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説明

邪神が両手を広げ、左右どちらの手の広にも色違いの球体が浮かんでいた。


『右手側の赤い球体は転生、左手側の青い球体は転移に必要な道具となります』


(いちいち大袈裟だと思うんだけど今更か。転生と転移に大きな違いってあるのか?)


『そうですね』


真後ろに瞬間移動して考える仕草をしている邪神。この数時間のやり取りで散々繰り広げられた能力の見せびらかしのせいでだいぶ慣れたつもりだった。


『【転生】だと赤児からスタートとなります。【転移】だと少し若くしてから異世界での生活がスタートします』


気付くと後ろにはおらず椅子に腰掛け、爪を切り始める。


(明確な差はないんだな)


『どちらも一長一短だとは思いますよ』


(そこを少しは説明してやろうとは思わないのかよ)


『まず【転生】した場合ですが、あちら側の神々に存在を知られず生まれることが出来ます。しかも無条件で女神の加護を受けられます』


加護を施した時点でその女神とは縁が生まれ【邪神権能】を使って縁から女神を地上に堕天させる。その後は順番に神々を堕天させ異世界を掌握することが可能らしい。


『【転移】した場合ですが、あちら側の成人年齢にまで年齢を調整され【異世界人】の烙印が魂魄に刻まれます』


【異世界人】と言うのは通常、異世界側から別宇宙の人類種を召喚した時に用いられるとのこと。転移する際に異世界の神々から特殊能力を付与される言わばチート勇者が出来る仕組みがこれらしい。


『貴方の場合は召喚された訳でもない正体不明の異端児です。間違いなく神々から託宣を受けた使徒たちが放たれ排除しようと動くでしょう』


返り討ちにすることは容易ですがね、と一言付け足して説明が終わった。

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