所に向かっているとロバストが足を止めた。


「シルヴァ、ちょっと良いか?あれを見てくれ。」


ロバストが指を刺す方向を見る。が確認できるのは遠くに複数の石の塔のようなものがあることぐらいだ。


「ごめん、全然見えないや。」


「向こうに見える石の塔の上に何かあるような感じがするんだよ。」


そう言われて再度見るが全然わからない。リリィ達にも聞いてみるがやはり見えないとのこと。ロバストは獣人ということもあり視力がかなりいいのかもしれない。


とりあえずそこまでは距離もあったのでまずは合流場所に行く事にした。


集合場所に着いて数分後、TKG達もやってきた。


「おーい!」


そう言って手を振りながらこちらへ歩いてきた。


「俺たちの方は全然だったんだけどそっちは何かいたか?」


「こっちはロバストが遠くの方に何か見たって感じかな。」


話し合った結果このまま彷徨っても仕方がないのでとりあえず石の塔の方に向かって進む事になった。


歩く事1時間、石の塔は見えるがその距離は全く縮んでる様には思えない。

さらに歩く事2時間、やっと石の塔の前まで来たがその大きさは圧倒されるほどで上を見ようとすると無意識に倒れてしまうほどの高さがあった。

塔といっても本当に塔というわけではなく巨大な石柱で上に登ることも難しそうだ。


「それにしてもここに来るまで1匹もモンスターでなかったね。」


「そうだな、おかしいくらいに周りも静かだし何か強いモンスターの縄張りだったりしてな!」


実際そう思ってもおかしくないほどモンスターの気配は無く前回来た時に比べたらどこか嫌な予感がする。


登る手立てはないがとりあえずラーミとノービィに天辺まで見てきてもらう事にした。


「ラーミ、ノービィお願いね!」


「任せるのだ!」


「ビィ!」


ラーミはいつもの様にノービィへと跨り空を駆ける。

その見た目はさながら竜騎士の様だった。



10分ほど経つとラーミ達が戻ってきた。


「あるじよ、あれはダメだー!厄介なのがいたぞ!」


話を聞くと石柱の天辺にいたのは土竜でぐっすりと寝ていたのだそう。

リリィにも話を聞くと土竜はサンドアーマードドラゴンとは比べ物にならない程に強力なモンスターで、火竜と同じ元素竜に分類されるモンスターだそうだ。

そうなると土竜のオーラに圧倒され通常のモンスターはまず出てこないそうだ。


とりあえず土竜に目をつけられても大変なのでまずはこの場から離れる事にした。


歩いてばかりで疲労困憊の中さらに歩いて1時間ほどだった時、微かに振動が伝わってきた。

まさかと思いリリィの方をみる。


「安心してください、これくらいですとかなり距離がありますので。」


リリィがそう話すと他のみんなが何のことだ?という様な表情だったので休憩がてらタイラントワームについての説明をリリィお願いした。


みんなで一緒に説明を聞きながら休んでいると再度地面が揺れて石柱のある方からゴゴゴと音がしたので振り返って見てみるとあの巨大な石柱が土埃を上げながら崩れていたのだ。


土埃が落ち着くとそこにはタイラントワームと思われる巨大なモンスターがいた。

一目で分かった、絶対に勝てる相手ではないということが。

タイラントワームが石柱地帯を荒らしまくっていると流石に気に障ったのか大きな翼を広げ天高く飛び立つモンスターがいた。そう、先ほどの土竜だ。

だが土竜もかなり大きくはあるがさらに巨大なタイラントワームと比べてしまうと大人と生まれたての赤子程の違いがあった。


土竜は未だに暴れているタイラントワームの方を向くと一度咆哮する。

その咆哮はそれなりの距離がある筈の自分たちの方まで聞こえ、その大きさ鼓膜が破裂しそうなほどだった。


咆哮を聞いてもなお暴れ続けているタイラントワームを見て土竜は口を天に向け溜めの状態へと入る。その数秒後、土竜が動いたかと思うと世界が白一色へと包まれた。

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