決断
【転生】を選べばスムーズに異世界に馴染めるが成長するのに時間がかかって理想の嫁を探すのに手間取る可能性がある。それでも【邪神権能】を使えば成長するスピードを早めたり目当ての女性を見つけやすくなるらしいが流石につまらないので却下。
【転移】を選べば即座に嫁を探しに冒険と言う名の物色に行ける。異世界の神々から常に監視されてる可能性は付いて回るが問題ないだろう。
(【転移】で頼む)
『よろしいのですか?神々の使徒を名乗る各種族に猛者や神々直系の戦士と争うことになるかも知れないんですよ?貴方が住んでい地域は少なくとも80年近くは戦争がなかったはずです。血生臭い残虐な行動がとれますか?』
(生憎と何処ぞの邪神様のおかげでスプラッタを目の前で見学出来たんで少しなら出来る気がするよ)
ニチャと音がした。
朗らかな微笑みは消え、一瞬でも寂しげな表情を見せたとは思えないモノが目の前に存在する。
口は優に目尻近くまで裂けおよそヒトとは思えない歯をガチガチと鳴らしながら涎を垂れ流す。瞳はギラギラと七色では全く足りず様々な色を放ちながらこちらを凝視している。
(あ、やべ喰われそうなんだけど)
『ゴ安心ヲ、少シ気分ガ高マッテシマッタダケノコトデス』
(安心できないんですけど?ほらいい加減もったいぶってないで各種能力と【邪神権能】を渡してくれよ。じゃないとここまで耐え抜いた意味がないだろ)
すると元女子高生だったモノがゆっくりとこちらに移動してきた。悪趣味な奴が考えそうなことだから間違いないだろう。
『それではそちらの塊を噛み砕いて飲み干して下さいまし、さすれば力は貴方のものになりますよ』




