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『邪悪なるモノよ、名は?』


「ナイアだ。ナイア・アウトサイダー」


『ナイアか覚えたぞ。我が名はウスグンベルフ』


先程までの睨みつけるような視線はなくなり変わって穏やかな眼差しになっていた。


「いくつか尋ねたいことがあるんですが、よろしいでしょうか」


『構わん。ナイアよ、畏まった口調は止めよ。貴様は我とは比較出来ない程の霊核を持っているのだから』


「分かったよウスグンベルフ」


巨体は静かに大地へ着地し、銀の体毛が風に靡き瞳はこちらを見据えている。


「まずこの世界って名前はあるのか?」


『ナイアよ、問いに問いで返すが、貴様を寄越した輩はその程度の知識すら与えもせずに放り出したのか』


「あのクソッタレからは力しか与えられてないよ」


『そうか。問いに答えよう、この世界の名はフェリス』


「フェリスか。主神の名前もそうなのか?」


『現在の主神はフェリスの子ファンマがその座に着いているはずだ。フェリスは八柱の儀法により天空の墓所に封印されてしまった』


多分だけどこの大猪ウスグンベルフ、知らないことは生まれる前のことくらいじゃないのか?

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