真ヒロイン登場
ついに真ヒロイン登場です。
「っく、誰だ?」
俺をリザードマン指揮官の槍スキルから助け出したのは、一人の少女だった。
「エデン!だいじょう……ぶ……みたいだな」
いつの間にか近づいていた直が俺を助け起こす。
ポーションを取り出して飲みながら、炎を使う少女を見た瞬間、
「エデン!大丈夫だった?!」
抱き付いてきた。
「ぬー!!」
リザードマンと戦っていたミルシェが呻いていたが、剣戟の音に紛れて俺には届かなかった。
「おいおい、誰だおま……ま、まさか!!」
「そーだよ!ファルナこと、エデンの彼女だよ!!」
「「「「な、なんだってー!!」」」」
という仲間たちの心の声が聞こえた気がした。
リザードマン指揮官も、微妙な表情で固まっている。
「――――ところで、」
そんなリザードマン指揮官の股間に、
「私のエデンに何やってくれとんじゃーー!!」
ファルナの炎をまとった双剣スキルらしきものが炸裂した。
俺と直、それにこれまで空気だったNPCの中の男性たちが思わず股間を抑えるくらいには、遠慮容赦のない攻撃だったと言っておこう。
「やああああああああああ!!!」
と勇ましい声を上げたファルナは、今度は顔の部分まで飛び上がり、
「『豪炎爪牙』!!」
燃え上がる双剣をたたきつけた。
どうやら先ほどの股間へのスキルとのダメージ値でHPがほとんどなくなったらしく、リザードマン指揮官の目が赤く染まる。
バーサクモードだ。
ぎょろりと爬虫類らしく動いた眼は、ファルナを射抜いていた。
「ギャアァァァァァァァゴォオオオ!!」
という声と共に撃ち出された真っ赤な槍スキルは、スキル硬直で動けないファルナの目の前で、
「『ランスラスト』!!」
停止した。
エデンの『ランスラスト』を顔面に受けた彼(?)は、そのまま体を光に変えて消えていった。
新しい話は最初の一話分書きあげました!




