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蒼の瞳の騎士 紅の瞳の姫君  作者: 黒猫キッド
第3章・エグ・マリン王国での生活
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90・広橋家の写真 1

 『転生したドララー』を書いていたんですが、なかなか上手く進まない為、此方の執筆を行ったら上手くいった為、こっちを更新や♪

 その日の夜、A組三十名は食道で夕食を執っていた。

「なぁなぁ、今日のエルフの姉ちゃん、凄い美人だったよな?」

 零華の目の前に座る修兵が、零華に尋ねる。

「エルフだからね。物語やゲームでは、エルフは美人なのは相場だし」

 零華は落ち着いた声で答える。

「でもエルフって…すんげぇエッチな服着てるな…しかもめっちゃ巨乳だしひぎゃ!?」

 リーネの衣装や身体つきにスケベ心を出していた修兵が、突然悲鳴を上げた。よく見ると隣に座っている灯里が修兵の尻の方に手を伸ばしている。どうやら抓ったらしい。

『普通、彼女の居る前で他の女性の体の話をするかな…』

 彼女が居ない零華は分からないが、少なくとも彼女の前ではそんな話はしない方が良いと考えた。

「確かに美人だけど、零華の右目の布を勝手に取ろうとしたのは、許せないよ!」

と、零華の隣に座っていた理奈が、不満を口にする。まだ昼間のリーネの行動に憤りを感じている様だ。

「理奈…その事はもう気にしてないから良いよ。誰だって気になるよ」

 零華は右目の布を触りながら言った。零華の言葉に理奈はまだ不満な表情を浮かべているが、当の本人がもう良いと言っているので、それ以上何も言わない。

「そういえば零華、あのエルフの女性を間近で見て、ドギマギしたんじゃないか?」

 孝明が揶揄う様に尋ねる。

「…少しは戸惑ったけど…僕はもっと美人な女性を知っているから」

 そう零華は答えた。

「えっえっ? 誰だよそれ? あのエルフの姉ちゃんより美人なのかよ?」

 先程尻を抓られたにも拘わらず、懲りずに修兵が乗り気味に尋ねてきた。灯里はもう怒りを通り越して呆れていた。

「僕の母さんだよ」

 零華も呆れながらも答えた。

「確かにね…里乃亜おばさん、スッゴイ美人だったもんね」

 零華の母親を知っている理奈が、思い出しながら言った。

「いや、俺ら知らないんだけど、お前のオフクロ…」

 修兵の言葉に、零華と理奈を除いた二十八名全員が頷いた。何時の間にか皆、耳を傾けていた様だ。

「…あとで写真見せるよ」

 そう言って零華は、夕食のスープを口に含んだ。


※           ※


 夕食後、男子の寝床に集合したA組一行。

「なあなあ! 早く見せてくれよ!」

 修兵が急かす様に言った。

「ちょっと待っててよぉ…そんなに見たいの…?」

 仮にも親友の母親なのに…そんな風に考えながら、零華はこの世界に飛ばされた時に一緒に来た通学カバンを弄る。

「えっとね…ああ、此れだよ」

 そう言って取り出したのは、黒い手帳の様なケースだった。するとすかさず修兵が零華から手帳を奪い取った。

「あっ! ちょっと!」

 零華の制止も聞かずに、修兵は手帳を開けて中を検めた。

「此れか…!!! 何だよこの人…」

 修兵の言葉に零華と理奈以外の生徒達が写真を覗き込んだ。

 その写真には穏やかそうな男性と零華に似ていて、零華を大人っぽくした様な女性、そして幼い零華が写っていた。

 何処かのテーマパークで撮った写真らしく、零華を中心に男性と女性が間を挟む様な構図になっている。

 零華と一緒に写っているのは、零華の両親である和樹と里乃亜である。




 ホントはもう少し先まで行きたかったんやけど、そろそろ更新せんとアカンと思って、二話に分けましたんや。

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