第61話:新たな命
◆ 陣痛
数週間後――
グリーンヘイブン。
朝。
ゴードンの邸宅。
真理が、目を覚ました。
お腹が、痛い。
「……あ……」
ゴードンも、目を覚ます。
「真理……?」
「どうした……?」
真理は、顔をしかめた。
「……お腹が……」
「痛いです……」
ゴードン、驚く。
「……陣痛か……!?」
真理は、頷いた。
「……たぶん……」
ゴードンは、すぐに立ち上がった。
「待ってろ!」
「すぐに、リリアたちを呼ぶ!」
ゴードンは、外に飛び出した。
大声で、叫ぶ。
「誰か!!」
「真理が、陣痛だ!!」
「リリアとエリアスを呼んでくれ!!」
メイドが、駆けつけた。
「了解しました!」
「すぐに!」
メイドは、走った。
数分後――
リリア、エリアス、おっさんが到着した。
ゴードンと真理の部屋。
真理は、ベッドに横になっている。
痛みに、耐えている。
リリアが、真理の手を握った。
「真理さん、大丈夫ですよ」
「私たちが、ついています」
おっさんも、励ます。
「真理、頑張れ」
「もうすぐ、赤ちゃんに会えるぞ」
エリアスは、祈りを捧げる。
「神よ、この母と子を守りたまえ」
ゴードンは、そばにいる。
真理の手を、握っている。
「……大丈夫だ……」
「……俺が、ついてる……」
真理は、涙を流しながら頷いた。
「……はい……」
◆ 出産
数時間後――
陣痛が、強くなった。
真理が、叫ぶ。
「……あああ……!」
リリアが、指示を出す。
「もう少しです!」
「頑張って!」
エリアスも、祈り続けている。
おっさんは、ゴードンの肩を叩いた。
「……大丈夫だ……」
「……真理は、強い……」
ゴードンは、真理の手を握り続けた。
「……頑張れ……!」
「……真理……!」
真理は、力を振り絞る。
「……うああああ……!!」
そして――
赤ちゃんの泣き声。
「おぎゃあ、おぎゃあ!」
リリアが、赤ちゃんを抱き上げた。
「生まれました!」
「男の子です!」
エリアスは、感謝の祈りを捧げる。
「神よ、感謝します」
おっさんは、涙を流していた。
「……良かった……」
ゴードンは、涙を流していた。
「……男の子……」
リリアが、赤ちゃんをゴードンに渡した。
小さな赤ちゃん。
泣いている。
ゴードンは、優しく抱きしめた。
「……よく来たな……」
「……ようこそ、この世界へ……」
真理も、涙を流している。
疲れているが、幸せそう。
「……会えました……」
「……私たちの、息子……」
ゴードンは、赤ちゃんを真理に渡した。
真理は、優しく抱きしめる。
「……可愛い……」
「……私の、息子……」
◆ 名前
数時間後――
真理と赤ちゃんは、眠っていた。
疲れから。
ゴードンは、窓の外を見ていた。
おっさんが、そばに来た。
「ゴードン、おめでとう」
ゴードンは、微笑んだ。
「……ありがとう、康太郎……」
おっさん「名前は、決めたか?」
ゴードンは、頷いた。
「……ああ……」
「蒼だ」
おっさん、微笑む。
「……蒼……」
「……良い名前だな……」
ゴードンは、続けた。
「……空のように、広く……」
「……海のように、深く……」
「……そんな子に、育ってほしい……」
おっさんは、頷いた。
「きっと、そうなるさ」
◆ お祝い
翌日――
伯爵の館。
広間。
多くの人が、集まっていた。
令嬢たち、若者たち、家臣たち。
おっさん、セシリア、リーナ、エリアス、リリア。
みんなが、お祝いに来た。
ゴードンが、前に出た。
赤ちゃんを、抱いている。
真理も、そばにいる。
まだ、疲れているが、笑顔。
ゴードンが、発表した。
「みんな、ありがとう」
「昨日、息子が生まれた」
「名前は、蒼だ」
みんなが、拍手する。
「おめでとうございます!!」
「ゴードン様!!」
「真理様!!」
令嬢たちが、駆け寄る。
「赤ちゃん、可愛い!!」
「蒼くん、よろしくね!!」
若者たちも、祝福する。
「おめでとうございます!!」
家臣たちも、深く頭を下げる。
セバスチャン「おめでとうございます」
オスカー「素晴らしいですね」
マリア「可愛い赤ちゃんですね」
おっさんは、ゴードンの肩を叩いた。
「おめでとう、ゴードン」
「父親として、頑張れよ」
ゴードンは、微笑んだ。
「……ありがとう、康太郎……」
セシリアも、祝福する。
「おめでとうございます」
「蒼くん、可愛いですね」
真理は、涙を流している。
「……ありがとうございます……」
「……みんな……」
リーナも、祝福する。
「ゴードン、真理、おめでとう」
「また、家族が増えたわね」
ゴードンは、頷いた。
「……ああ……」
「……幸せだ……」
希望も、来た。
2歳。
セシリアに手を引かれている。
光も、セシリアに抱かれている。
生後11ヶ月。
もうすぐ、1歳。
希望は、赤ちゃんを見た。
「あかちゃん?」
ゴードンは、希望に優しく言った。
「そうだ、希望ちゃん」
「これが、蒼だよ」
希望は、赤ちゃんに触れた。
小さな手で。
優しく。
赤ちゃんが、少し笑った。
みんなが、微笑む。
「可愛い……」
「優しい子ね……」
◆ フィリップ侯爵の訪問
数日後――
フィリップ侯爵が、訪問した。
エリノア侯爵夫人、クラリッサも一緒。
お祝いの品を、持ってきた。
高級な赤ちゃん用の服。
玩具。
ゴードンは、出迎えた。
「侯爵様、ようこそ」
フィリップは、豪快に笑った。
「はっはっは!!」
「ゴードン殿、おめでとう!!」
「息子が生まれたと聞いて!!」
「駆けつけました!!」
ゴードンは、微笑んだ。
「……ありがとうございます……」
エリノアも、祝福する。
「おめでとうございます」
「蒼くん、可愛いですわね」
クラリッサも、喜んでいる。
「赤ちゃん、可愛い!」
「抱っこしてもいいですか?」
真理は、微笑んで頷いた。
「……どうぞ……」
クラリッサは、慎重に蒼を抱いた。
優しく。
「……可愛い……」
「……蒼くん、よろしくね……」
蒼は、クラリッサを見て笑った。
みんなが、微笑む。
◆ 家族の時間
翌日――
ゴードンと真理は、部屋にいた。
蒼も、一緒。
蒼は、眠っている。
穏やかな顔。
ゴードンは、蒼を見た。
「……小さいな……」
真理は、微笑んだ。
「……はい……」
「……でも、すくすく育っています……」
ゴードンは、真理の手を握った。
「……ありがとう、真理……」
「……俺たちの、息子を産んでくれて……」
真理は、涙を流した。
「……こちらこそ……」
「……ゴードンさんの、子供を産めて……」
「……幸せです……」
ゴードンは、真理を抱きしめた。
「……これから、三人で頑張ろう……」
真理は、頷いた。
「……はい……」
蒼が、目を覚ました。
泣き始める。
「おぎゃあ、おぎゃあ」
真理は、蒼を抱き上げた。
「……お腹が空いたのね……」
授乳する。
蒼は、落ち着いた。
ゴードンは、その光景を見ている。
幸せそう。
(……家族だ……)
(……俺の、家族……)
◆ おっさんの訪問
数日後――
おっさんが、ゴードンの邸宅を訪れた。
セシリア、希望、光も一緒。
ゴードンと真理が、出迎えた。
「康太郎、セシリアさん、ようこそ」
おっさんは、微笑んだ。
「……邪魔するぞ……」
みんなで、部屋に入った。
蒼が、眠っている。
おっさんは、蒼を見た。
「……可愛いな……」
セシリアも、微笑んでいる。
「……本当ですね……」
希望が、蒼を見る。
「あかちゃん!」
光も、興味深そうに見ている。
「あー、うー」
ゴードンは、おっさんに言った。
「康太郎、ありがとう」
「いつも、助けてもらってる」
おっさんは、首を振った。
「……気にするな……」
「……俺たちは、仲間だろ……」
ゴードンは、涙を流した。
「……ああ……」
「……仲間だ……」
◆ 住民たちの祝福
数日後――
グリーンヘイブンの広場。
住民たちが、集まっていた。
お祝いの式典。
蒼の誕生を、祝う。
ゴードンと真理が、前に出た。
蒼を、抱いている。
ゴードンが、挨拶した。
「みんな、ありがとう」
「息子、蒼が生まれた」
「これからも、よろしく頼む」
住民たちが、歓声を上げる。
「おめでとうございます!!」
「ゴードン様、万歳!!」
「真理様、万歳!!」
「蒼様、万歳!!」
拍手が、鳴り響く。
盛大な拍手。
ゴードンは、微笑んでいる。
真理も、幸せそう。
蒼は、眠っている。
平和な光景。
その後――
お祭りが開かれた。
住民たちが、料理を持ち寄る。
音楽が、流れる。
踊る人たち。
笑う人たち。
みんなが、幸せそう。
ゴードンは、真理と一緒に見ている。
「……良い街だな……」
真理は、頷いた。
「……はい……」
「……みんな、優しいです……」
ゴードンは、蒼を見た。
眠っている。
穏やかな顔。
(……この子が、大きくなる頃……)
(……この街は、もっと良くなっているだろう……)
(……平和で、幸せな街に……)
(……それが、俺の目標だ……)
おっさんも、見ている。
セシリア、希望、光と一緒。
幸せそう。
おっさんは、空を見上げた。
(……また、新しい命が生まれた……)
(……蒼……)
(……すくすく育ってほしい……)
(……この街で……)
グリーンヘイブン。
新しい命が、生まれた。
蒼。
ゴードンと真理の息子。
家族が、増えた。
幸せが、増えた。
おっさんの物語は、続く。
(次回:第62話「女神の再来」に続く)




