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ラクがしたい冒険者~誰か俺を養って~  作者: あさまえいじ
第一章
22/50

第21話

本日2話目です。よろしくお願いします。

ブラッディーベアの報酬をみんなで分け合い、その残りでも借金は返済出来ることになった。

冒険者等級もCに一気に上がったし、言うことない。

さて、早くミレーユに届けてやろうかな。

テオ、これから武器を見に行かないかだって、そうだな、カタナをもらったけど、双剣も直すか新しいものを用意しておいたほうが良さそうだ。

よし、テオに連れていってもらおう。



side テオ

「キッド、今日これから時間はあるか。」

「ああ、ミレーユに寄付金を渡しに行く以外はない。」

キッドの予定を聞いて、これから予てからの武器屋に行くことを誘った。


「ならば、今から武器屋に行かないか。今日、カタナをもらったが、他にも探しておいたほうがいい。」

「そうか。なら、双剣が直せるか、もしくは新しいものを用意しておきたい。」

「よし、では行こう。」

「ああ。」



私とキッドは都市の武器や防具が売っている場所に足を運んだ。

キッドが物珍しそうに見ている。

「キッドはここに来たことがないのか。」

「ああ、初めてきた。」


初めてきた。

冒険者になってまだ、一週間経っていない。

これだけ急激に等級が上がり、知識が追い付いていない状態だ。

私も可能な限り力になりたい。


私はいつも行く店にキッドを連れていくことにした。

「キッド、この先に私のなじみの店がある。まず、そこに行こう。」

「ああ。任せる。」


私はいつも行く店の前に立ち、

「店主、いるか。」

中に入っていくと、小太りの男がいた。

「おう、テオか。なんか用か?」

「ああ、彼にここを紹介したくてな。」

「おおお、びっくりした。デカイな。」

「キッドだ。よろしく頼む。」

「おう、俺はダイクってんだ。よろしくな。」

「それでな、ダイク、今日はキッドの武器を探しに来たんだ。」


俺が店に来た理由を告げた。


「武器か、キッドは今まで、何を使っていた。」

「俺は双剣を使っていた。後は素手、ブラッディーベアとは丸太を使っていた。」

「ブラッディーベア!昨日倒されたって聞いたが、」

「ああ、昨日倒したんだ。キッドとロイ達の6人で。中でもキッドがブラッディーベアを殴り飛ばしたり、丸太で叩きまくったり、一番の活躍をしていたんだ。」


俺はダイクにキッドの活躍を語っていた。

「そうか。いや、この都市の英雄に会えるとは、昨日は助かったぜ、ありがとな。」

「ああ、感謝を受けよう。」

「ああ、武器だったな。キッド程の体格に合うとなると、例えば槍とか大剣や大戦斧なんかだろうな。」


確かにキッドの体の大きさを考えると、それぐらいがいいだろう。

そうだ、さっきもらったものをダイクは知っているだろうか。

少し興味がある。

「キッド、ケルヴィン辺境伯からもらったものは。」

「いままで使った武器、といわれたから言っていなかったな。」

「おお、領主様からなんかもらったのか。」


ダイクが興味津々なようだ。

「これだ。」

「!!!」

キッドが取り出したカタナをダイクは見て、息を呑む。


「なんて武器だ。形状の特殊さ、緻密さ、美しさ、こんなの作れるもんなのか。」

「今日、辺境伯からもらってきたものだからよくわからない。だが、馴染んだ。」

「そうだ、一度試し斬りをしてくれねぇか。」

「そうか。まだ一度も使ってなかったから、ちょうどいい。」

「よし、こっちだ。」


ダイクの後に私とキッドは付いていく。


「ここだ」

ダイクの案内により、試し斬りの場所についた。

「店の裏が広い空き地でな、ここで武器の試し斬りをやっているんだ。いきなり、モンスター相手にやるには命がけだからな。じゃあ、早速やってくれ。」

ダイクは待ち遠しそうにキッドに催促した。

「ああ。」


キッドはカタナを鞘から引き抜き、丸太にカタナを叩きつけた。


「ちがーう!いいか、その武器は叩くシロモノじゃねぇ。斬るものだ。」

「斬る。」

「そうだ。重さがあろうとそいつは大剣のような叩きつけるものじゃねぇ。俺の見立てが間違ってなけりゃ、そいつは斬るものだ。お前さん、双剣使ってたんだろ。なら、その時と同じように斬ってみろ。」

「わかった。」


キッドはカタナを双剣のように、腕を交差させ、カタナ振るった。


私の目には光が一閃したようにしか見えなかった。

そして、ゆっくりずれ落ちて、二つに分かれた。


「すごい!!!」


私は分かれた丸太を見比べた。

二つの丸太くっけてみると、ピタリと一致した。

私の目には繋がっているようにしか見えない。

だが、ずれ落ちる。

本当に斬れている。


これがカタナの斬れ味か。


「うぉぉ!すっげぇ!マジか!丸太を割るくらいはあったが、斬る、とは。」

「この武器は重い、双剣のように振るにはなれる必要がある。」

「んん!だったら、両手で振ってみないか!それだったら、もっと速くなるんじゃねぇか!!ちょっと待ってろ。すぐに用意するから。」


ダイクはひどく興奮しながら用意をしている。


「さぁ、準備できたぞ。次は両手でやってみろ。」

「ああ、いくぞ。」


ゾクッ


キッドがカタナを両手で持ち、振りかぶり、

「ハッ」

振り下ろした。


丸太は立っている。

直立不動だ。

キッドはゆっくりとカタナを鞘に納めた。


カチッン


その時、丸太は二つに分かれた。

今度も見えなかった。


「スゲー!スゲー!スゲー!マジか、こんな、くぅー」

ダイクが興奮しすぎて言葉にならない。


「これがカタナ。」

キッドもカタナの斬れ味に言葉が出ない。


side out




ありがとうございました。

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