第七十伍記貴女に涙は似合いません
遊園地の入場料いくらだ?
炎「たまには散歩もいいですね」
少し肌寒いある日の朝、三洋高校は創立記念日で休みになり、いつものように早起きした炎は商店街を歩いていました
炎「そういえば…朝からやっている喫茶店がありましたね、コーヒーを飲んで帰りますか…!?」
近道をしようとした炎君は路地に入った瞬間不思議な光に呑み込まれました…
炎「何だったのでしょうか…さて、行きますか」
そんなんで良いのかよ!?
炎「おや?こんなに早くから子供がいますね?」
子供「…ぐすっ」
炎「どうしましたか?」
子供「…ぐすっ?」
炎「可愛い顔に涙は似合いません、涙は玉ねぎと嬉し泣きだけで充分ですよ♪ほら、ハンカチで涙を拭きましょう♪」
玉ねぎはいらないような…
子供「ありがとう…ございますわ…ハンカチは洗って返します‼」
炎「いえ、ハンカチは差し上げます♪そういえば名前を聞いてませんでしたね、私は通りすがりの執事で御座います」
子供「私は…レイと申します、執事さん」
炎「!?」
レイ「執事さん?」
炎「失礼、知り合いに似ていましたので…(まさか、過去に来るなんて…)」
レイ「あら、会ってみたいわね♪」
炎「今は遠いところにいますよ♪ところでなぜ泣いていたのですか?」
レイ「パパが約束を破りましたの…今日は遊園地に行く約束をしていたのに…ぐすっ」
炎「可愛い顔に涙は似合いませんよ♪なら私がお父様の代わりに遊園地に行きましょう!!」
レイ「え…ですが…」
炎「知り合いの受け売りですが…『泣き顔より笑顔が人を綺麗にする』とおっしゃいました…」
レイ「執事さん!!私を…笑顔にしてください‼」
炎「喜んで♪」
〜〜〜♪
一体、誰の受け売りなんだろか?二人はバスに乗りやって来ました、遊園地!!開園まで少しありますね
炎「よっと」
レイ「きゃ!?」
炎「すみませんが開くまで我慢して下さい…」
レイ「はい…暖かい…」
分かりやすく言うと炎のマフラーをレイにかけています
係員「開園しま〜す!!」
炎「はぐれないようにしましょう」
レイ「はい♪」
炎よ…絶叫系はダメだからな‼
炎「お嬢様はどれに致しますか?」
レイ「メリーゴーランドとコーヒーカップ!!」
炎「かしこまりました♪」
レイ「きゃっきゃっ♪」
炎「…」パシャリ
レイ「きゃ〜♪」
炎「それそれ」
楽しい時間は早く過ぎ去る…
レイ「執事さん、最後に観覧車に乗りたい‼」
炎「かしこまりました♪」
レイ「執事さん、今日はありがとうございます」
炎「いえ、私の方こそ楽しまして貰いました♪」
レイ「執事さん…私は笑顔になりましたか?」
炎「ええ、お嬢様は眩い笑顔でございましたよ」
レイ「嘘つき!!」
炎「そろそろですね…」
???「レイ!!」
レイ「パパ!?」
パパ「貴様ぁ!!家の天使を拐いやがって‼」
炎「人聞きが悪い、私はお嬢様が悲しくないよう貴方の代わりにをしただけでございます、第一、約束を破るあなたが悪い‼この子はあなたと来るのを楽しみにしていたのですよ‼」
パパ「急に会議が入っ『言い訳しない‼仕事を理由に約束を破るなら約束なんてしないで下さい‼』!?」
炎「この子は笑顔でしたよ!!笑顔の仮面を張り付けたようなね」
パパ「!?」
レイ「執事さん!!パパをいじめないで!?」
炎「お嬢様…」
パパ「そうだな…私は娘の喜ぶ顔を一度も見てなかったな…私だ、一ヶ月休む、代わりには秘書に頼む」
レイ「パパ!!」
パパ「執事、私は間違っていた様だ…レイ、来週私と動物園に行かないか?知り合いに飼育員がいてな、ペンギンさんと遊ぼう‼」
レイ「うん‼」
炎「では」
パパ「私のところの執事にならないか!!」
炎「すみません、私は仕えている主がおります」
パパ「残念だ…」
レイ「執事さん!!また…会えますよね?」
炎「はい♪」
再び怪しい光が放たれ光が消えると少年は消えていました…
少し未来…
???「執事さん!!」
炎「すみません、人違いではありませんか?」
???「私です!!レイです!!」
炎「すみません、私は貴女を知らないのです」
レイ「そんな…」
炎「レイさん、私を仕えさせて下さい」
レイ「はい‼」
そして今…
炎「あれは一体…」
レイ「炎!!」ぎゅっ
炎「お嬢様、可愛い顔に涙は似合いませんよ♪ほら、ハンカチは…ないですね…」
レイ「え…」
炎「お嬢様?」
レイ「執事さん?」
炎「なんでございましょうか?お嬢様」
レイ「なんでもありませんわ♪さ、今日は動物園に行く約束でしょ?」
炎「はい、そういえば、お嬢様…今は幸せですか?」
レイ「はい♪」
この日お嬢様は眩い笑顔でしたよ
〜〜〜♪
出番がなかった…え!?ゆきが料理を作る次回はクッキングゆきを気長に待っていて下さい
お楽しみに




