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52歳のおっさん、異世界転移したら下水道に捨てられた――下水の汚物は宝の山だった  作者: よっしぃ@書籍化


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第85話:子供たちの成長

 ◆ 希望の誕生日


 数日後――


 朝。


 伯爵の館。


 広間。


 テーブルに、ケーキが置かれている。


 小さなケーキ。


 でも、丁寧に作られている。


 リリアが、作ってくれた。


 今日は、特別な日。


 希望の、誕生日。


 3歳になる。


 おっさん、セシリア、アリシア。


 ホープ、光。


 ゴードン、真理、蒼。


 リリア、エリアス。


 リーナも来ていた。


 みんなで、集まっている。


 希望は、ケーキを見て目を輝かせた。


「ケーキ!」


 セシリアが、微笑んだ。


「そうよ、希望ちゃん」


「今日は、あなたの誕生日よ」


「3歳になったのよ」


 希望は、嬉しそうに笑った。


「さんさい!」


 ホープが、拍手した。


「のぞみ、おめでとう!」


 光も、笑っている。


「あー、うー!」


 おっさんは、希望を抱き上げた。


「……希望……」


「……誕生日、おめでとう……」


 希望は、おっさんに抱きついた。


「ぱぱ、ありがとう!」


 おっさんは、涙を流していた。


(……3歳か……)


(……あっという間だ……)


(……大きくなった……)



 ◆ ケーキ


 みんなで、ケーキを食べた。


 希望が、最初の一切れ。


「おいしい!」


 ホープも、食べる。


「おいしい!」


 光も、セシリアに食べさせてもらっている。


「んー!」


 大人たちは、微笑んでいる。


 リーナが、言った。


「希望ちゃん、大きくなったわね」


「もう、しっかりしゃべれるし」


「走れるし」


 セシリアが、頷いた。


「はい」


「最近、できることが増えました」


「自分で服を着ようとしたり」


「お手伝いしたいと言ったり」


 アリシアも、微笑んでいる。


「ホープも、同じです」


「3歳になって、ますます元気です」


 真理が、言った。


「蒼も、負けていませんよ」


「最近、歩き始めました」


 ゴードンは、嬉しそう。


「ああ」


「成長が、早い」


 おっさんは、子供たちを見た。


 希望、ホープ、光、蒼。


 みんな、笑っている。


 元気。


 幸せそう。


 おっさんは、思った。


(……この笑顔を、守らないと……)



 ◆ 子供たちの遊び


 午後――


 庭。


 子供たちが、遊んでいる。


 ホープと希望が、かくれんぼ。


 ホープが、隠れる。


「もういいかい!」


 希望が、探す。


「まあだだよ!」


 光は、芝生で這っている。


 蒼も、一緒。


 二人とも、まだ歩き始めたばかり。


 でも、楽しそう。


 大人たちは、ベンチに座って見ている。


 おっさん、セシリア、アリシア、ゴードン、真理。


 セシリアが、言った。


「……子供たち、本当に仲良しですね……」


 アリシアが、頷いた。


「……はい……」


「……ホープも、とても幸せそうです……」


 真理も、微笑んでいる。


「蒼も、お兄ちゃんたちが大好きです」


 ゴードンが、言った。


「良いことだ」


「子供は、子供同士で育つ」


 おっさんは、頷いた。


「……ああ……」


 でも――


 おっさんの心には、不安があった。


(……疫病……)


(……この子たちを、守らないと……)



 ◆ 情報収集の結果


 夕方――


 会議室。


 おっさん、オスカー、ダリウス、ゴードン、リーナが集まった。


 重い空気。


 リーナが、報告した。


「コータロー……」


「疫病の情報、集めたわ……」


「……悪いニュースよ……」


 おっさんは、真剣な顔になった。


「……言ってくれ……」


 リーナは、深く息をついた。


「東の国、ラザール王国で疫病が発生している」


「確かな情報よ」


「商人たちが、直接見てきた」


「症状は、高熱、咳、体の痛み」


「感染力が、強い」


「多くの人が、倒れているわ」


 オスカーも、報告した。


「隣国のグレンデール公国でも、感染者が出ています」


「ラザール王国から、広がったようです」


「このままでは……」


「グリーンヘイブンにも、来る可能性があります」


 おっさんは、拳を握りしめた。


「……そうか……」


 ゴードンが、聞いた。


「死者は?」


 リーナは、暗い顔をした。


「……たくさん……」


「特に、老人と子供が……」


 おっさんは、顔色を変えた。


「……子供……?」


 リーナは、頷いた。


「……ええ……」


「体力のない者が、危ない」


 おっさんは、窓の外を見た。


 庭で遊ぶ、子供たち。


 希望、ホープ、光、蒼。


 笑顔。


 おっさんは、決意した。


「……絶対に、守る……」



 ◆ 対策会議


 おっさんが、言った。


「……対策を、練る……」


「……まず、情報の共有だ……」


「……住民たちに、疫病のことを伝える……」


「……でも、パニックにならないように……」


 オスカーが、頷いた。


「分かりました」


「冷静に、事実を伝えます」


 おっさんは、続けた。


「……次に、予防だ……」


「……衛生管理を、徹底する……」


「……手洗い、うがい、消毒……」


「……日本では、当たり前だった……」


「……でも、この世界では知られていない……」


「……教える……」


 ゴードンが、聞いた。


「消毒?」


 おっさんは、説明した。


「……病気の元を、殺す……」


「……魔道具で、できないか?……」


 ゴードンは、考えた。


「……光の魔石を使えば……」


「……浄化の力があるから……」


「……できるかもしれない……」


 おっさんは、頷いた。


「……頼む……」


「……急いでくれ……」



 ◆ 隔離施設の建設


 おっさんは、さらに続けた。


「……そして、万が一に備える……」


「……もし、感染者が出たら……」


「……隔離しないといけない……」


「……他の人に、移さないために……」


 オスカーが、聞いた。


「隔離……?」


 おっさんは、説明した。


「……感染者を、別の場所に……」


「……専用の施設を、作る……」


「……そこで、治療する……」


「……他の住民とは、接触させない……」


 オスカーは、理解した。


「なるほど」


「それなら、広がりを防げる」


 おっさんは、頷いた。


「……ああ……」


「……だから、急いで建設してくれ……」


「……街の外れに……」


「……大きな建物を……」


「……ベッド、医療設備、全て揃えて……」


 オスカーは、真剣な顔になった。


「分かりました」


「すぐに、取り掛かります」


 ダリウスが、言った。


「私も、協力します」


「兵士たちを、動員します」


 リーナも、言った。


「私も、物資を集めるわ」


「薬草、布、食料」


「全部、手配する」


 おっさんは、みんなを見た。


「……ありがとう……」


「……みんなの力が、必要だ……」


「……この街を、守るために……」


 全員が、頷いた。


「はい!」



 ◆ セシリアとリリアへの相談


 夜――


 おっさんは、セシリアとリリアとエリアスに話した。


 診療所で。


 おっさんが、説明した。


「……疫病が、来るかもしれない……」


「……お前たちの力が、必要だ……」


 セシリアは、真剣な顔になった。


「……分かりました……」


「……光の祝福で、できる限りのことをします……」


 リリアも、頷いた。


「私も、全力で治療します」


 エリアスも、言った。


「神に祈ります」


「神の加護を、求めます」


 おっさんは、頷いた。


「……ありがとう……」


「……でも、無理はするな……」


「……お前たちが倒れたら、困る……」


 セシリアは、おっさんの手を握った。


「……大丈夫です……」


「……私たちも、気をつけます……」


 おっさんは、セシリアを抱きしめた。


「……頼む……」



 ◆ 隔離施設の建設開始


 翌日――


 街の外れ。


 広い土地。


 そこで、建設が始まった。


 大工たちが、集まっている。


 兵士たちも、手伝っている。


 ダリウスが、指揮している。


「急げ!」


「でも、丁寧に!」


「人の命がかかっている!」


 大工たちが、働く。


 木を組み、壁を作る。


 建物が、形になっていく。


 おっさんは、その様子を見ていた。


 オスカーが、そばにいた。


「康太郎様」


「3日で、完成させます」


 おっさんは、頷いた。


「……頼む……」


「……間に合わせてくれ……」


 オスカーは、真剣な顔で頷いた。


「必ず」



 ◆ 住民への説明


 同じ日――


 中心広場。


 多くの住民が、集まっていた。


 おっさんが、前に立った。


 大声で、話す。


「……みんな、聞いてくれ……」


「……隣国で、疫病が発生している……」


 住民たちが、ざわついた。


「疫病!?」


「本当ですか!?」


 おっさんは、手を上げた。


「……落ち着いてくれ……」


「……まだ、グリーンヘイブンには来ていない……」


「……でも、来る可能性がある……」


「……だから、備える……」


 おっさんは、説明した。


 予防方法。


 手洗い、うがい、消毒。


 人混みを避ける。


 症状が出たら、すぐに報告する。


 住民たちは、真剣に聞いている。


 一人の女性が、聞いた。


「もし、感染したら……?」


 おっさんは、答えた。


「……隔離施設を、作っている……」


「……そこで、治療する……」


「……セシリア様、リリア様、エリアス様が……」


「……全力で、治してくれる……」


「……だから、安心してくれ……」


 女性は、涙を流した。


「……ありがとうございます……」


 他の住民たちも、頷いた。


「康太郎様、信じています!」


「この街を、守ってください!」


 おっさんは、頷いた。


「……ああ……」


「……必ず、守る……」



 ◆ 子供たちを見ながら


 夕方――


 庭。


 子供たちが、まだ遊んでいる。


 希望が、ホープと追いかけっこ。


「まって!」


「つかまえて!」


 光と蒼は、芝生で遊んでいる。


 笑顔。


 おっさんとセシリアは、ベンチに座って見ている。


 セシリアが、小さく言った。


「……コウタロウさん……」


「……大丈夫でしょうか……」


 おっさんは、セシリアの手を握った。


「……大丈夫だ……」


「……俺たちには、力がある……」


「……仲間がいる……」


「……魔道具がある……」


「……そして、何より……」


 おっさんは、子供たちを見た。


「……守りたいものがある……」


「……この笑顔を……」


「……絶対に、守る……」


 セシリアは、涙を流した。


「……はい……」


「……一緒に、守りましょう……」


 おっさんは、セシリアを抱きしめた。


 そして――


 子供たちを、見つめた。


 希望、ホープ、光、蒼。


 笑っている。


 無邪気に。


 幸せそうに。


 おっさんは、心の中で誓った。


(……この子たちを、守る……)


(……どんなことがあっても……)


(……疫病が来ても……)


(……絶対に、守る……)


(……この笑顔を……)


(……この平和を……)



 グリーンヘイブン。


 希望の誕生日。


 3歳になった。


 子供たちは、元気に成長している。


 でも――


 疫病の影が、近づいている。


 おっさんは、備える。


 隔離施設の建設。


 衛生管理の徹底。


 治療の準備。


 全ては、子供たちを守るため。


 家族を守るため。


 街を守るため。


 新たな試練が、迫っている。


 でも――


 おっさんは、負けない。


 仲間と共に。


 家族と共に。


 戦う。


 守る。


 必ず。



(次回:第86話「異変の兆し」に続く)

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