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52歳のおっさん、異世界転移したら下水道に捨てられた――下水の汚物は宝の山だった  作者: よっしぃ@書籍化


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第56話:循環と愛

◆ 新たな問題


数ヶ月後――


光は、生後3ヶ月。


すくすく育っている。


希望は、1歳半。


もう、歩き回っている。


グリーンヘイブンは、さらに発展していた。


人口は、2000人を超えた。


でも――


新たな問題が起きていた。


伯爵の館。


執務室。


おっさん、ゴードン、オスカーが集まっていた。


オスカーが、報告する。


「康太郎様、また問題があります」


おっさんは、ため息をついた。


「……何だ?……」


オスカー「トイレです」


おっさん「……トイレ?……」


オスカーは、説明した。


「はい」


「人口が増えて、トイレが足りません」


「各家庭にはありますが」


「公共のトイレが不足しています」


「市場、温泉施設、公園」


「全てで、トイレが足りません」


おっさんは、頷いた。


「……確かに……」


「人が増えれば、当然か……」


オスカー「それに、浄化設備も限界です」


「汚物の処理が、追いついていません」


おっさんは、少し考えた。


「……どうする?……」


ゴードンが、提案した。


「公共トイレを、増やそう」


「それに、浄化設備も拡充する」


おっさん「……浄化設備……」


ゴードン「ああ」


「今は、汚物を魔道具で分解している」


「でも、魔石を消費する」


「もっと効率的な方法を、考えないと」


おっさんは、頷いた。


「……頼む……」



◆ ゴードンの研究


数週間後――


ゴードンは、研究を続けていた。


工房。


汚物のサンプルを、調べている。


魔道具で、分析する。


そして――


発見があった。


「……これは……」


ゴードンは、興奮した。


おっさんを、呼んだ。


おっさんが、工房に来た。


「どうした?」


ゴードンは、説明した。


「康太郎、大発見だ」


「汚物には、魔素が含まれている」


おっさん「……魔素……?」


ゴードン「ああ」


「人が食べたものの中には、魔力が含まれている」


「魔獣の肉、魔道具で育てた野菜」


「全てに、微量の魔素がある」


「人が消化しきれなかった魔素が、汚物に残る」


おっさんは、理解した。


「……つまり、汚物にエネルギーがあるってことか……」


ゴードン「その通りだ」


「この魔素を、浄化時のエネルギーとして利用できる」


「汚物を浄化する魔道具に、汚物自体の魔素を使う」


「完全な循環だ」


おっさんは、感動した。


「……すごい……」


「それができれば、魔石を使わずに済む……」


ゴードン「ああ」


「開発する」



◆ 魔素循環システム


数ヶ月後――


ゴードンは、新しいシステムを開発した。


魔素循環浄化システム。


仕組みは、こうだ。


まず、汚物をタンクに集める。


そこで、魔道具が汚物から魔素を抽出する。


抽出した魔素を、エネルギーとして使う。


そのエネルギーで、汚物を分解・浄化する。


水と無害な物質に、変換される。


魔石を、ほとんど使わない。


完全な循環。


おっさんは、システムを見た。


「……素晴らしい……」


「これで、浄化も効率的になる……」


ゴードンは、微笑んだ。


「ああ」


「公共トイレにも、設置する」


「各家庭のトイレも、アップグレードできる」


おっさんは、頷いた。


「……よし、やろう……」



◆ 公共トイレの建設


街の各所に、公共トイレが建設された。


市場。


温泉施設。


公園。


商店街。


全てに、立派なトイレ。


清潔。


広い。


魔素循環浄化システム搭載。


臭いも、ほとんどない。


浄化が、完璧だから。


住民たちは、喜んでいる。


「新しいトイレ、すごい!」


「清潔だ!」


「臭くない!」


「康太郎様、ありがとうございます!」


おっさんは、視察していた。


満足そう。


(……良かった……)


(……これで、衛生環境も改善する……)



各家庭のトイレも、アップグレードされた。


魔素循環浄化システムを、設置。


より清潔に。


より効率的に。


住民たちは、感謝している。


おっさんの評判は、さらに上がった。



◆ 夜の時間


ある夜――


おっさんとセシリアの部屋。


希望と光は、隣の部屋で眠っている。


メイドが、見守っている。


二人だけの時間。


久しぶり。


セシリアは、出産から3ヶ月。


体調も、回復した。


部屋は、静か。


温かい。


温泉から引いたお湯で、部屋が暖かい。


おっさんとセシリアは、ベッドに座っていた。


セシリアが、おっさんに寄りかかる。


「……コウタロウさん……」


おっさんは、セシリアを抱きしめた。


「……ん?……」


セシリアは、顔を赤くした。


「……久しぶりですね……」


「……二人だけの時間……」


おっさんは、微笑んだ。


「……ああ……」


「……最近、忙しかったからな……」


セシリアは、おっさんの胸に顔を埋めた。


「……でも、幸せです……」


「……コウタロウさんと一緒にいられて……」


おっさんは、セシリアの頭を撫でた。


「……俺も、幸せだ……」


「……お前がいてくれるから……」


セシリアは、顔を上げた。


おっさんを見る。


目が、潤んでいる。


「……コウタロウさん……」


「……愛しています……」


おっさんは、セシリアの頬に触れた。


優しく。


「……俺も、愛してる……」


「……セシリア……」


二人は、見つめ合った。


静かな時間。


そして――


おっさんは、セシリアにキスをした。


優しいキス。


セシリアも、応える。


二人は、抱き合った。


愛し合う夫婦。


時間が、ゆっくり流れる。


おっさんは、セシリアを優しく倒した。


ベッドに。


セシリアは、顔を赤くしている。


でも――


嫌がっていない。


幸せそう。


おっさんは、セシリアの髪を撫でた。


「……綺麗だ……」


セシリアは、涙を流した。


「……ありがとうございます……」


二人は、再びキスをした。


深いキス。


愛情が、溢れている。


おっさんは、セシリアを抱きしめた。


セシリアも、おっさんに抱きつく。


「……コウタロウさん……」


「……愛しています……」


おっさんは、囁いた。


「……俺も……」


「……愛してる……」


そして――


灯りが、消えた。


静かな夜。


二人だけの時間。


愛し合う夫婦の時間。


(……以降、お察しください……)



◆ 翌朝


翌朝――


おっさんとセシリアは、幸せそうに目を覚ました。


二人とも、微笑んでいる。


おっさんが、セシリアの頭を撫でた。


「……おはよう……」


セシリアは、顔を赤くしながら微笑んだ。


「……おはようございます……」


二人は、しばらく抱き合っていた。


幸せな朝。


その後――


希望と光が、部屋に入ってきた。


メイドが、連れてきた。


希望が、駆け寄る。


「ぱぱ、ままー」


光も、メイドに抱かれている。


笑っている。


おっさんとセシリアは、子供たちを抱きしめた。


幸せな家族。



◆ 真理の様子


数週間後――


ある日――


真理が、リリアのところに来た。


病院。


真理は、少し顔色が悪い。


リリアが、心配そうに聞く。


「真理さん、どうしました?」


真理は、少し恥ずかしそうに言った。


「……実は……」


「……最近、体調が……」


「……吐き気がするんです……」


リリアは、すぐに理解した。


目を見開く。


「……もしかして……」


真理は、頷いた。


「……たぶん……」


リリアは、真理を診察した。


魔道具で、確認する。


そして――


微笑んだ。


「……真理さん……」


「……おめでとうございます……」


「……妊娠されています……」


真理は、涙を流した。


「……本当ですか……!?」


リリアは、頷いた。


「はい」


「間違いありません」


真理は、泣きながら微笑んだ。


「……嬉しい……」


「……ゴードンさんに、伝えないと……」



◆ ゴードンへの報告


その夜――


真理は、ゴードンに報告した。


ゴードンの邸宅。


工房の隣の居住スペース。


真理が、ゴードンの前に座った。


少し緊張している。


ゴードンは、不思議そうに聞く。


「真理、どうした?」


「何か、話があるのか?」


真理は、顔を赤くした。


「……あの……」


「……ゴードンさん……」


「……私……」


ゴードン「ん?」


真理は、涙を流しながら言った。


「……赤ちゃんが、できました……」


ゴードン、驚く。


「……え?……」


「……本当か?……」


真理は、頷いた。


「……はい……」


「……リリアさんに診てもらいました……」


「……間違いないです……」


ゴードンは、立ち上がった。


真理を、抱きしめた。


「……真理……!」


「……本当に……!?」


真理は、泣きながら抱きつく。


「……はい……!」


「……私たちの、赤ちゃんです……!」


ゴードンは、涙を流した。


「……ありがとう……」


「……真理……」


二人は、抱き合った。


幸せな夫婦。


新しい命が、宿った。



◆ おっさんへの報告


翌日――


ゴードンと真理は、おっさんに報告した。


伯爵の館。


執務室。


おっさんが、驚いた顔をする。


「……本当か?……」


「……真理が、妊娠?……」


ゴードンは、頷いた。


「ああ」


「リリアに診てもらった」


「間違いない」


おっさんは、立ち上がった。


二人を、抱きしめた。


「……おめでとう……!」


「……ゴードン、真理……!」


真理は、涙を流している。


「……ありがとうございます……」


ゴードンも、微笑んでいる。


「……ありがとう、康太郎……」


おっさんは、二人の手を握った。


「……これから、大変だぞ……」


「……でも、俺たちがいる……」


「……何でも、手伝う……」


ゴードンは、頷いた。


「……頼む……」



セシリアも、部屋に入ってきた。


光を抱いている。


希望も、一緒。


「真理さん、おめでとうございます!」


真理は、セシリアに抱きつく。


「……ありがとうございます……」


「……セシリアさん……」


セシリアは、優しく微笑んだ。


「……一緒に、頑張りましょう……」


「……私も、手伝いますから……」


真理は、泣きながら頷いた。


「……はい……」



◆ みんなでお祝い


その夜――


伯爵の館。


広間。


みんなが、集まった。


令嬢たち、若者たち、家臣たち。


リーナ、エリアス、リリア。


全員が、お祝いに来た。


おっさんが、発表した。


「みんな、聞いてくれ」


「ゴードンと真理に、赤ちゃんができた」


全員が、歓声を上げる。


「おめでとうございます!!」


「ゴードン様!!」


「真理様!!」


拍手が、鳴り響く。


令嬢たちが、駆け寄る。


「真理様、おめでとうございます!!」


「赤ちゃん、楽しみです!!」


若者たちも、祝福する。


「おめでとうございます!!」


家臣たちも、深く頭を下げる。


セバスチャン「おめでとうございます」


オスカー「素晴らしいですね」


マリア「お手伝いします」


リーナは、真理を抱きしめた。


「真理、おめでとう」


「嬉しいわ」


真理は、涙を流している。


「……ありがとうございます……」


「……みんな……」


ゴードンも、感動している。


「……ありがとう……」


「……みんな……」


おっさんは、微笑んでいる。


(……また、家族が増える……)


(……幸せだ……)



その夜――


祝宴が開かれた。


料理が、並ぶ。


酒が、振る舞われる。


音楽が、流れる。


みんなで、祝福する。


歌い、踊り、笑う。


幸せな夜。


ゴードンと真理は、主賓席に座っている。


幸せそう。


おっさんとセシリアも、そばにいる。


光と希望も、一緒。


希望が、真理のお腹を触る。


「あー、うー」


真理は、微笑んでいる。


「……ありがとう、希望ちゃん……」


光は、セシリアに抱かれている。


眠っている。


おっさんは、みんなを見た。


幸せそうな顔。


(……みんな、幸せそうだ……)


(……これが、俺の望んだ世界だ……)


(……平和で、幸せな世界……)



グリーンヘイブン。


街は、発展し続けている。


トイレ問題も、解決した。


魔素循環システムも、完成した。


そして――


新しい命が、また宿った。


真理の赤ちゃん。


ゴードンと真理の子供。


幸せが、広がっていく。


おっさんの物語は、続く。



(次回:第57話「完全なる循環」に続く)

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