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52歳のおっさん、異世界転移したら下水道に捨てられた――下水の汚物は宝の山だった  作者: よっしぃ@書籍化


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第60話:下水道の宝

◆ 出発


数週間後――


フィリップ侯爵から、正式な許可が届いた。


国王エドワード三世の許可。


王都の下水道の残渣を、回収できる。


おっさんは、準備を始めた。


グリーンヘイブン。


広場。


労働用ゴーレムが、並んでいる。


10体。


人型。


高さ2メートル。


力が、強い。


若者たちも、集まっていた。


ダニエル、ヴィクター、アレクサンダー、ルーカス、ロバート。


みんな、作業服を着ている。


おっさんが、前に出た。


「みんな、ありがとう」


「今日から、王都の下水道で作業する」


「300年分の残渣を、回収する」


「大がかりな作業だ」


「頼む」


若者たちは、頷いた。


「了解しました!」


ゴードンも、一緒に行く。


セバスチャン、オスカー、ダリウスも。


大人数。


おっさんは、セシリアに言った。


「行ってくる」


セシリアは、微笑んだ。


「……気をつけて……」


「……コウタロウさん……」


おっさんは、希望と光を抱きしめた。


「希望、光、いい子でいるんだぞ」


希望「ぱぱ、いってらっしゃい」


光「あー、うー」


おっさんは、微笑んだ。


「……行ってくる……」



一行は、馬車で王都へ向かった。


労働用ゴーレムも、一緒。


長い道のり。


数日かかる。



◆ 王都到着


数日後――


王都に到着した。


大きな街。


賑やか。


人が、たくさん。


おっさんたちは、王城に向かった。


国王エドワード三世が、待っていた。


謁見の間。


おっさんが、頭を下げた。


「陛下、ありがとうございます」


国王は、微笑んだ。


「康太郎殿、よく来てくれた」


「下水道の清掃、感謝します」


おっさんは、照れくさそうに笑った。


「……いえ、こちらこそ……」


「……肥料が手に入りますから……」


国王は、頷いた。


「では、作業を許可する」


「必要なものがあれば、言ってくれ」


おっさんは、深く頭を下げた。


「……ありがとうございます……」



◆ 下水道へ


おっさんたちは、下水道に向かった。


あの場所。


初めて魔石を採掘した場所。


懐かしい。


下水道の入口。


暗い。


臭いは、ない。


浄化されているから。


でも――


残渣が、大量にある。


おっさんたちは、中に入った。


労働用ゴーレムも、一緒。


魔道具の明かりで、照らす。


地下道。


広い。


そして――


残渣の山。


黒っぽい。


固形。


300年分。


莫大な量。


ゴードンが、呟いた。


「……すごい量だ……」


オスカーも、驚いている。


「これは……」


「数ヶ月かかりますね……」


おっさんは、頷いた。


「……ああ……」


「……でも、やる……」


「……これは、宝の山だ……」



◆ 作業開始


おっさんたちは、作業を開始した。


まず、労働用ゴーレムが動く。


残渣を、すくう。


袋に、詰める。


大きな袋。


魔道具で強化されている。


破れない。


若者たちも、手伝う。


袋を運ぶ。


積み上げる。


みんなで、協力する。


おっさんも、働いている。


袋を、運ぶ。


重い。


でも――


頑張る。


(……これが、肥料になる……)


(……街のためだ……)



ゴードンは、残渣を分析している。


サンプルを、取る。


魔道具で、調べる。


そして――


報告する。


「康太郎、これは良質だ」


「グリーンヘイブンの残渣より、栄養が豊富だ」


おっさん、驚く。


「……本当か?……」


ゴードン「ああ」


「王都の住民は、良いものを食べている」


「だから、残渣も栄養が多い」


おっさんは、微笑んだ。


「……なるほど……」


「……それは、良かった……」



作業は、順調に進んだ。


朝から夕方まで。


休憩を挟みながら。


みんな、真剣に働く。


若者たちも、頑張っている。


ダニエル「これ、結構重いですね」


アレクサンダー「でも、やりがいがある」


ルーカス「肥料になると思うと、頑張れます」


ロバート「みんな、頑張ろう」


ヴィクター「はい!」



夕方――


初日の作業が、終わった。


袋が、山のように積まれている。


でも――


まだ、全体の1割程度。


オスカーが、計算する。


「このペースだと、3ヶ月かかります」


おっさんは、頷いた。


「……仕方ない……」


「……焦らず、やろう……」



◆ 宿での夜


おっさんたちは、王都の宿に泊まった。


立派な宿。


国王が、用意してくれた。


部屋で、みんなで夕食。


料理が、並んでいる。


美味しそう。


みんな、疲れている。


でも――


満足そう。


ダニエルが、言った。


「今日は、良く働きましたね」


アレクサンダーも、頷く。


「ああ、筋肉痛になりそうだ」


ルーカスは、笑っている。


「でも、充実感があります」


ロバートは、真剣な顔。


「明日も、頑張りましょう」


ヴィクターも、頷いた。


「はい」



おっさんは、若者たちを見た。


みんな、成長している。


(……頼もしいな……)


ゴードンが、おっさんに言った。


「康太郎、若者たちが育ってるな」


おっさんは、微笑んだ。


「……ああ……」


「……みんな、良い子たちだ……」


セバスチャンも、微笑んでいる。


「素晴らしいですね」



夜。


おっさんは、一人で窓の外を見ていた。


王都。


美しい街。


夜でも、明るい。


おっさんは、グリーンヘイブンを思った。


セシリア、希望、光。


みんな。


(……早く、帰りたいな……)


(……でも、仕事を終わらせないと……)



◆ 作業の日々


翌日から――


作業は、続いた。


毎日、朝から夕方まで。


残渣を、袋に詰める。


運ぶ。


積み上げる。


繰り返し。


労働用ゴーレムが、主力。


でも――


若者たちも、頑張っている。


おっさんも、働いている。


ゴードンは、分析を続けている。


オスカーは、計算している。


ダリウスは、警備している。


セバスチャンは、全体を管理している。


みんなで、協力している。



1週間が、過ぎた。


袋が、さらに増えた。


全体の3割くらい。


まだ、残っている。


でも――


順調。



2週間が、過ぎた。


袋が、どんどん増える。


全体の5割。


半分。


おっさんは、満足している。


(……順調だ……)



3週間が、過ぎた。


袋が、さらに増えた。


全体の7割。


もう少し。


若者たちも、慣れてきた。


効率が、上がっている。



◆ 王女の訪問


ある日――


王女エリザベスが、下水道を訪れた。


真理も、一緒。


でも――


真理は、お腹が大きい。


妊娠9ヶ月。


もうすぐ、出産。


エリザベスが、言った。


「康太郎様、ご苦労様です」


おっさんは、頭を下げた。


「王女様、ようこそ」


エリザベスは、作業を見た。


「すごいですね」


「こんなに、たくさん」


おっさんは、微笑んだ。


「……ええ……」


「……でも、もうすぐ終わります……」


真理も、感心している。


「すごい……」


「こんなに、働いて……」


おっさんは、真理のお腹を見た。


「……真理、もうすぐだな……」


真理は、顔を赤くした。


「……はい……」


「……あと、数週間です……」


おっさんは、優しく言った。


「……無理するなよ……」


「……ゴードンも、心配してるぞ……」


真理は、微笑んだ。


「……ありがとうございます……」



エリザベスと真理は、しばらく見学して帰った。


おっさんは、作業に戻った。



◆ 完了


4週間後――


ついに、作業が完了した。


全ての残渣を、回収した。


袋が、山のように積まれている。


数百袋。


莫大な量。


おっさんたちは、達成感に満ちていた。


「やった!!」


「終わった!!」


若者たちが、喜んでいる。


ゴードンも、満足している。


「よくやった」


オスカーも、微笑んでいる。


「素晴らしいですね」


おっさんは、みんなを見た。


「……みんな、ありがとう……」


「……よく頑張った……」


若者たちは、涙を流している。


「康太郎様、ありがとうございます!」


「一緒に働けて、光栄でした!」



◆ 国王への報告


翌日――


おっさんは、国王に報告した。


「陛下、作業が完了しました」


国王は、感心した。


「早いな」


「1ヶ月で終わるとは」


おっさんは、照れくさそうに笑った。


「……みんなのおかげです……」


国王は、頷いた。


「素晴らしい」


「下水道が、綺麗になった」


「感謝する」


国王は、おっさんに贈り物を渡した。


金貨の入った袋。


「報酬だ」


「受け取ってくれ」


おっさんは、深く頭を下げた。


「……ありがとうございます……」



◆ 帰路


数日後――


おっさんたちは、グリーンヘイブンへ帰った。


馬車に、袋を積んで。


数百袋。


大量。


長い道のり。


でも――


みんな、幸せそう。


若者たちは、歌っている。


楽しそう。


おっさんは、微笑んでいる。


(……良い経験だったな……)


(……若者たちも、成長した……)



◆ グリーンヘイブン帰還


グリーンヘイブンに、到着した。


住民たちが、出迎えた。


「おかえりなさい!!」


「康太郎様、万歳!!」


拍手が、鳴り響く。


おっさんは、照れくさそうに手を振った。


「……ただいま……」


セシリアが、駆け寄ってきた。


希望と光も、一緒。


「コウタロウさん!」


おっさんは、セシリアを抱きしめた。


「……ただいま……」


希望が、おっさんに抱きつく。


「ぱぱ、おかえり!」


光も、笑っている。


「あー、うー」


おっさんは、家族を抱きしめた。


(……帰ってきた……)


(……家に……)



◆ 残渣の配布


数日後――


王都から持ち帰った残渣が、配布された。


住民たちに。


無料。


みんな、喜んでいる。


「肥料だ!」


「良質な肥料!」


「ありがとうございます、康太郎様!」


畑に、撒く。


野菜が、よく育つ。


住民たちは、感謝している。


おっさんは、満足している。


(……良かった……)


(……役に立った……)



オスカーが、報告した。


「康太郎様、この残渣で」


「数年分の肥料になります」


おっさんは、驚いた。


「……数年分……?……」


オスカー「はい」


「これだけあれば、しばらく困りません」


おっさんは、微笑んだ。


「……良かった……」



グリーンヘイブン。


王都の下水道から、大量の肥料を手に入れた。


宝の山。


街は、さらに豊かになる。


おっさんの挑戦は、続く。



(次回:第61話「新たな命」に続く)

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