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準備

「どう見ても完全武装をした集団にしか見えないんだよね」


人数は目算で300人ほどで全身鎧もいれば軽鎧もいて、鎧の何処かに旗と同じ絵柄が描かれている。


「魔物の討伐にでも出てるのかな?」


横にいるフィリスに聞くもこの地域は比較的安全で整備もされ週に一度は城塞都市から見回りが出ているらしく間引きもちゃんとしているらしい。


魔物の代表格であるゴブリンやオークは元より動物が突然変異で魔物化することもあるらしく繁殖期などは傭兵や狩人たちの稼ぎ時でもあるとのこと。


「旦那様、あの、もしかしたらなんですが、教会の部隊なのかもしれません」


「教会がそういう集団持ってるんだ、もしかして瞬時にもげた腕が戻ったりする再生能力持ちのバケモノみたいな司祭がいたりするの?」


「それって既に人間じゃなく魔物の領域じゃないですか?そんな人は物語にしか出てきませんよ」


「なんだいないのか。んじゃなんで教会の兵隊って気がするの?」


「幼い頃母様が枕元で聞かせてくれたお話なので本当かは分からなかったんですが、真紅の旗に集いし精鋭たちは神の従僕であり尖兵でもありコレを見たものは天に召されることなく地獄を見るだろうと」


「母様なんつーもん聞かせてんだよ幼子に」


「母様は一度お誘いを受けたことがあったのだと笑いながら言ってましたよ」


「母様強いんだ」


「でも『私信仰心ないから無理!』と言って断ったらしいんです」


「母様強いな?!」


七大神に勘付かれて刺客を送られたか、レント伯父様が予想より早く動いて各方面に連絡を入れたかのどちらかだろう。どちらでも問題ないが。


「一応手は打っておこうか」


そう言いつつ使ってなかった能力を歩きながら手当たり次第確認し使用していった。


「フィリス、この髪飾り付けといてね御守りだからさ」


「あ、ありがとうございます!大事にします!」


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