91・広橋家の写真 2
前話の続きですわぁ。久々の連日投稿や♪
「スッゴイ綺麗な人…」
「めっちゃ別嬪さんやん!」
千秋と凛が、それぞれ里乃亜への感想を述べる。
「こんな美人な女性…地球上に存在していたのかよ…」
大袈裟とも取れるコメントを、修兵が述べた。
「してたから、父さんと結婚して僕が生まれたんじゃないか…」
至極真っ当な意見を言う零華。
「隣のイケメンの男性って…零華のお父さん?」
写真に写る和樹を示しながら、千秋が尋ねた。
「そうだよ。父さんもなかなかの容姿でしょ? まあ少し呑気な所があったけどね…」
「こう言っちゃなんだが…お前、全然親父に似てないな…」
修兵が零華の顔と写真の和樹の顔を見比べて言った。
「100%お袋似の顔だな。お前がもう少し大人になったら、殆ど同一人物じゃないかと思われる程、似る事になるんじゃないか?」
「そんなの分からないよ…それに確かに髪の色と顔立ちは母さん似だけど、瞳の色は父さんと同じ黒色だし」
零華が言うとおり、里乃亜の瞳の色はまるで海の様な蒼色であり、一方の零華は和樹と同じ黒色であった。但し左目だけであり、嘗ては右目も黒色であったが、現在は濁った色をしている。
「なあ零華、お前の母親は外国人みたいだけど、何処の国の人なんだ?」
来季が里乃亜が何処の国の出身なのか気になって尋ねた。里乃亜の顔立ちはどう見ても日本人ではなく、異国の人である事が明らかであった。
「それは僕も知らない。昔母さんから、『遠い国』から来たって聞いたけど。具体的な国名は教えられてないんだ」
零華はそう答えた。幼い頃零華も母親に尋ねたが、何故か里乃亜ははぐらかす様に、『遠い国』と表現をしたのであった。
「アメリカ…じゃないな…ヨーロッパ系か…?」
直樹も何処の人か推測するが、答えは見つからない。その時…
「一つ良いか?」
麻美が零華に尋ねた。
「何? 麻美?」
「どうして零華の母親は、実の息子に対して、自分の出身国を隠す様な真似をしたんだ? 別に隠す必要はない気がするが?」
「それは…」
麻美に指摘されて、零華は思った。確かに母親の出身国が仮にヨーロッパなら、フランスとかイギリスと言えば良いのだが、何故か里乃亜は『遠い国』としか言わなかった。
零華は考えるが、その答えは見つからなかった。
その重い雰囲気を変える様に、尚文が叫んだ。
「そういえば零華。お前の親父とお袋ってどういう経緯で出会ったんだ?」
「えっとね…あんまり詳しくは知らないけど、父さんの方が母さんに一目惚れして、何度もアタックして交際して、結婚まで至ったって父さんから聞いたけど…あっ、そうだ! 確かそれは父さんが十四歳の頃って言ってたよ」
「十四歳…今の私達と同じじゃのう…」
シエラが言った。
「その時母さん、十六歳だったって」
「十六? じゃあ姉さん女房だったのか?」
一が尋ねた。
「うん…何でも父さん…元々、年上が好みだったとか…」
零華はその事を、何処か恥ずかし気に呟いた。何故なら…
「年上好き…それだけは親父似だな…」
修兵が呟いた。以前零華は勢い余って、年上が好きと言っていたので、それは父親に似たのであろうと確信出来た。
そんな時、千秋が理奈の肩を叩いた。
「…理奈…まあ気を落とさないで…」
謎の慰みを小声でかける千秋。
「!!! 何でそんな事言うの!?」
理奈が顔を赤くして、大声を上げた。その声にクラスメート全員はビックリした。どうやら千秋の声は聞こえておらず、突然理奈が大声を上げたと解釈された。
尚、その大声で巡回中の兵士が部屋に飛び込んできて、女子生徒達はやむなく自室に戻ることになったのであった。
顔と髪の色は母親似、瞳の色と年上好きは父親似の零華ちゃん♪
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