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52歳のおっさん、異世界転移したら下水道に捨てられた――下水の汚物は宝の山だった  作者: よっしぃ@書籍化


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第62話:女神の再来

◆ 静かな夜


数日後――


夜。


グリーンヘイブン。


伯爵の館。


庭園。


おっさんとセシリアが、星空を見上げていた。


二人だけ。


希望と光は、眠っている。


メイドが、見守っている。


静かな時間。


美しい星空。


無数の星。


おっさんは、セシリアの手を握っていた。


「……綺麗だな……」


セシリアは、微笑んだ。


「……はい……」


「……こんな平和な夜……」


「……ずっと続けばいいですね……」


おっさんは、頷いた。


「……ああ……」


「……でも……」


セシリア「でも……?」


おっさんは、少し考えた。


「……平和は、当たり前じゃない……」


「……守らないと、続かない……」


セシリアは、おっさんに寄りかかった。


「……コウタロウさん……」


「……私も、一緒に守ります……」


おっさんは、セシリアを抱きしめた。


「……ありがとう……」


「……セシリア……」



◆ 光の降臨


その時――


突然、光が降りてきた。


眩い光。


おっさんとセシリアは、驚いた。


「……何だ……!?」


光が、収まる。


そこには――


女性が立っていた。


白い服。


長い髪。


神々しい雰囲気。


おっさんは、気づいた。


「……あなたは……」


女性は、微笑んだ。


「お久しぶりです、康太郎」


おっさん「……神……」


「……第20話で会った……」


神は、頷いた。


「はい」


「また、お会いできて嬉しいです」


セシリアは、驚いている。


「……神様……?……」


神は、セシリアを見た。


「初めまして、セシリア」


「あなたの噂は、聞いています」


「元聖女であり、康太郎の妻」


「素晴らしい方だと」


セシリアは、深く頭を下げた。


「……ありがとうございます……」



◆ 女神の言葉


おっさんが、聞いた。


「……何の用だ?……」


「……前回、俺は勇者を断った……」


神は、頷いた。


「はい」


「あなたの意志を、尊重しました」


「勇者として世界を救うより」


「この街を守りたい、と」


おっさんは、頷いた。


「……ああ……」


「……それは、今も変わらない……」


神は、真剣な顔になった。


「でも、状況が変わりました」


おっさん「……状況?……」


神は、説明した。


「大いなる脅威が、迫っています」


「ドラゴンです」


「古代から眠っていた、強大な存在」


「魔素に引き寄せられて、目覚めました」


おっさん、驚く。


「……ドラゴン……?……」


神は、頷いた。


「はい」


「グリーンヘイブンの洞窟にある、魔素の源」


「それが、ドラゴンを引き寄せました」


「もうすぐ、ここに来ます」


おっさんは、顔色を変えた。


「……この街が、狙われている……?……」


神は、頷いた。


「はい」


「そして……」


「真理は、産後で戦えません」


「勇者の力が、使えません」


おっさんは、理解した。


「……だから、俺に……?……」


神は、真剣な顔で言った。


「前回のように、勇者になれとは言いません」


「でも……」


「この街を守るため」


「力を貸してください」


「あなたなら、できます」



◆ おっさんの迷い


おっさんは、俯いた。


「……でも、俺は……」


「……普通のおっさんだ……」


「……52歳……」


「……魔法も使えない……」


神は、優しく微笑んだ。


「あなたは、すでに多くの人を救っています」


「魔境を開拓し、街を作り」


「人々に、希望を与えました」


「それは、勇者以上の功績です」


おっさんは、迷っている。


「……でも……」



◆ セシリアの言葉


その時――


セシリアが、おっさんの手を握った。


「コウタロウさん」


おっさんは、セシリアを見た。


セシリアは、涙を流していた。


「……私も、一緒に戦います……」


「……一人じゃありません……」


「……私がいます……」


「……希望がいます……」


「……光がいます……」


「……みんながいます……」


セシリアは、おっさんを抱きしめた。


「……だから、怖がらないでください……」


「……この街を、一緒に守りましょう……」


おっさんは、セシリアを見た。


涙を流している。


でも――


強い目。


決意に満ちた目。


おっさんは、セシリアを抱きしめた。


「……ありがとう……」


「……セシリア……」


おっさんは、神を見た。


「……分かった……」


「……この街を、守る……」


「……力を、貸してくれ……」


神は、微笑んだ。


「ありがとうございます」



◆ 希望の力


神が、おっさんに近づいた。


手を、おっさんの胸に当てる。


光が、溢れる。


暖かい光。


神が、言った。


「康太郎、あなたには『希望の力』を授けます」


おっさん「……希望の力……?……」


神は、頷いた。


「はい」


「あなたの娘の名のように」


「人々に、希望を与える力」


「仲間を鼓舞し、潜在能力を引き出す力」


「リーダーとして、導く力」


光が、おっさんの体に入っていく。


おっさんは、感じた。


体の中に、何かが満ちていく。


暖かい。


力強い。


(……これが、希望の力……)


神が、続けた。


「あなたは、すでに多くの人の希望です」


「でも、自覚が足りませんでした」


「周囲しか、救ってこなかった」


「でも、これからは違います」


「より大きな救いを」


「世界へと、広げてください」


おっさんは、頷いた。


「……分かった……」


「……やってみる……」



◆ 光の祝福


神は、次にセシリアに近づいた。


「セシリア」


セシリアは、緊張している。


神は、優しく微笑んだ。


「あなたには、『光の祝福』を授けます」


セシリア「……光の祝福……?……」


神は、頷いた。


「はい」


「あなたの息子の名のように」


「闇を照らす、光の力」


「浄化し、導き、守護する力」


「希望を支える、愛の力」


神が、セシリアの胸に手を当てる。


光が、溢れる。


優しい光。


セシリアは、感じた。


体の中に、何かが満ちていく。


優しい。


暖かい。


(……これが、光の祝福……)


神が、続けた。


「あなたは、元聖女です」


「すでに、治癒の力を持っています」


「でも、これからはもっと強くなります」


「光で、闇を払い」


「人々を、守ってください」


セシリアは、涙を流しながら頷いた。


「……はい……」


「……頑張ります……」



◆ 二人の力


神は、二人を見た。


「康太郎、セシリア」


「二人の子供の名が、あなたたちの力となります」


「希望と、光」


「それは、この世界に最も必要なもの」


おっさんとセシリアは、手を握り合った。


神は、微笑んだ。


「二人で、力を合わせてください」


「そうすれば、どんな敵も倒せます」


おっさんは、頷いた。


「……分かった……」


セシリアも、頷いた。


「……はい……」



◆ 女神の警告


神が、真剣な顔になった。


「ドラゴンは、もうすぐ来ます」


「数日以内に」


「準備を、してください」


おっさんは、頷いた。


「……ああ……」


「……ゴードンに、相談する……」


「……対策を、考える……」


神は、頷いた。


「お願いします」


神は、消えようとした。


でも、最後に言った。


「この街を、守ってください」


「あなたたちなら、できます」


「私は、信じています」


光が、消える。


神が、消えた。


おっさんとセシリアは、二人になった。



◆ 決意


おっさんは、セシリアを見た。


「……セシリア……」


セシリアは、おっさんを見た。


「……コウタロウさん……」


二人は、抱き合った。


おっさんが、言った。


「……怖いか?……」


セシリアは、首を振った。


「……いいえ……」


「……コウタロウさんと一緒なら……」


「……怖くありません……」


おっさんは、セシリアを抱きしめた。


「……ありがとう……」


「……俺も、お前がいるから頑張れる……」


セシリアは、涙を流した。


「……一緒に、守りましょう……」


「……この街を……」


「……希望と光のために……」


おっさんは、頷いた。


「……ああ……」


「……守り抜く……」


「……何があっても……」



おっさんは、空を見上げた。


星空。


美しい。


でも――


もうすぐ、嵐が来る。


ドラゴンが、来る。


おっさんは、拳を握りしめた。


(……希望の力……)


(……みんなを、導く力……)


(……使いこなせるか?……)


(……でも、やるしかない……)


(……この街を、守るために……)



セシリアも、決意していた。


(……光の祝福……)


(……闇を照らす力……)


(……コウタロウさんを、支える……)


(……みんなを、守る……)



二人は、手を握り合った。


これから、大きな戦いが待っている。


でも――


二人なら、乗り越えられる。


希望と光。


その力で。



グリーンヘイブン。


女神が、再び訪れた。


おっさんとセシリアに、力を授けた。


希望の力と、光の祝福。


大いなる脅威が、迫っている。


ドラゴン。


おっさんたちの、新たな戦いが始まる。



(次回:第63話「迫りくる影」に続く)

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