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ラクがしたい冒険者~誰か俺を養って~  作者: あさまえいじ
第一章
23/50

第22話

本日3話目です。よろしくお願いします。

俺はカタナの切れ味に驚いた。

これは凄い切れ味だ。丸太が真っ二つになった。

これを使うのは難しいが、だけどうまく言えないけど馴染むような感覚だ。

ダイクはこの武器を越える武器を作るようだ。できた武器を俺にくれるようだ。

双剣のことの相談したら、それもくれるという。

そこまで迷惑をかけるわけにはいかないというと、見物料だから構わないと言った。

くれるというならもらおう。


side ダイク

俺は今までこんなすごい武器を見たことがなかった。

いや、自分で作り出そうと思ったことはなかった。


槍や大剣などを作っても、結局は同じだ。

槍は突く、大剣は叩く何かに特化させたものを作ってきた。

カタナは斬るということに特化しているわけじゃない。

突く、カタナの先端は恐ろしく鋭い。下手すりゃ今ある、槍よりもずっと。

叩く、刃の反対側が恐ろしく硬い。まるで何度も何度も鉄を重ねたような硬さだ。


いいものを作ってきた、俺の誇りにかけて言えることだ。

でも、今日初めて、俺の誇りが揺らいだ。


俺は若いころはがむしゃらに技術を磨いた。

でも、最近はどうだ。

技術を維持、いや、衰退させてきた。

技術を止めるなんてことはできない。

止めているではなく、縋り付いていた、過去に身に着けたものに、必死で縋り付いていたから、衰退していないと、認めていなかった。


だから今日はいい日だ。

挑戦する価値があるものを見つけた。

俺も作りたいこんな武器を。

いや、違うこのカタナを越える武器を作る。

それが俺の今の目標だ。


「キッド、今日はありがとう。カタナを見せてくれて。」

「そうか。」

「俺がこのカタナを越える武器を作る。そしたら、そいつをキッド、てめえにやる。」


俺は自分の決意をキッドに伝えた。

「いいのか。」

「カタナの見物料だ。領主様のお宝なんぞ、俺が見れるわけがない。それを見れたんだ、見物料くらい出すさ。それにいい勉強させてもらった。」

「そうか。分かった。ありがたく頂戴する。」


キッドは俺の決意を受け取ってくれた。



「ダイク、一つ見てもらいたいものがある。」

キッドは俺に双剣を見せてきた。


「先のスタンピードで双剣にヒビが入った。」

「そうか、ちょっと見せてみろ。」


俺はキッドから、双剣を受け取り、確認してみた。

「これは相当使いこまれているな。」

「ああ、テオから譲り受けたものだ。」

「なるほどな、ヒビが入ったのは何か硬いものを叩いたか。」

「ああ、ブラウンモンキーのクビを刎ねたときに骨に接触した。」

「そうか、予備を持ってなかったのに、ブラッディーベアと戦ったのか。ちょっと待ってろ。」


俺はそう言って、俺が作った武器を取りに行った。


「またせたな、これだ。」

「これは!」


俺が持ってきた双剣を見て、テオは表情を変えた。

「俺が今まで作ってきた中で一番の出来だと自負している。こいつならそう簡単には折れねぇ。俺が保証してやる。こいつにはミスリルと銀の合金、組み合わせた金属を使っている。硬く、軽い。キッド、ちょっと使ってみろ。」

「ああ。」

キッドは俺から双剣を受け取ると、振ってみた。

「軽いな。」

「だろう。そいつは俺の自信作だったからな。どうだ。」

「ああ、これが欲しい。」

キッドが俺の武器を欲しいと言ってくれた。

「じゃあ、やる。持っていけ。」

「いいのか。」

「ああ、カタナの見物料の足しにでもしてくれ。」


俺は笑いながら答えた。


「あ、ついでにその双剣を置いてきな。一度金属に戻して、もう一度双剣にしてやる。」

「いいか、テオ。」

「キッドにあげたものだし、できればもう一度使えるようになるほうがいい。」

「では、頼む。」


俺はキッドから双剣を受け取った。

また生まれ変わる。俺の手で。


side out


ダイクの店を出て、孤児院に向かおうと思っていると、テオから話をされた。

テオは明日ギルド本部に向かうためこの都市を去ると言う。

俺も一緒にギルド本部に来ないか、と誘われた。

ギルド本部は王都にあるらしい。

王都はここ辺境伯領から西にあるらしい。

この国ってグランガイア王国という国だったんだ。

孤児院の借金を返したら考えるか。


side テオ

「キッド少しいいか。」

「どうした、テオ」

私はキッドに話さなければならないことがある。

ブラッディーベアと戦っているときから、考えていた。

だが、時間がない。そろそろ話をしなければな。


「私は、明日、この都市からこの国、グランガイア王国の王都にあるギルド本部に帰ることになった。」

「なに、そうなのか。」

「ああ、ブラッディーベアを倒したことで、この都市での任務は終えた。」


ブラッディーベアを討伐するためにこの都市に来た。

それも、もう終わった。

後は本部に報告に向かう必要がある。


だけど、ブラッディーベアと戦っているとき、思い出した。

かつて、私もいや、俺がパーティを組んで、冒険をしているとき、思った。

相棒、俺には終ぞ出会えなかった。

だけど、ここで出会った。

俺とキッドで世界中を冒険したい。

王都だけでなく、隣国にも行って冒険したいと思う。


「キッド、私は君にもギルド本部に来てほしい。」

「王都までどれほどかかる。」

「王都はこの都市、ケルヴィオンから西へ行く、間に3つの都市を越え、王都に着く。およそ1週間ほどだ。」

「それくらいかかるのか。テオ、俺は孤児院を守らなければならない。ケルヴィン辺境伯から援助は約束されたが、ブランド―商会がミレーユを狙っている。俺は彼女を守ることを誓った。だから俺はこの都市を離れるわけにはいかない。」


キッドの決意を聞き、自分がフラれたことを理解した。

「ああ、そうだな。キッドにはキッドの進む道がある。残念だが、諦めるよ。」

「だが、明日の見送りにはいかせてもらう。」

「ああ、待っているよ。」


私とキッドは互いに明日の約束をし、別れた。


side out


俺が孤児院に向かっていると、子供が倒れている。

俺は子供に駆け寄った。


子供はリオンだった。


「リオン!」

「う、うう、キッド、さん」

「リオンどうした。」



「ブ、ブランド―商会の奴らが、ミレーユ、姉ちゃんを、さらって、いった。他の、みんなも、」

「ブランド―!!、リオン少し我慢しろ。」

「う、うん。」


俺は全力でギルドに駆け込んだ。


side エリー

「キッドさん、どうしました。」

テオさんと武器屋に行った、キッドさんがギルドに戻ってきた。

何か忘れものだろうか?


「エリー、この子を見てくれ。」

「!!どうしたんですか。この怪我!」

「ブランド―商会にやられたようだ。」

「ブランド―商会!」

「エリー、もう一つ頼む。ブランド―商会がどこにあるか教えてくれ。」

「どうするつもりですか。」

「乗り込む。みんなを助けに行く。」

「無茶です。ブランド―商会は多数の構成員を持っています。そこに行くだなんて、」

「ブラッディーベアより強いのか?」

「!それは、」


「この都市の中央、今日武器屋に行ったそうだが、そのもう少し先にある。」

「ギルド長!」


ギルド長が来てくれた。

キッドさんを説得してください。


「キッド、私が案内する。」

「ギルド長!」

「ブランドーのことは私も好かない。だが、曲りなりにこの都市が回ってきたのは奴の力でもある。」

ギルド長はキッドさんの方に歩いてきながら、この子を見て、

「だが、奴はやり過ぎた。これ以上は看過できん。キッド、クエストを依頼しろ。報酬は金貨1枚、クエスト内容は、ブランド―商会と全面対決だ。」

「わかった。クエスト依頼だ。クエスト内容は、ブランド―商会と全面対決。先着5名までだ。」


だめだ。ギルド長完全に頭に血が上っている。

いくら何でもブランド―商会と対決とか、


「「「「俺達が受けるぜ。」」」」

「ロイ、アラン、イザーク、ウィル」


「金貨1枚の高額クエストだ、キッドがいるんだ。相手がブラッディーベアでもなければ負けやしねぇ」

ロイさん達が受けて、


「私も行かせてもらう。王都に行く前に、最後に一暴れしたくなってな。」

テオさんが受ける。


「良し、では急ぐぞ。」

ギルド長が率いていく。

書類仕事でストレスたまり過ぎましたか?


side out


よろしくお願いします。

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