大会 一 【王の責務、五】(1)
塔の心臓部は、時間の外にある場所だった。
その構造は、どの階層から入っても、必ず同じ場所に辿り着くように設計されていた。
その結果、モンスターやその他の脅威が跋扈する上層階において、塔の心臓部は常に最も安全な場所だった。
そこから離れれば離れるほど、モンスターの出現頻度は高くなった。
もちろん、一階層にはモンスターはいなかった。
少なくとも、そうであるはずだった。
最近の商人たちへの襲撃は、そうではないことを示唆していた。
俺は森の中でのモンスターのことを思い返した。
背筋に震えが走った。
頭上数キロメートルにわたって伸びる巨大な白大理石の壁の近くに到着すると、馬車は停止した。
鎧を着た男が近づいてきて、馬車の窓から頭を突っ込み、俺たちを注意深く調べた。それから馬車の前方へ向かい、ドランと言葉を交わしているようだった。
すぐに、馬車は再び動き始めた。
雰囲気が変わったように思えた。門をくぐった瞬間、俺は身震いした。
好奇心から、俺は馬車の窓から頭を突き出した。
眼下には、広大な都市が広がっていた。
尖った屋根を持つ塔が空に向かってそびえ立ち、巨大なガラス屋根を持つ大きな建物には、最も異国的な植物が溢れているようだった。
舗装された道路の両側には、オイルランプの街灯が並び、俺たちの馬車はガタガタと音を立てながら進んでいった。
通りでは、数え切れないほどの馬車や幌馬車が街の中を動いていた。木々や茂み、その他数え切れないほどの植物は無視できるものではなく、都市景観の至る所に存在していた。
俺たちの馬車は坂道に差し掛かり、大都市の中心と思われる場所に向かって登り始めた。
進めば進むほど、普通の住居は別荘に取って代わられていった。金色の装飾がガラス構造やベランダの至る所に見られるようだった。
通行人たちは立派なスーツを身にまとい、幌馬車は姿を消し、豪華な馬車だけが残った。
十五分ほどすると、馬車は大きな白大理石の建物の前で止まった。
ドランが馬車の窓のところに現れ、扉を開けた。
「到着しました」
リーズが最初に降りた。俺はすぐにその後ろに続いた。
足が地面に触れた瞬間、奇妙な感覚が俺を貫いた。
目に見えない圧力のようなものだった。不快ではなく、むしろ安心させるものだった。
ここの空気は違っていた。
もっと清らかだった。
俺の顔に浮かんだ戸惑いに気づいたドランが、俺に話しかけた。
「奇妙でしょう?」
「……」
「塔の心臓部は魔術師で溢れています。中には魔術師や付与術師がここに住んでいるとも言われています」
「付与術師?」
「結局のところ噂に過ぎません。しかし、これほどまでに魔術師が圧倒的に存在するため、この場所はエーテルで満ちています。ある種の病気を治すためだけにここに来る人もいるほどです」
「なるほど」
息をするたびに、表現しがたい冷たいエネルギーが肺を満たしていくようだった。
俺はゆっくりと目の前の建物へと目を上げた。
巨大だった。
入り口を支える白大理石の柱は、一本に腕を回すのに四人もの人が必要なほど太かった。金色の彫刻が石に沿って屋根まで走り、俺には見覚えのない場面を描いていた。
スーツを着た男が、杖のような形の物を自分の頭蓋骨に向けているように見えた。
仮面の後ろに隠れた少女が、何か長方形の物を抱きながら泣いていた。
二つの黒い太陽を含む壮大な風景。
そして、その巨大な正面の中央には、金色で彫られた紋章があった。
目だった。
理由は分からなかったが、俺の胃はきゅっと締め付けられた。
その目は俺を不安にさせた。
[私、ここ嫌い]
お前、ここに来たことないだろ。
[だからよ]
リーズが俺に近づいてきた。
「若様、ここは貴族血統の受付パビリオンです。明日の開会式までここに滞在します」
俺はぼんやりと頷いた。
俺の視線は、建物の前に停まっている他の馬車に止まっていた。
どれもこれも、俺たちのものとは違い、これ以上ないほど豪華だった。
黒一色で銀の縁取りが施されたものもあった。
金色の彫刻で覆われたものもあった。
そのうちの一台は、何か濃い赤色の木材で彫り出されているようにさえ見えた。
重装備の護衛があらゆる車両を取り囲んでいた。
俺は本能的に、自分の服へと目を落とした。
良い品質のものだったが、突然ひどくありふれたものに思えた。
俺は眉をひそめた。
それから目を逸らした。
突然、近くで傲慢な声が響いた。
「この馬車を動かせ。道を塞いでいる」
俺はわずかに首を向けた。
若い男が、使用人たちに囲まれた巨大な白い馬車から降りてくるところだった。銀色の髪は完璧に後ろへ撫で付けられ、長い黒いコートには本物のオリハルコンの糸が刺繍されているようだった。
三人の若い女性が彼に付き添っており、それぞれが洗練された専属メイドの制服を身にまとっていた。
彼はおそらく俺と同じくらいの年齢だった。しかし俺とは違い、彼はここに完全に馴染んでいるように見えた。
彼の視線は俺たちの一団をざっと走査し、ドランで止まった。
それから俺の上で。
一秒が過ぎた。
そして二秒。
彼の表情が微妙に変わった。
まるで俺をどの分類に入れるべきか見定めようとしているかのようだった。少なくとも、俺にはそんな印象を受けた。
俺は何もおかしなことはないかのように振る舞おうと、歯を食いしばった。
結局、彼は興味なさげに視線を逸らした。
「田舎者め……」
ドランはわずかに頭を下げた。
「遅れたこと、お詫び申し上げます」
その貴族は軽く鼻を鳴らすと、返事もせずにそのまま歩き去った。
使用人たちはすぐに彼の後を追った。
俺は彼が去っていくのを見ていた。
[目立ちたがりね]
リーンの姿は見えなかったが、彼女が舌を出している様子がはっきりと想像できた。その考えに、俺は微笑んだ。
リーズがさりげなく俺に近づいてきた。
「お気になさらないでください、若様」
彼女は数秒ためらってから、より小さな声で続けた。
「ここでは……多くの貴族が、外の領地から来た者を見下すことを楽しんでいます」
「なるほど」
「ですが、セバスチャン様はよく、彼らの傲慢さはほとんどが恐れを隠すためのものだとおっしゃっていました」
俺はわずかに彼女の方へ顔を向けた。
「セバスチャンが本当にそう言ったのか?」
彼女は柔らかく微笑んだ。
「はい」
思わず小さな笑いがこぼれた。
それは本当に彼らしい言葉だった。
それからドランが建物に入るよう俺たちを促した。
巨大な白い扉が、ほとんど非現実的な静けさの中で開いた。
内部は外観よりもさらに壮大だった。
大広間は大聖堂のようだった。巨大なシャンデリアが、アーチ型天井の中央で文字通り空中に浮かんでいた。それを支える鎖はないように見えた。
様々な貴族家を表す長い旗が、上階から垂れ下がっていた。
湾曲した階段が壁に沿ってバルコニーへと続いていた。
広間は人々の群れで溢れていた。
俺たちが入ると、周囲の会話がわずかに静まった。
人々が俺たちを観察しているのを感じた。
俺たちの服を評価していた。
護衛を。
歩き方を。
俺はそれが嫌だった。
完璧に体に合った白と黒の制服を着た女性が、業務的で偽りの微笑みを浮かべて近づいてきた。
「塔の受付パビリオンへようこそ。お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
ドランが前に出た。
「ブリテン家。西方領土より参りました」
女性の視線はすぐに俺の方へ向けられた。
「代表者様ですね?」
俺は頷いた。
「カエル」
ほんの一瞬、彼女の目に何かがよぎった。
それはあまりにも微妙で気づかないほどだったが、彼女の眉がぴくりと動き、表情がわずかに変わった。
それから即座に微笑みが戻った。
「ご到着の連絡は承っております。お部屋の準備は既に整っております」
彼女は数人の使用人に合図を送り、彼らはすぐに俺たちの荷物を受け取りに来た。
「どうぞ、私について来てください」
俺たちは、他の貴族たちの視線の中を広間を横切った。彼らは楽しげに会話を続けていた。
俺はできるだけ前を向いていた。
しかし、歩けば歩くほど、肩にかかる圧力は重くなっていった。
何かが俺を見ているかのように。
俺はわずかに歩調を緩めた。
[カエル?]
「……お前も感じるか?」
[ええ]
彼女の声は真剣だった。
[誰かが私たちを見ている]
俺は慎重に周囲を見渡した。
貴族たち。
使用人たち。
護衛たち。
すぐに目につくものは何もなかった。
そのとき、俺はそれを見た。
広間の最上階。
一番高い階のバルコニーの一つで、完全に黒い服を着たシルエットが二本の柱の間に動かずに立っていた。
その顔は滑らかな白い仮面の後ろに隠れていた。
しかし、距離があるにもかかわらず、それが俺を見ていることが分かった。




