インキュバス 一 【王の責務、五】(1)
窓が再びちらつき、ついに、俺の名前だけが残った。
チーム12 カエル[ブリテン]
競技場の全員が息を呑んでいるように思えた。
不思議なことに、アルドリックは動じなかった。数秒前までは本当に困惑しているように見えたが、今は真剣な表情が戻り、あのかすかな笑みも浮かんでいた。
ざわめきが競技場全体に広がった。
やがて、アルドリックは再び口を開いた。
「どうやら……チームは決まったようだ」
彼は杖を放した。杖は地面に固定されたかのように真っ直ぐ立ったままだった。彼は手を叩いた。
システム表示は即座に消えた。
別の表示がそれに取って代わった。トーナメントの対戦表が表面に現れ、参加者全員が異なる枝に表示されていた。
窓が突然パチパチと音を立てた。対戦表は消え、再び現れた。わずかに変化したようだった。
様々な二人組が互いに対戦する相手として表示されていた。
チームを作ったのに、トーナメントの最初でそれを分けるというのは、どこか奇妙に感じられた。
俺はトーナメントの枝の中から自分の名前を探し始めた。しばらくして、それを見つけた。
それは空の枝に置かれており、第一ラウンドの対戦相手がいなかった。
つまり、システムはそうやって問題を解決することを選んだのだ。
俺の現在のレベルを考えると、これを含めてどんな助けでもありがたかった。今回は運が味方しているようだった。
アルドリックは再び手を叩き、大きな声で宣言した。
「第一ラウンドを開始する!」
表示が変わり、二つの顔が映し出された。
エリオット 対 イスカル
アルドリックが指を鳴らすと、競技場の中央に石造りの闘技台が突然地面からせり上がった。
エリオットとイスカルが闘技台へ向かう中、俺は他の参加者たちに続き、中央のフィールドを囲む壁にもたれかかった。
黒と白の服を着た男、明らかに審判が闘技台に上がり、中央に位置取った。
審判は両方の戦士を見てから手を上げた。
「名前と所属を述べよ」
最初に答えたのは、短い茶髪で自信に満ちた笑みを浮かべた痩せた若者だった。
「エリオット。南エドリアのヴァンス家」
彼の向かいに立っていたのは、十歳近く年上に見える肩幅の広い男だった。浅黒い肌には、首と顎に沿って走るいくつかの青白い傷跡があった。
「イスカル。ドレン家」
審判は頷いた。
「勝利は降伏、戦闘続行不能、または闘技台から出ることによって得られる。致死攻撃は禁じられている」
短い沈黙があった。
「始め」
審判は下がった。
数秒間、どちらの戦士も動かなかった。競技場全体が息を呑んでいるようだった。
それからエリオットが突然前に飛び出した。彼の剣は滑らかで、ほとんど優雅な動きで鞘から抜かれた。
刃は俺を驚かせる速さで空気を切り裂いた。熟練した戦士を予想していたが、最初の攻防からこのレベルとは思わなかった。
鋼は何千回もその動きを繰り返してきた者の精度で、まっすぐイスカルの肩へと向かった。
しかしイスカルは退かなかった。かわそうとさえしなかった。
代わりに、彼は単に左腕を前に上げた。
鋭い金属音が闘技場に響いた。
剣は袖の下に隠された鋼の篭手に当たっていた。衝撃点から火花が一瞬散った。
数人の観客が驚きの声を上げ、エリオットの表情は暗くなった。
彼が体勢を立て直す間もなく、イスカルは反撃を開始した。
彼は前に突進した。
彼の肩が信じられない力でエリオットの胸にぶつかった。
衝撃が競技場全体に響いた。
若者の肺から空気が一気に押し出され、体は石の床を数メートル後方へと飛ばされた。しかしイスカルは回復する時間を与えなかった。巨体にもかかわらず、彼の動きは驚くほど軽やかだった。
巨人の鈍重さを予想していたところに、捕食者の身のこなしがあった。
彼はすぐに優位を押し進めた。
二撃目。
エリオットはかろうじてそれを防いだが、攻撃の背後にある力があまりにも圧倒的で、彼のブーツは石の上を擦った。ガードをしていても後方へ滑り続け、相手の勢いを完全に止めることはできなかった。
観客席から拍手が沸き起こった。
隣で参加者の一人がつぶやいた。
「手加減していない……」
二人の男は本気で戦っていた。
一撃一撃が相手を押しつぶそうとしているようだった。
エリオットは歯を食いしばった。彼の表情が変わった。おそらく剣を打ち合い続けていては勝負が逃げていくと悟ったのだろう。
彼は空いている手を伸ばした。
かすかな青白い光が彼の指の周りに現れた。
エーテル。
俺はすぐに闘技場の周囲の空気が震えるのを感じた。光る粒子が彼の手のひらに沿って凝縮し、信じられない速さでイスカルへと放たれるいくつかの輝く筋へと変わった。
空気をいとも簡単に切り裂いて。
イスカルは即座に顔の前で両腕を交差させた。
飛び道具は彼を正面から打った。
ドン。
ドン。
ドン。
一連の鈍い爆発が闘技場を揺らした。
土煙がフィールドの中央から立ち上り、イスカルの姿を完全に飲み込んだ。数秒間、誰も中で何が起きているのか見えなかった。
観客は本能的に身を乗り出した。他の競技者たちも注意深く見守っていた。
突然、煙の中から人影が飛び出した。
「何だと?!」エリオットが叫んだ。
彼の声に込められた信じられないという感情が恐怖を裏切っていた。
あの攻撃は強力だった。
普通の戦士なら重傷を負うほどに。
それなのにイスカルは、まるで一度も触れられなかったかのように前進を続けていた。
イスカルはまっすぐエリオットに突進した。
一秒も経たないうちに、彼はすでに相手の目前にいた。
彼の拳が空気を切り裂いた。
エリオットは防御しようとした。
遅すぎた。
一撃は彼の腹部を打った。
空気が激しく肺から押し出された。
彼の体は衝撃の力で二つ折りになった。
彼が体勢を立て直す前に、イスカルは彼の腕を掴み、軸足を返した。
その動きは恐ろしいほどの熟練をもって行われた。
エリオットは地面から持ち上げられ、相手の肩越しに投げ飛ばされた。
彼は石の板に激しく叩きつけられた。不気味な砕ける音が闘技場全体に響いた。
競技場全体が一斉に息を呑んだ。
それはドランとのどんな訓練よりもはるかに苛酷だった。
彼が容赦なく俺を叩きのめしたときでさえ、常に制御の余地があった。誰も本当に命を危険にさらしていないという暗黙の確信があった。
ここでは、その確信は存在しなかった。
審判は介入せずに見守っていた。
微動だにせず。
闘技場の中央では、エリオットが立ち上がろうとしていた。
彼の脚は震えていた。
呼吸は乱れていた。
血の一滴が唇から落ち、彼は真紅の飛沫を白い石に吐き出した。
向かい側では、イスカルが止まっていた。
彼は再び攻撃しなかった。
相手にとどめを刺そうともしなかった。
彼はただ待っていた。
完全に静止して立っていた。
獲物がもう逃げられないと完全に確信している捕食者のように。
長い数秒が過ぎ、エリオットはゆっくりと手を上げた。
「降伏する……」
審判は頷いた。
「勝利はドレン家のイスカル」
拍手がすぐに競技場全体に沸き起こった。
システム表示が更新された。
俺はイスカルが群衆の歓声の中を闘技台から去っていくのを見ていた。
彼の表情は最初から最後まで完全に落ち着いていた。喜びもなく。安堵もなく。誇りもなく。まるでこの勝利が単なる形式的なものに過ぎなかったかのように。
そしてこのトーナメントに到着して以来初めて、一つの考えが頭をよぎった。
おそらく俺は自分のレベルを大幅に過大評価していたのだ。




