戦闘2
次の話を書きたいがために書く速度が倍になった……だと……?
気配スキルで自分を隠密状態にして、乱戦となった広間を一気に駆け抜ける。
みんながリザードマンたちのタゲを取ってくれたらしく、俺に気がついたものは皆無だった。
しかし、巨大リザードマンの前にたどり着くと、そこには他のリザードマンとは装備の異なる数体のリザードマンが立っていた。
「親衛隊みたいなものか?レベル二十二が四体…。行けるな!」
瞬時に近づき、指揮官を囲むようにたっていたリザードマン親衛隊のうち、一番右にいた奴に『ランスラスト』からの『サンダースクエア』を食らわせた。
大ダメージでスタン状態に陥っている隙に、スキルを使わずに残りのHPを削って倒す。この間約七秒。
『ランスラスト』で若干開いた間合いを生かして、『サンダーソード』の連射をし、さらに一体を倒す。
しかし、『サンダーソード』が初級魔法とはいえ大量に連射したせいで、MPが残り三割になった。
「なら、『スパークフラッシュ』!からの『サンダースクエア』『トリプルスラッシュ』!!」
残ったリザードマン親衛隊の視界を奪い、片方にスキルを連射して止めを刺そうとしたが、わずかにHPが残った。
そこにすぐに『スラスト』を打ち込んで倒す。
そこに残り一体となったリザードマン親衛隊の一撃をもらって吹き飛ばされる。
「っく、さすがに強いな。一撃で七割持っていきやがった。」
一撃で赤くなる俺のHPバー。すぐにポーションを飲み、ついでにMPポーションも飲んでおく。
次の瞬間後ろに飛びながら、口にくわえていたポーションのビンを吐き出す。
一瞬前に俺のいた空間を、赤い閃光が薙ぎ払う。
リザードマン親衛隊の槍スキルをかわした俺は、すぐに接近してスキルの嵐を浴びせる。
そのまま倒れる最後のリザードマン親衛隊には目もくれず、俺はリザードマンの指揮官に向き直る。
「グヴオオォォォォォ!!!」
親衛隊を倒したことによってヘイトを稼げたのか、他のパーティーメンバーには目もくれずに目を赤く光らせて、俺目掛けて突進してくる。
リザードマン親衛隊はせいぜい二メートル足らずだったが、リザードマン指揮官は全体で三メートルはあるように見える。
しかも、持っている槍らしき武器は本体を少し上回るくらいには長く、回避しても、接近して攻撃を叩き込むには時間がかかるために、体勢を立て直されてすぐに次の攻撃が来るだろう。
真上から振り下ろされた槍を右によけ、少し近づいたと思ったら、今度は薙ぎ払いが繰り出される。
それを飛ぶことでよけると、着地した瞬間に猛烈な突きが迫ってくる。
正直言ってこちらから攻撃できる余裕が無い。
しかも、何体かのリザードマンが乱戦から抜け出してこちらに向かってきている。
「こうなったら!食らえ、『柔剣』!!」
リザードマン指揮官が突き出した槍を受け止めずに流して、俺の後ろから迫ってきているリザードマンに当てる。
すると、たった一撃で三体のリザードマンが光のかけらになって消えた。
「強すぎるだろ!!」
今の一撃を完全に受け流せた感覚は無かった。現にポーションで七割近くに回復していた俺のHPが半分に削れている。それでも威力は三割も喰らっていないのだということに気が付いた。正面から喰らえば殺される。
「食らえ!『スパークフラッシュ』!!『サンダーショット』、『サンダースクエア』、『ウォールクライム』!!!」
『スパークフラッシュ』で視界を奪い、今俺が使えるスキルの中で、もっとも強力な攻撃を撃ち込んでいく。
「っとあぶな!!」
対大型モンスター用の『フォールクライム』を発動し終わった俺目掛けて、白く光る槍が突き出される。
とっさにタメ無しで飛び上がった俺はどうにかスキル攻撃はかわせたが、その後に来た通常攻撃は、空中のために『柔剣』も発動できず回避もできずに思いっきり食らい、壁に叩きつけられる。
視界の隅にあるHPバーに、数ドットだけしか残っていない。
すかさず追撃にかかるリザードマン指揮官。
その攻撃をかわそうとした俺の目の前に、無情にもスタンの状態異常が表示される。
動くこともできない俺に、白く輝きながら頭上から迫る槍。
俺の視界を白い光が覆い尽くす。
次の瞬間、死を覚悟した俺の頭の上で――――――――炎が、躍った。
もうそろそろ終わります。
ちなみに次の話でメインヒロインが登場。




