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道中

「七大聖天教会って普段何してるか知ってる?」


「私が見聞きした範囲ですが祈ってる姿しか印象にありませんね。祝い事や葬儀の時くらいにしか私は会えませんでしたし、フンヌラーの教会にいた司祭は早朝祈りを捧げてから農作業に出掛け、夕食前に祈りを捧げてました。私との接点は祈りの時間くらいでしたし、身の回りの世話をしてくれたのは近所に住む老婆でした」


(流石にフィリスでも知らないこともあるか、仕方ないね)


七大聖天教会にはなるべく近づきたくないのだが恐らく向こうから接触を図ってくるだろうとは思っている。何せ邪神の加護をふんだんに受けたこの身を見つけられないほど無能な神々でもあるまいし、レント伯父様が王国や教会にも伝達しているのは間違いないからね。


(レント伯父様はアレでもフィリスを大事にしようとしてくれたから特になにもしなかったけど、ちょっかいかけてくる連中は盗賊と同じ目にあってもらえばイイかな)


「内部情報は関係者しか知ることが出来なくてたとえ王族でもそれは例外ではないんでコレくらいしか知らないんです、ごめんなさい」


「基礎知識だけでも聞けたから十分だよ、ありがとうねフィリス」


そう言って頭を撫でると困った顔から満面の笑みになってこちらも一安心。


「旦那様、あそこに見えるのはなんですか?」


フィリスが指さす方向を見てみると何やら旗を掲げる集団が前方に存在していた。フィリスとのお喋りが愉しかったのと表情がコロコロと変わるの見ていると周囲のことに目がいかなくなっていたようだ。


右手の人差し指と親指で輪っかを作って覗く姿勢をとると邪神の恩恵か能力が発動したのか遠くにいる集団がハッキリと見えてしまった。


(漫画やアニメだと結構おなじみだったけど出来ると面白いなコレ)


旗に描かれているのを見た限りで言うと翼の生えた少女らしき人物が両手に剣を持ち十字に構えている姿だ。ただし生地が真っ赤で何故か少女らしき人物も狂気に満ちた笑みを携えているようで気味が悪い。


「何か見えるんですか旦那様?」


見えたモノをそのまま伝えるとフィリスも知らないらしいので取り敢えず進むことにした。


「あ、そうだ、念のため防御魔法を掛けておくね」

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