第82話 怪しい相棒
「シ〜ズ〜カ〜さん」
「ぎゃあ!嘘つき星人!」
いつものようにシズカハウスをスコップが訪ねて来た。
だがシズカが出してきたのは、お茶請けのお煎餅ではなく、全開の威嚇だった。シャーッ!
「一体どうしたんだい?ほら、ちょっとお酒付き合ってよ」
スコップはなんか楽しそうだ。
身体中にみなぎる全能感!
「あなた、まだ朝よ?」
「いやね、三徹したらなんか目が冴えちゃってなかなか眠れなくてね。寝酒に付き合ってもらおうかと思ったら、嘘つき呼ばわりだよ」
「三徹は死ぬよ?ほら、付き合ったげるから。布団敷いて、眠くなったらそのまま寝ていいからね、違う!嘘つき星人だった!」
何だかんだでスコップには甘いシズカさんは、フラフラしている怪しい異星人を家に上げ、布団まで敷いてやった。
「今さら何を。僕から嘘をとったら何が残る?」
「少なくとも可愛いは残るわ……ってそんな哲学的な話ではなくて!」
2人分のコップとキュウリのお漬物をちゃぶ台に置いて、スコップの正面に美しく正座すると、抗議を再開する。
「シリウスって人なんか住めるところじゃないじゃないの!」
「なにを言ってるのさ」
「私調べたの。あなたの故郷ってどんなところかなって。そしたらAI三神将がみんな、『あんなところ人が住むところじゃないよ。そもそも惑星ないし』って口を揃えて言うんだもの」
「今のAIのマネ?可愛い!もう一回やってよ」
「え?……『僕チャッピー。今日はどんなお手伝いをしますか?』……どう?」
「あはは……か、かわいいよ。眠気飛んじゃう」
ポリポリ。
ゴクゴク。
「それ嘘だし。それとも何か?現地人の話が信じられんと?」
「でもね……」
「そんなこと言ったら、ケンタウリだって相当極端じゃないか。そんな所で知的生命体は育まれないと言ってたぞ。ジェミちゃんが」
「あなたのジェミちゃんはなんて言ってたのよ?」
いつものスコップなら、絶対やってくれないが。
「……『今日はどんなお話を聞かせてくれますか?』……」
三徹、飲酒の力は強力だった。
「可愛いな……」
ポリポリ。
ゴクゴク。
「良いところよ?うちの星」
「……わかってるよ……」
「シズカさんオハヨー」
すっかり日が昇った頃、居候の女の子エムが地下室から現れた。
「おはよう、エム。また……髪を乾かさずに寝たのね」
「え〜?ちゃんと拭いたよぅ」
「拭いたと乾かしたは違うの」
「あれ?スコップさん?」
エムはちゃぶ台の横で布団にくるまって寝ているスコップを発見した。
あのあとすぐに寝てしまったのだ。
「ああ、寝かしといてあげて。三徹らしいから」
「うん。でもなんだか楽しそうに寝てるねぇ」
「そうね……」
再開しましたが、さっそく「ミッシングリンク」ではないですね。
こういうこともあります。
第3話までの仕様だから仕方ない
Season3にして、2話目の「相棒」がスコップになりました




