46/95
婚姻
ゆっくりと教壇から降り立ったフィリスは神妙な面持ちでこちらを見たかと思うと左手を胸元に置いて右手を差し出してコチラの目を見てこう言った。
「【断髪の儀】を終えた今この時より、私フィリス・リターニャ・アイゼンドラフトは汝ナイア・アウトサイダーの伴侶となることを偉大なる祖霊に誓い、自らの魂が煉獄の炎に焼き尽くされようとも生涯を共にすると宣言する」
(あー・・・新郎が花嫁の髪を切ることがコッチの世界での婚姻の証みたいなものなのね。しかし台詞は格好いいんだけど絵面のせいで、まぁ可愛いからイイか)
本人は大真面目な顔付でコチラの反応を待っているのだが、如何せん下着姿なので情欲を駆り立てられるのだ。だがせめて手を取ることくらいはしてやらないと綺麗になった顔に申し訳が立たないし、コチラから『嫁になれ』と言った手前我慢はしないとね。
「ありがとう大事にするよ」
どう対応して良いか分からなかったので両手でフィリスの小っちゃい右手を包み込むようにした。
「だ、大事にしないと許さないんだからねっ!!」
この嫁可愛い、結婚した。
「じゃ、そろそろ服を着ようか?」
俺の嫁は給湯器ばりに沸騰するのが得意らしい。




