管理者権限付与 一 【王の責務、五】(1)
光るウィンドウが、私の目の前に浮かんでいた。
[条件達成。]
[一時的な権限が付与されました。]
[部分解放:MONARCH'S FLAME。]
それが何を意味するのか、私には分からなかった。
何かの自動化されたシステムのように見えた。
蒸気機械のようなもの。
いや……コンピュータープログラム?
皮膚の下にはまだ熱を感じていたが、先ほどまでとは違い、その熱は心地よかった。
皮膚に広がる光る亀裂の下で脈打つ温もりには、どこか安心させるものがあった。
意識を取り戻した私は、周囲を見回し始めた。
あの生物は、現れたときと同じくらい突然、姿を消していた。
護衛のほとんどは地面に倒れていた。
呻いている者もいれば、最悪の事態を示すかのように、微動だにしない者もいた。
突然、おそらく疲労とアドレナリンのせいだろう。
脚から力が抜けた。
私は地面に激しく倒れ込んだ。
右側にはリゼの体が横たわっていた。
血にまみれた顔で、私に微笑みかけていた。
視界が暗闇へと染まっていった。
目を覚ますと、私は部屋の中にいた。
差し込む太陽の光が眩しかった。
周囲では、リゼ、ドラン隊長、そして数人の兵士たちが、まるで私が目の前で溶けてしまうのではないかと心配しているかのような表情で私を見つめていた。
「若様!」
「若様!」
「若様、お加減はいかがですか!?」
リゼが私を抱きしめ、そのまま泣き始めた。
「ああ、若様……もう二度とあんなに心配させないでください。」
リゼがまだ私を抱きしめている間、ドラン隊長は満面の笑みを浮かべながら、親指を立てた。
その仕草の意味は、彼だけが知っていた。
「無事に生還されて、本当に安心しました。」
長い一分が過ぎた後、リゼは私を放し、潤んだ瞳で私を見つめた。
その視線は、どこかいつもと違っていた。
不思議なほど、柔らかかった。
全身の力を使って体を起こし、痛む体をマットレスの上に座らせた。
眠気の残る目をこする。
「ここはどこだ?」
最初に答えたのはドランだった。
「塔の中心部です。」
塔の中心部?
その首都は塔の中心に位置し、すべての階層にまたがって広がっている。
どの階にも、同じ都市が存在する。
時間と空間の外側にある場所だ。
旅には数日かかるはずだった。
それなのに、どうして――
「若様は三日間、眠り続けておられました……」
「もう二度と目を覚まさないのではないかと思いました。」
なるほど。
私はそんなにも長い間、意識を失っていたのか。
それなら、皆が心配していたのも当然だった。
だが、今はそんなことを気にしている暇はなかった。
「評価会はいつだ?」
ドランは気まずそうに首の後ろを掻いた。
「明日です……」
リゼがすぐに続けた。
「ご心配なさらないでください。すでに謝罪の手紙を送りました。若様は現在のご容態では参加できないと。」
「審査官たちに、俺が参加すると伝えてくれ。」
「え?」
リゼが心配そうに私へ近づき、両手をわずかに上げた。
「若様、ご自分が何をおっしゃっているのか分かっていないのでは……」
「自分が何を言っているのか、十分理解している。」
私はリゼの目をまっすぐ見つめた。
「俺は参加しなければならない。」
姿を現さなければ、それは弱さの証と受け取られる。
そして、ウルクがそのことに気づいたら何が起こるかなど、誰にも分からない。
最悪でも政治的な圧力。
最悪の場合は、侵攻だ。
私の視線が揺るがないことを悟ると、リゼはついに諦めた。
「……分かりました。」
ドランが護衛の一人へ合図すると、その男はすぐに部屋を出ていった。
塔の貴族家系審査は、毎年行われる。
それによって塔の管理者たちは、我々が依然として魔物の襲撃に対抗できるかどうかを判断する。
また、争いを可能な限り避けるため、すべての家系の間で比較的均衡した勢力関係を維持するためにも必要なものだった。
そのため、ある家系が弱すぎると判断された場合、その家は別の家に取って代わられるか、解体される。
そして、その領地は隣接する家々の間で分割されることになる。
私は半日ほどベッドで休んだ後、ようやくホテルの階段を下りた。
他の家々に押し潰されないための、ほんのわずかな可能性すら欲しいのなら、たとえ少しだけでも強くならなければならない。
私はホテルの中庭へ向かった。
そこでは護衛たちとドランが集まり、訓練に励んでいた。
私は彼に向かって手を振った。
「ドラン!」
彼はこちらを振り向き、驚いた表情を浮かべた。
「若様……もう戻ってこられたのですか?」
私は笑った。
「一日中座っているつもりはなかったからな。それに、頼みたいことがある。」
彼は剣を鞘に戻し、注意深く私を見つめた。
「どのようなご用件でしょう?」
私は彼の目をまっすぐ見た。
「俺に戦い方を教えてほしい。」
ドランは完全に驚いていた。
彼は感情がそのまま顔に出る、まるで開いた本のような人間だった。
それに気づくと、私は少しだけ笑った。
確かに、私はこれまで本格的に戦うようなタイプではなかった。
だが、訓練してほしいと言っただけで、ここまで驚かれるのは、少し失礼なくらいだった。
最初、ドランは私を訓練することに難色を示した。
しかし、数分間にわたって食い下がり、評価会の前に訓練しておいたほうが自分のためになると説明して説得を続けると、彼は渋々ながら承諾した。
ドランはその体格から一見すると厳つい男に見えるが、本当はとても優しい人間だった。
私は壁に立てかけられていた木剣を手に取り、中央へ来るよう手招きしているドランのもとへ向かった。
私は彼と向かい合って立ち、ドランが説明を始めた。
「まず、剣は両手でしっかりと握ってください。」
彼は横向きになり、手本を見せた。
「右手を左手の上に。」
私は彼の動きを真似した。
こういった基本動作は完全に知らないわけではなかったが、私の技量は極めて乏しかった。
そのため、彼が見せてくれる基本動作を、私は真面目に繰り返した。
剣の重さに引きずられずに振る方法。
そして、衝撃を最小限に抑えながら攻撃を受け止める方法。
ドランは午後いっぱいを使って、私に様々な動きを教えてくれた。
彼が去った後も、私は日が沈むまで一人でその動きを繰り返し練習した。
ようやく夕食を食べに戻ろうと決めた頃には、立っていることすらほとんどできなかった。
リゼは食事の間ずっと、心配そうに私を見つめていた。
食事が終わると、私は柔らかなマットレスの上へ体を投げ出した。
そのマットレスは、筋肉痛による痛みを少しでも和らげようと必死になっているようだった。
翌朝、目を覚ますとすぐに、私は中庭へ向かった。
そこではドランと他の護衛たちが、地面に突き刺した剣へロープを結び、何らかの円形の区画を作っているようだった。
「これは一体何をするんだ?」
私は無邪気にドランへ尋ねた。
彼は嗜虐的な笑みを浮かべながら私を見た。
「今日は決闘の訓練をします。」




